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歴史が作ったものと、「・・風」なもの

カフェ巡りをして気がついた事がある。
外観がレトロな素敵なカフェでは落ち着けないという事。

話は飛んでしまうが、バブルの頃、日産自動車から「フィガロ」という車が発売された。

見るからにレトロで昭和を感じさせる愛らしい、いい車でした。

当時は「レトロ風」ということで、人気になった車だ。

しかし、私にはそれ程刺さらず、同時期に販売されたホンダ Beatの美しさとオモチャ感に惹かれた。

どうもレトロ風の「・・風」と言うところに引っかかっていたようだ。

オースチン ミニ、フィアット チンクエチェント、ケータハム スーパーセブン、シトロエン 2CV等々、歴史を持ち生き残ってきた美しさを感じさせる車がいいのだ。

しかし、日産フィガロは特別で世界中で販売され、人気になり30年以上経った今ではしっかりとした地位を築き「・・風」ではなく「フィガロ」と言う車になっている。
たまにはこんな例外もあるのだが。

喫茶店も同じで、レトロな感じなカフェはあくまでも「・・風」なのだ。

昔を懐かしんで「・・風」なものに身を寄せてもその時の温もりは伝わってこない。
新しい独創的なものが時代の流れにもまれて、変わらない美しさを備えたものこそ本物なのかもしれない。

そんな温もりのある「・・風」では無い喫茶店を探して落ち着いて珈琲を飲みながら読書をしてみたいですね。

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