今しか唱えられない魔法を唱えろっていう話

スタートアップで働くことって、めちゃくちゃチャンスが多くて、色んなことを社会人の初めから挑戦できる環境だったりする。
しかも、スタートアップに興味があるような人って元々新しい事をやってみることへの感度が高いから、それがものすごく面白く感じる。

今ドラクエウォークにハマっているので、ドラクエを交えて書くと、スタートアップの環境って、レベル50〜60位のパーティの中で、自分だけレベル1で冒険してるのに似ている。

全員レベル1から冒険始めたら、まだ始まりの町で永遠にスライムと戦ってレベル上げしてるような時期に、一気に別の大陸に行ってすごい魔法使う敵と戦ったり出来る。
メンバーが足りないから実戦にすぐ出れるし、周囲が強いから何回か戦ったらすぐにレベルが10位になる。
そうすると、ホイミなんてすぐに唱えられるようになるんだよ。

しかも、冒険中盤じゃないと立ち寄れないダーマの神殿もすぐに行けちゃうから、何の気なしにすぐに戦士から僧侶になったり、魔法使いになってみたり出来る。
で、また周囲の強い人たちとちょっと戦ってレベルが10まで上がってギラを覚えて、メラも覚えてっていうことが出来ちゃう。
その位スタートアップって、いろんなことが出来るし、経験積みやすいし、周囲にレベル高い人もいる。

ただね、ここからが考え所で、コツコツレベル上げした人たちがレベル30になる頃に、自分は色んな職業でそれぞれレベル10程度ってことが起こり得る。
ホイミは使えるけど、ベホイミは使えない。
ギラは使えるけど、ベギラマは使えない。
でも、パーティの他のメンバーはベホマラーが使えたりベギラゴンが使えたりする(↑のもっと上位魔法)から、なんだか先が分かっちゃう感じもしてレベル上げつまんないなーって感じてしまう。

そして、ふとした時に始まりの町からスタートした同期が追いついてきた時に、あれ?こんなに深い経験値持ってないぞ。。って焦るのが実生活では20代後半から30代前半位の話。

自分がその呪文を唱えられる事と、唱えてる人がパーティに居て知ってることはベツモノなんだよね。。

そしてよくあるあるだなって思うのが、人生の先輩と話している時に、「知ってます」「やってました」って言う場面。
これすごく勿体無いなって思う。
言ってる方は、同じ目線に立てるんですよ!ってアピールするつもりで言ってるんだけど、言われた方(もしくは見てる方)は、それが上級魔法じゃなくてホイミレベルなことがわかってしまう。
やっぱり一気にレベルは50にはなれなくて、年齢(実践年数)相応なある程度のレベルはあるから。
そして、紳士的な人ほど経験値の押し売りはしないので、学びの機会を失う事になる。

思うのは、若いうちしか唱えられない魔法があって、それは「詳しくありません」「教えてください」という言葉。
この魔法は、実年齢でいうところの20〜29歳位までしか使えなくて、それ以降の人が使うと今まで何やってたんだって逆効果になってしまうから若いうちだけ使える特別な魔法。
(正確にはもっと人生の先輩相手には30代も40代も使えるけどね!)

唱えられるうちにガンガン唱えて色んなものを吸収した方がより身になる。
そして、色んな経験をしてみたら一つの事を掘り下げることで、これまでしてきた経験とスキルが繋がって、他の人にはない強みになっていく。
遊び人だって、突き詰めたらスーパースターになれるのはドラクエ界では有名な話。

人生は長い。職業人生も長い。だから、スタートアップの環境をうまく使って冒険を進められたら最強になれるという話でした!

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