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はじめまして

「おさゆき」と申します。
トラウマと発達障がいを専門とする臨床心理士です。

記事を投稿する前に、私自身のこと、noteで文章を書いてみようと思った動機をコトバにしてみたいと思います。

最後までお付き合いいただけると幸いです。

私は、『心と身体の繋がり』への関心から心理の道を志しました。私自身が、重度のアトピー性皮膚炎と食物性アレルギーを患っていたことがきっかけです。

「身体の治療は受けることはできても、心は何処へ行ったらいいのだろう?」

「ないなら、自分がなろう」

そう思ったことが、私の心理士としての原点です。

(私が10代の頃は、心やカウンセリングについての情報が少ない時代でした)

大学院を修了後は精神科クリニックのデイケアと定時制高校の相談室に、その後はクリニック付属の心理相談室と自治体の保健センターに勤務してきました。

現在は医療機関での心理臨床をメインとしながら、スクールカウンセラーとしても勤務しています。

医療機関では発達障がいを抱えた方を多く担当することになりました。
そして、医療を訪れる方の多くが発達のテーマだけでなく、トラウマの症状を抱えていることを知りました。

トラウマや発達の問題に取り組んでいくと、メンタル疾患において、トラウマと発達はとても普遍的なテーマであることに気づかされるようになりました。

統合失調症や躁鬱病(双極性感情障がい)といった脳や神経といった身体がベースにある疾患を持つ方にも、トラウマの症状が混在している場合があります。
その部分の治療や支援が進むと、身体そのものから出る症状はなくなりはしないけれどもマイルドになる。
表向きは、鬱や不安障がいと診断されている方のなかにトラウマや発達のテーマが隠れていることがある。

こうしたケースに出会うにつれ、トラウマと発達の問題というのは思った以上に大きく普遍的なものだと感じるようになりました。

トラウマというコトバは、今や日常で使われる当たり前の言葉になっています。誰にでもある当たり前のものであるため、返ってわかりにくく、正確な理解がされにくいのが実情です。

発達についても同様で、発達というコトバから連想されるイメージとその実態とでは大きな開きがある印象を受けています。

トラウマや発達というコトバが独り歩きして、得体の知れない恐ろしいものとして捉えられているように思えることもあります(これはメンタル疾患全般に言えることかもしれません…)。

心の回復・成長においては、自分の心や身体に何が起きているのかを知っていくことが重要とされています。
多くの方が、自分の心と身体に何が起きているのかわからない不安を抱えているため、抱えた症状以上の混乱が生じている場合も少なくありません。

ここで綴った文章が、読んでいただいた方の一助になるように。
私なりに理解・整理し、噛み砕いたものを記事にしていきたいと思います。

当面は、トラウマと発達をテーマにした記事を投稿していく予定です。

遅筆ですが、よろしくお願いします。






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