馬渕尭也

歳月人を待たず

馬渕尭也

歳月人を待たず

最近の記事

「加地等といつかの僕」 2024年9月17日

数日日記を書かなかった筈が、もう気づいたら9月も半ばを過ぎていた。 中江くんはあれから毎日日記を書いている。いつの間にか、君の日記を読むのが僕の日課になっていた。いつもありがとう。そろそろ会いたいね 3日前から加地等の「君の笑顔は素敵さ」を弾いたりしている。ハーモニカも真似なんかして練習したりする。 今日 ひとり夕食を食べながらふと、彼のうたをちゃんと伝えなくてはいけないと思った。(誰に、かはわからないよ) きっと僕もこの数日間で気分が随分と落ち込んできていたのだろう。数年

    • 「もう、会えない人」 2024年9月4日

      今日は戸隠で小さなお祭りがあった。 仕事終わりに、皆んなでお話ししながら美味しいものを沢山食べた。花火も上がったんだ。眩しいくらいに空いっぱいに広がるそれはまるで「僕たち」みたいだった。良い時間だったよ。 帰る頃になって母から電話があった。 一枚の写真が送られてくる。そこには祖母が写っていた。言葉にならない感情がわっと出てくる。瞬間、何も考えられなくなる。またあの時間に引き戻される。 「元気そうで、変わらず良かった」と母に返事する。きっと母も、僕と全く同じ感情を抱いただろう

      • 『ふたりの距離』 2024年8月27日

        先程彼女と久々に電話をした。 声だけ聴くとかなり憔悴しきった様子の彼女は、この間仕事に行けない日があったらしい。 何が原因か、色々聞こうにも明確な答えは返ってこない。仕事柄、僕が想像し得る以上のストレスを日々感じているのだろう。 彼女の話す数少ない言葉から、今の彼女の気持ち、状況を想像し、少しでも彼女が楽になれる方法はないだろうかと考える。 これまで何度も電話越しにしてきた事だ。 彼女が辛い思いをしている時。 距離が離れている中で僕は彼女を抱きしめてやることも出来なければ、

        • 凡そ日記 2021年5月〜2022年3月

          20歳の頃、約1年間書いた日記

        「加地等といつかの僕」 2024年9月17日

          『日記は屁みたいなもの』2024年8月26日

          今日も一日現場仕事。週末が明けて久々の仕事だったのもあって身体がいつもより重かった。少し腰の痛みも感じたな。 今日は殆ど茅の整理や掃除の作業だった。 明日の動きを予想しながら、養生の仕方など無駄の無いように動けたのは良かった。 仕事が終わり夕食を食べ風呂に入る。 さて日記を書こうと思い、ふと、日記を書くモチベーションの低さに気付く。 数分思考を巡らせ何となく分かったのは、そろそろ「テーマ」を持ってその制約の中で言葉を遊ばせてみたいという気持ちが出てきたからかもしれない。

          『日記は屁みたいなもの』2024年8月26日

          2024年8月25日

          今日はお家でのんびりの一日。 9時頃からだらだらと活動開始して10時頃にパスタを作って食べる。今日はもう料理する気にならないだろうと思っていたから3人前分くらい作っておいた。 お腹が満たされると部屋の散らかり具合が気になりだす。まずお部屋を掃除して、その後トイレ掃除、玄関周りを少し掃いたら気持ちは落ち着く。 さて何をしようかと思い、昨日も作ったが、材料もあるのでもう一つ雁木を作ることに。ノミを使ってあっという間に差し込み口の穴は開けられたものの、持ち手が中々上手く入らない。昨

          2024年8月25日

          2024年8月24日

          久々の土曜日休み。 今日は以前からやりたかった茅葺きの道具作りをしたよ。午前中、拓也さんにやり方を教わり、自分でも約1時間くらいで実際に雁木を作ることが出来た。 教わりに行った際、本当は自分で用意しなければいけない筈なのに余っているからとノミ道具一式を頂いた。また、この間薪割りの際に出た材料で作ろうと思っていたのだが、拓也さんが用意してくれた材料の方が遥かに使いやすそうだったのでそちらも使わせて頂くことに。 何だか全部頂いてしまって、本当に有難い気持ちと申し訳ない気持ちでいっ

          2024年8月24日

          2024年8月22日

          今日は木曜日。朝から倉庫で材料を積んで現場へ向かう。午前中は材料や足場の整理を主にした。 午後、軒付け作業をやらせて貰えることに。 今回やったのは増し締めと言って、一度縛った縄を解いて再度縛り直すという単純な作業。 だが、単純 という言葉は全然アテにならない。この単純な作業ひとつ、自分は今日まともに出来なかった。まず普段やっている本結び。少し形が変わっただけで、何が何だか分からなくなり縦結びになる始末。色々混乱して拓也さんに教えて貰っている内にあっという間に休憩時間。 なん

          2024年8月22日

          2024年8月21日

          今日も現場の一日。 朝から倉庫の麻殻をトラックへ積んで現場へ向かう。今日は、以前荷積みの際に拓也さんが言っていた「茅の、のべ加減」が少しわかった気がした。積み込みも、綺麗に出来ると嬉しいもんだ。 今日の作業は主に材料の用意や、加工、掃除などだった。当たり前の事だけれど、こういった作業を効率良く進めないと、屋根を葺く人たちの手が止まってしまう。まだまだ無駄なことばかりしてしまっているという自覚はあるけれど、その分、こういった誰にでも出来る仕事こそ真面目にやらなければと思う。

          2024年8月21日

          2024年8月20日

          お盆も明け、戸隠の現場は順調に進んでいます。ここ数日は突然雨が降ってきたりと、天気予報とにらめっこしながらの作業ではあるが、こういった事も外仕事ならではだな〜と思い何だか感慨深い気持ちに。 屋根を作っている段階で、ふと、この上にも屋根が欲しいなと思う。茅葺き屋根のそのまた上に、宙に浮く茅葺き屋根でもあったら面白いな〜と考えたりする。 昨日は茅おい、膝押し、縄取りの取り付け。 資料では読んだことがあったけれど、実際にちゃんと意識して見ることが出来たのはこれが初めて。殆ど取り付け

          2024年8月20日

          2024年8月18日

          今日は久々のお休み。 朝起きてお部屋のお掃除を少しして、フィルムの現像を取りに出かける。 そのままコメダに向かう予定だったが市内の本屋へ寄り道。しばらく徘徊してめぼしい本は無さそうかなと思った所、ちょうど内海さんの新刊『希望 : 消滅する日本で君はどう生きるか』があったので購入する事に。探していた坂口恭平の『その日暮らし』は今回見つからなかった。 コメダに向かう。ようやっと 小川洋子、河合隼雄著 『生きるとは、自分の物語を作ること』を読み終わる。小川洋子の「少し長すぎるあとが

          2024年8月18日

          2024年8月17日

          朝起きて昨日の分の日記を書こうとしたのだけれど、眠気に負けて寝てしまった。 昨夜は夜更かしをしながら、「やっぱ俺夜型じゃん」と自分に言い聞かせ、朝早くに起きることを諦めていたのだ。 早朝から自分の時間を作れる素晴らしさはうんとわかるのだけれど、僕はどうも「夜の寂しさ」が好きな人間である。「寂しさ」って便利な言葉だから使ってるけど、まあ単に記憶への想起といった個人的な趣味がやり易い時間帯なのだからだと思っている。もう既に失ってしまったもの、失われたもの、どうにもならなかった感情

          2024年8月17日

          2024年8月15日

          朝5時30分に目が覚める。 日記を書き始めて約3週間。毎晩その日にあったことを書いているのだけれど、ここ数日眠気と戦いながらギリギリの状態で書いていた。 昨日は夜に書くことは諦めて早朝に書く事にした。しかし今書き始めても、やはり眠い。何なら夜より眠いのではないか。早く書き終えて二度寝がしたい。駄目だ。目的が変わってしまっている。出来れば今度から日記は朝書けたらと思う。 今日は沢山夢をみた。数えきれないくらいの物語を見たように思う。目が覚めた時、もう少しこの世界に浸っていたい

          2024年8月15日

          2024年8月14日

          今日はawaiの清掃に行く前に1時間くらい薪割りをする。相変わらず効率の悪いやり方な気はするが前回よりは早くなったと思う。明日もやるだろうからもう少し頭を使って作業したい。 awaiの清掃は3日目にして少し慣れてきた気はする。ただベットシーツのセッティングだけは自分でもわかるくらいとんでも無く無駄が多い。スタッフの方が既にやった物を見てほんの少し理解。ただ身体が慣れるまでは手早くあの正確さで進めていくのは難しいと思うので、今はひとまず丁寧にやる事に意識を集中させたい。 そう

          2024年8月14日

          2024年8月13日

          朝、実家のある山梨市から3時間30分くらいかけて戸隠へ帰ってきた。 今日は屋根の仕事ではなく、ホテルの清掃のお仕事。 実は今日から土曜日まで、戸隠のawaiというホテルの清掃のお手伝いに行くことになっている。 awai 戸隠は、戸隠の歴史建築を活用した分散型ホテル。 https://awai-togakushi.com/hotel/ ちょうど昨年の8月から始まった自分にとって初めての茅葺きの現場が、awaiの二棟目のホテルである「茅葺の家」だった。 今日はそこでの清掃作業。

          2024年8月13日

          2024年8月12日

          今日でお盆最後のお休み。目を覚ましたのは8時くらいだろうか。昨日の夜、母から冷蔵庫にある西瓜を食べて良いと言われていたので、夏芽と食べようと思っていた。寝起きの彼女に「なつー西瓜食べよーよ!」と、絶対自分が言われたら「うるさい!」と一蹴してしまうような声をかけ彼女を起こす。なんか僕は、美味しいものがあると思うとそれを共有せずにはいられないのだ。しかも、寝起きの彼女の気分とかは全然考えずに… それは本当に自分の悪いところだと思う。ほんといつもごめんよなつ、、笑 まあしかし、そ

          2024年8月12日