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美術展めぐり

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実際に足を運んで見に行った美術展の感想を書き留めています。
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#瀬戸現代美術展

Yの中心でアートと社会が出会うとき

何の話かというと、瀬戸現代美術展2022の話です。 (9月17日~10月23日まで、瀬戸市内の菱野団地で開催。500円のチケットで期間中何度でも観覧できます。駐車場あり。詳しくはhttps://www.facebook.com/seto.cae2022/ にて) 3年前は閉鎖した工業技術試験所で開催され、ものすごいインパクトを残していった瀬戸現代美術展、今回は場所を瀬戸市内の菱野団地へ移しての開催となった。入居が始まってちょうど50年になる菱野団地は、黒川紀章が基本設計を

廃校になった校舎はそれだけでアート作品

2019年に、旧名古屋工業技術試験所瀬戸分室で開催された「瀬戸現代美術展」に続編が生まれた。タイトルは「瀬戸現代美術展2022 プレエキシビジョン」。場所は2年前に廃校となった旧祖母懐小学校。参加しているのは瀬戸を拠点に活動する作家5名。校舎で展示するということで、今回は子どもたちとのワークショップで生まれた作品が多かった。 旧祖母懐小学校は約100年の歴史を持つ学校で、設立は大正5年(1916年)。 瀬戸の中心部を学区に持ち、窯業で羽振りが良かった頃は児童数も多かったが、