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スピンオフ!江古田観測日誌Vol.8『江古田新聴』とわたしのあいだ

まちのパーラーで見つけた『江古田新聴』

(※はじめに…元はコチラ☞「江古田観測日誌」)ここにきてやはり地元で買い物することが多くなり、まちのパーラーさんに立ち寄った際にラック内で見つけたこの新聞『江古田新聴』。もともと月刊壁新聞編集長なので、このような新聞の体(しかもモノクロ)に抗えません。初めてみたのにこの号で「休刊」とのこと。12年位続いた新聞のようです。しばらくして忘れたころに広げて読んでみました。

町のかわら版 EKODA SHINCHO

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目次は小中学校のイベント(二分の一成人式・少年野球)、江古田の祭りスケジュール、町会(4つもある!)の新年会報告・小竹俳句会…などなど独身のわたしの範疇外の話題ばかり。でもこれが滅法、勉強になるっていうか…SNSを全くやらない私(45歳)と、やはりSNSやらない層?の小学生と高齢者(と雑にくくってすみません!)の間の回路不通がこの新聞によってだいぶ埋まった気がする。少なくとも引越してきて半年強、この町のわたしの気になりごとにこれほどきめ細かく回答してくれたのは、この新聞だけなんである(とあえて断定)。

たとえばブティック「KATORE」と落語

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たとえば…江古田ゆうゆうロードにあるブティック「KATORE」(赤字に金のフォントがエレガントな店名)のシャッターや店頭入口にはいつも落語のポスターがすごくて、スーパーライフに行くたびに気になって仕方なかったんだけど、これを読んだら「ギャラリー古藤」(武蔵大前のとこだよね?)で「おさそいKATORE落語会」なるものがあって…このKATOREは同じよね?とかそういう合点がいってなるほど!って発見が多いわけです。

連載「家事の救急隊(70)」5Gのおさらい

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これは山賀電気さん(日芸前のところだよね?)の店主さんが書いていて(店頭でモデルを呼び込んだデジカメイベントをみたことがある)こういうのはネットや新聞にもいくらも情報ありそうだけど。それを町の電気屋さんが説明してくれるっていうのが、なんか沁みるってか読む気に私はなるんだよね。しかも私はネットや新聞でこういうニュースをまったく見ないので、そういう「こぼれた層」にも「まちのかわら版」はやさしい…っていうか痒いところに手が届く?

潜在的超私的過ぎてネット検索すらしなかった類の…

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↑このロゴが拡大して若干荒れているような広告欄によって、私は元上司が言ってた「桜台で昔よく行った中華料理屋」というのがこの『茶平』なのではないか?(暮らしの中の中国料理というコピーもなんかいい)、とかお茶請けにどうしてもピンポイントで甘納豆を探していたら(実話)、緊急事態宣言で外出が制限される中、駅前の『雪華堂』の看板商品は「あまなっとう」らしいということが、この広告でわかったりとか…個人的には大いに役立ったので『江古田新聴』さんはこれで最後、休刊ということながらお礼を言いたい気持ちでいっぱいなんである…。

いやしかし誰が読むんだろう?

でもですよ…先日町を調べていて、記事に列挙した2011年以降にオープンしたお店(つまり震災以降のここ10年)の広告は、ざっと見たところ全くない(たとえば分かりやすいところだとタピオカ屋とか)。つまり小学生除く若手?が圧倒的に不足している紙面だ。これはどのあたりの方が購読者なのだ?と思うと、やはり高齢者の方なんだろうか?とか新聞購読者の折込に入っていたりする類なのかな?とか詳細はよくわからない…。もやもや…。

結論というか提言というか備忘録

それで、思い出した話がある。年明けとあるお店(バー)で町のことを聞いてみたところ、お店の特性もあると思うけれど「江古田は学生じゃない部屋を借りて住んでいる単身者も多い」という話だった。そうそう!!これが言いたいがためのここまでの話というか…。江古田の町って、すぐに「学生街」で街を盛り上げようとか、今回の営業自粛の案内に「高齢のお客様も多く」のような文言があったり、またはファミリーとかいう括りにされるんですけど、ほんっと、暮らしていて思うのは、こういう独身単身者(ってなんていうんだろう?シングル?)向けの情報発信・サービスとかが欠落しているじゃないのかなーって、ことで。『江古田新聴』と「実体のわたし」のあいだをつなぐようなちょうどいいサイズ感の媒体が欠落してるんじゃないのかなー…
って思うのは、問題意識としてどうなんだろう?いかんせん、SNSやらないし、学生の知り合いはおらんし…でも働いて生きてる45歳の私のサイズ感でこの町をさぐりたい。ってことで、次回は、もう書くテーマ決めてて「独り暮らしサイズのはなし」です。

ほんと殴られそうな知性の無さと現況を露呈する文章だが、ここからしかできないし書けない。今後ZINEを作ろうとする上でも、このへんは頭の整理をした方がいいと思って吐き出すために書いてます。言い訳がましくてスミマセン(←未来のあたしに。Ohh!この自意識!)

あ~、それにしても「書く」ことのデトックス効果のあらたかなことたるや、この上なし。だから書かずにはいられない。記事の体裁としてはアレだけど、ほんといいことだなぁ…。感謝したい(終)。


表:書いたもので「恥ずかしさの先頭に立つ!」 裏:読んだあとに「なんとはなしにおしゃべりしたりお散歩したくなるような…」そんな”かの地”まで帆走おねがいします。