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ミドルアップダウンのキセキ

福島市立福島第四小学校STORY

照らしてつながるスポットライト
第2号は、福島市立第四小学校だ。ぼくが大好きな学校のひとつ。

短期間で、キセキの大改善

今年度ぼくは働き方改革 文科省実証事業を担当したのだが、そこで出会った学校なんだ。オンラインで出会って2秒で意気投合。管理職のお2人のマインドに涙が出た。

「うちの先生方は、本当にすばらしいんです!」

先生方を心から信頼している。それが、ガンガン伝わってきたんだ。
「すぐにでも、学校に来てほしい!」と言われ、「こちらからお願いしたいくらいです!」と伝えたら、このオンラインMTGの1週間後の11月10日に来れますか?と聞かれ、フットワークの軽さにも驚いた。

ここから今日までのたった4か月間という短期間で、大改善が起こるのだった。まさに奇跡。その軌跡を振り返るよ。

この学校は、なぜ進んだのか。
いざ!ワンポイント組織論♪


今回のワンポイント組織論♪
ミドルアップダウンのマネジメント


❶発足!サクッと変革プロジェクトチーム

現地で『業務改善のアイデア出しワールドカフェ』を実施。
みんなでワイワイ出し合う中で

「ぼくもそれ思っていました!これやりましょう!」
「これ在り方変えられそうだね。今年度中に試しちゃおうか!」

などなど、若手の方から、ベテランの方まで、心地よい本音が止まらない。

アイデア出しをした付箋をKJ法で分類整理

その直後、分類した項目ごとにプロジェクトチームができた。
その名も『サクッと変革プロジェクトチーム』 略して『サク変チーム』

うん。
キャッチー。
好き。

サク変チームの推進リーダーのひとりである大塚恵さんは、いわば、学校のミドルリーダー。この人のワクワクアクションが止まらない。

時程を変更するという大きなアイデアも
「今年度中に試行実施してみませんか?」
と提案し、3か月後の2月には1時間以上もの放課後の創造的余白をうんだ。

❷授業改善×業務改善で巻き込む

また、ミドルリーダーが「自由進度学習(仮称)のように子どもを信じて委ねる学びも充実させたいので、まずぼくがやってみますよ!」と提案し、実行する姿を見せてくれる。

その姿を見て他の先生も
「わたしもやってみたい!」
「どうやって単元をつくるの?」とどんどん当事者が増えてきた。

次の画像のように、このInfinity型でサイクルがまわりだすと、止まらない。なんせ、子どもに届くから。

働き方改革の目的は教育の質の向上なのだと、改めて感じた。
それがやりがいにつながる。

この学校の驚くべきところは、今年度中に全員が「自由進度学習(仮称)を実施したこと。しかも、強制なんかいっさいなく。

すごいわ。
しかも、教員1年目の先生の授業力も高い高い。育つ環境が、ここにはある。

若林健治さん作成資料を一部修正

❸ミドルアップダウンのマネジメント

こんな質問が聞こえそうだ。

「なぜ、この学校は動いたのですか?」

現場によっては、アクションを起こしにくい場合もあるかと思う。
なぜ、動いたのか?このヒントが

「ミドルアップダウン」のマネジメント

にあると考えてるよ。

それぞれの立場でできることがある示唆

管理職の方は、あれをやれこれをやれと言わない。方向性は示し、環境を整えるのみ。冒頭に記載したワールドカフェの際にも管理職のお2人は、

「○○さんは、どんなことしたい?」とwant toを問うのだ。

そしてある先生から、

「掃除を週1回にしたいです!保つ方がよほど大事ですし。それに、場所や内容を子どもが決めるような在り方とかやってみたい。」と提案。

これに対して校長先生は

「いいね!やってみよう♪どうすれば変えられるかね?」と承認と問い。まさに学級経営。ミドルが動く。ワクワクのムーブメント。

そして、実行した際に管理職の方はこう言った。

「○○さんのおかげで、子どもも先生方も喜んでいるよ♪ありがとうね。」

泣かせるわー。てか泣いた。承認であふれる学校。最幸か。

今年度の4か月間のみでもこれだけの動きがあった。
でもこれは序章。

来年度に向けて、この学校は種まきをもう始めている。ワクワクが止まることはない。


読んでくださり、感謝でいっぱい♪
また来週。

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