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2023年全体のまとめ

2024年はとんでもない年明けになってしまったけれど、ここはひとつ落ち着いて前の年の振り返りをしたいと思う。個人的には、大変激動の年だった上、本人も何が起こっているのかよくわからないうちに時間が過ぎていった感覚があるので、本当にちゃんと立ち止まって頭の中を整理する必要があるのだ。

職場も仕事の仕方も180度変わったよ

3月までは正社員としてフルタイム勤務で、残業もバリバリこなしていたが、それも期限付き。4月からは新しく仕事を見つけなければいけなかったので、これを機に働き方改革の波に乗ってみた。
まず、ライターとして仕事をするようになった。ただし、月に数本のお仕事なので副業とし、メインの仕事として近隣の某文化施設にパートとして就職することにした。パートなので勤務時間は減り、仕事の内容も補助的なものになり、当然給料もそれなりに。けれども、金額に表れない部分として、副業OKなので、堂々とライターの仕事ができるし、文化芸術方面の学びのチャンスがゴロゴロ転がり込んでくるようになった。特に後者がホントありがたい。通帳に記載されない収入と言えるかもしれない。

この体制で8ヶ月過ごしてみてどうだったかというと、
 ①忙しさは変わらないが、質が変わった。残業はないが休みの日はライターの仕事で使ってしまう。
 ②仕事のストレスはとても低くなり、スケジュール管理のストレスが増えた。基本、好きなことをやっているので体調管理に気をつければ大丈夫。実際、血圧は以前より下がった。
 ③体調管理にはメンタルの管理も含んでおり、今のところ楽しいながらもギリギリで回している感じがするので、もうちょっと「ボーッとするので忙しい」日を作ったほうがいいかも。
ということで、もう少し休める時間を増やしたほうがいいのかなとは思う。睡眠サイクルが安定しないのは相変わらずだし。

車を断捨離してみた

これは主に経済的な理由からなのだが、故障した自分の車を維持できなくなり廃車にした(ダンナ氏の車はある)。結果、通勤は公共交通機関を使うことになり、車で通う場合の2倍近く時間がかかるようになった。が、以外にも不便さを感じないし、無駄な時間が増えたとも思わない。むしろ良いことの方が多い気がする。
 ①何より健康的。たくさん歩くし、階段の上り下りはある。移動時に季節の変化を直接肌で感じるので、地に足をつけた暮らしをしている感がある。
 ②通勤時は車窓の景色が美しすぎて、日々癒やしの時間となっている。もちろん忙しければスマホでメールをするなどお仕事タイムにもなるし、読書タイムにもなる。
 ③何かと人様の車に同乗させていただく機会が増え、貴重なコミュニケーションのチャンスが作れる。(感謝の気持ちを表すためにも、乗せてもらっている時はできるだけ楽しい時間を作ろうと努める)
 ④環境に優しい(取ってつけたような理由/汗)。
正直なところ、不便な場面もあるし、日常の買い出しではダンナ氏の車に頼ることが多いのだけど、メリットがとても大きいので、しばらく自分の車は買わない気がする。

美術館ボランティアデビュー

一年以上話は遡るが、2022年の年末に豊田市美術館によるガイドボランティアの募集に応募してみた。書類審査と面接を経てめでたく合格し、晴れて研修生となったのが2023年の1月。はい、「研修生」です。ガイドボランティアというのは、来館者に対して展示内容を説明するだけでなく、対話型鑑賞を取り入れ、良き鑑賞体験を提供する役割を求められる。最近流行しだした「対話型鑑賞」だけれども、これを行うにはスキルが必要なので半年かけて学芸員から直々に研修を受ける。なので、合格した時点ではまだ研修生なのだ。そして夏休みシーズンから、最初は先輩ボランティアの手伝いをするという形でデビューし、独り立ちするのは秋ぐらいから。
おかげで毎月数回は豊田市まで通うことに。かなり負荷の大きいボランティアだが、得られるものも大きい。いっしょに研修を受けた人たちとのつながり、美術鑑賞の知識、展覧会が開催されるたびに提供される作品情報、対話型鑑賞を行うためのスキル、そしてガイドツアーを行うたびに蓄積されてゆく経験値。完全無償のボランティアだが、金銭ではない形で対価を得られると考えていいし、新しい世界の扉を開いた気がする。
(…でもやっぱり大変なので互いに励ましあえる仲間がいないと続かないかも)

さて、ここからは毎年恒例のあれこれ

読書記録

2023年は37冊。(少なっ)
相変わらず半分は自己啓発系なのが我ながら残念。ストレス解消として手を出しては後悔するというやつ。でも、良い書物との出会いもあったので、タイトルを上げておく(順不同)
1.ザリガニの鳴くところ(ディーリア・オーウェンズ)
2.気流の鳴る音(真木悠介)
3.夜は短し歩けよ乙女(森見登美彦)
4.さみしい夜にはペンを持て(古賀史健)
5.1階革命(田中元子)
6.春宵十話(岡潔)
7.虎の魂人魚の涙(くどうれいん)
8.螺旋じかけの海(永田礼路)
また、フォーマットの違いによる読書の面白さにも気がついて、今年は耳で聞く読書こと、オーディブルの良さを知った。食器を洗いながら聞ける手軽さもあるが、耳から物語を聞くという体験は幼い頃に読み聞かせをしてもらった体験にも通じ、脳への定着率が高いことに気がついた。手軽さと言えば電子書籍も便利。端末をお風呂に持ち込むことで、入浴タイムを読書タイムにでき、リラックスしつつ読める。ただ湯船で寝落ちする確率も上がるので、それだけは要注意。

音楽活動

休日がほとんど潰れてしまうということからお察しの通り、オケ活動はほとんどできていない。エキストラとして乗ることはおろか、特定の団体で弾くのも難しく、2023年は「オーケストラ練習会」という初見大会みたいな催しに参加したのみ。それでも楽器を取り出す機会ができただけまだ良かったと思う(弓の修理もできたし…出費が痛かったけど)。
一方、コンサートに関してはそこそこ聞けたかな、という感じ。何しろ、職場で開催されるものは聞きに行きやすいし、土日に休みが取りやすくなった影響は大きい。残念なのが、以前のようにまとまった感想を書く時間が取れないこと。なお、クラシック音楽館は前年に引き続き心の癒やし。

美術展関係

正直なところ、今年の活動の8割は美術関連で、趣味を超えて仕事の域にも入ってきているので、詳しくは別記事で。
数字的には、取材で見に行った展覧会が19件。それ以外、つまり完全に自分の趣味で見に行った展覧会が14件。合計33件の展覧会を見たことになる。前年(2022年)は19件で、大概だなと自分でも思ったものだが、今年はそれを軽く超えて1.5倍強だ。これに加えて前述の通り豊田市美術館で鑑賞について学んでいるわけだから、見る目だけはやたらに肥えそうで怖い。鑑賞体験を重ね経験と知識が今後増えたとしても、作品と対峙するときはできるだけ先入観なく新鮮な気持ちでいたいと思う。

これからどうする?

2023年はずっと走り続けているような気分の一年だった。いくら好きな方面であっても、適当に休息を入れないと燃え尽きてしまうし、一方で新しい情報や体験も必要なので、2024年は、負担になっているボラ活動(美術館以外)を控えたり、今後、自分の活動にとってプラスになると思われるワークショップや一般向け講座には参加したりと、うまく調整することが必要だと痛感する。そもそもどこへ向かっていきたいかを自分で見極めないと、情報の取捨選択もできない。そのためには、やはり空白の時間が必要かな。

あと、友人はもちろん人間関係だいじ。大切に思う気持ちやリスペクトをちゃんと伝えるには、コミュニケーション能力を鍛えないとね(かなり切実)。

ということで、やたら長いくせに駆け足っぽいまとめと相成りました。ここまでお付き合いいただいた方には感謝です。よし、それなら2024年はどうなるんじゃい? と、これからも行く末を見守っていただけましたら幸いです。

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