![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/131860102/rectangle_large_type_2_f0650c5010df79e17d0fec38280a148b.png?width=800)
バイアスというメガネをはずすと
愛知県豊橋市立大清水小学校のSTORY
照らしてつながるスポットライト
第1号は、愛知県豊橋市立大清水小学校だ。ぼくが大好きな学校のひとつ。
この学校のプロジェクト名がおもしろい。
『地上の楽園プロジェクト』
おとなも子どももワクワクするような学校づくり10のチャレンジが、今年度内で実施できた。しかも、トップダウンではなく。関わるぼくすら、ワクワクした。
この学校は、なぜ進んだのか。
いざ!ワンポイント組織論♪
今回のワンポイント組織論♪
バイアスというメガネをはずす対話の場づくり
❶バイアスをはずす2つの問い
WORKSHOP『夢を語る会』を実施。この学校はいちいち、タイトルが最幸。おかげでぼくのファシリにも、より熱が入ったよ。
大清水小の先生方、近隣の小学校長3名、市教委1名、姉妹校(勝手に)から4名が参加と、この学校の巻きコミュ力も半端じゃない。
ワクワクに、人は集うのかも。
澤田真由美さんが教えてくれた以下の図のように、バイアスというのは、背景やきっかけによって形成される。
そこで、具体例をあげながら、以下を”ご自身”に問うように促す
「それって、本当なの?」
「いつから、そう思っているの?」
ポイントは、対話とリフレクション。
自分や相手との対話によりバイアスが解けていく。
「あーなるほど。だからぼくは○○にこだわっているのか。」
「こうするべき!って思っていたけど、そうでもないのかもなぁ。」
などと、自分が無自覚にかけていたメガネに気づくことができると考えているよ。
![](https://assets.st-note.com/img/1708719517845-L6AGjlvzrJ.png?width=800)
バイアスに自覚的になると、まるで
「新しい景色」
を見ている感覚になる。これまでと同じコトを見ているのに、なぜか新鮮で、かつワクワクしてくることが多い。
そうだ。
バイアスを解くって、新しい景色を楽しむことなのかも。
❷want toの解放
次に、こんな問いを全員に投げかけてみた。
「あなたは校長先生として、新しい学校を0からつくるとします。もしも「予算」や「これまで通り」といった規制がないとしたら、あなたはどんな学校にしたいですか?」
するとみなさん、出てくる出てくる。
アイデアが止まらんのよ。
それぞれのwant toを知る中で、
「それ、わたしも同じこと思ってた!」
と、同じ職場で長く過ごしてきた仲間なのに、まるで新しい出会いがあったかのような嬉しい気持ちになる人も多かった。気持ちいよね。こういう発見って。
グランドルールはたった1つ。
「Yes(承認),and~(意見、質問、提案など).」
これだけ。心理的安全は、つくれる。・・・はず。
![](https://assets.st-note.com/img/1708720359936-TGSnJ7riE7.jpg?width=800)
❸組織開発の一歩目は、本音の開示かも
ぼくは痛い経験がある。
A対Bのような対立構造になり、なかなか良質な対話にならない。
対立が完全に悪いわけではないかもしれないが、いい対話ができるようになるためにはどうしたらいいのか。悩む人も多いかもしれない。
それを、この夢を語る会を通して学ぶことができた。
「本音の開示」
ここなのかもしれないな。
また、そうすることでキーパーソンもあらわれる。
いや、いるんだ。
もともと、どの職場にもいるはず。毎日様々な学校をまわる中で、キーパーソンがいない学校なんてなかった。
そう。
want toを引き出すことで、キーパーソン。とりわけミドルリーダーが組織を動かしはじめる。
この学校は、たくさんの当事者意識をもったミドルリーダーがいて、そこにも感動したんだ。
この日をきっかけだけではないが、大清水小では今年度だけでもたくさんのチャレンジがうまれた。
<チャレンジ例>
「記念日休暇導入」
・年休を取りやすい雰囲気づくり
「家庭訪問の見直し」
・無駄な時間を無くし、必要な情報交換のみへ
「タブレット端末の日常的な持ち帰り」
・ペーパーレス化、タブレット端末を双方向の連絡ツールに
「家庭学習のあり方の見直し」
・主体性を重んじる
「校則見直し」
・50項目あった校則を10項目へ
・問題行動が半数以下に!
「運動会の児童会種目の実現」
・児童が主体的に動き出す
「始業式の後のマジックショー」
・子どもが学校に行きたくなる工夫
「職員室のレイアウト」
・カフェスペースの設置
・風通しの良さにつながった
「勝手に姉妹校プロジェクト」
・ノンオフィシャルな学校間コミュニティ
「今後のチャレンジについての作戦会議」
・40分5時間授業の実現(次年度実施に向けて対話中)
Facebook Live記録:清水結衣(社会教育士/教育系フリーランス/デザイナー)
ぼくはこの学校で何をしたのか?Prologue1『目指したい北極星』でも書いたが、「感謝と承認」「開放と伴走」しかしていない。
※最近出会った、沖縄から教育エコシステムをつくっている横田優さんとの対話により「解放」⇒「開放」に変えることにしたよ。優さんありがとう。
これからも、大清水小の歩は続く。
読んでくださり、感謝でいっぱい♪
また来週。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?