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9/15 結婚願望と子どもの話

反出生主義です!と、息を切らして叫んでいる。
とはいえ、他人が子どもを作ることに対してはあまり嫌悪感はない。大事に育ててくれるのであれば。
子どもは嫌いだけど愛されるべきだと思う。
自分もまた、子どもであったのだから。
だからあまり反出生主義を自称することに対して意識のガードがない。わたしは存在しないわたしの子ども(のイデア?)を愛するがあまり産まないという選択をしている。イデア界で幸せに暮らしてるならわざわざしんどい現実界に産み落とす必要が無い。
プラトンのイデア論、めちゃくちゃバカにされてるけどわたし、嫌いじゃないよ。自分解釈も含めて、だけど。

まあそんなわたしと、子どもと結婚の話を書こうか。

わたしはそもそも別に結婚願望がない。
ずっと恋愛してたかったし、恋愛してるときが1番幸せで、自分が家庭に入る想像がずっと出来なかったから。
料理だって掃除だって洗濯だって、家事と名のつくありとあらゆるものが苦手で嫌いで、わたしが妻になるだなんてそんなの天変地異でも起きないと!って思ってたんだけど少し事情が変わった。
料理だって掃除だって洗濯だって、家事と名のつくあらゆるものをしちゃえるくらい、手放したくない幸せがある。あんまり結婚って言ってくれるもんだから、わりとそういう永遠に思いを馳せてしまうの、素直だから。
別に一緒にいれるなら結婚に拘らないけど、日本の制度的に結婚した方がいいし、ならしたいと思う。それに苗字がお揃いなんて、ロマンチックだ。
恋人との生活が、終わらないでいて欲しい。
「いい人いればね」なんてお決まりの台詞も、友達が焦ってるのを見て一緒に焦るフリするのも、日本庭園にメダカをたくさんとでかい犬2匹の夢も、全て捨てちゃえるくらいに愛しちゃったな。
わたしの天使、徳島に来てくれてありがとうね。

こうして、わたしにも結婚願望が芽生えたとはいえ、子どもは欲しくない。恋人も子ども欲しくなくてよかった、本当に。恋人が子供ほしい人だったらやっていけないとこだったかもしれない。
これは以前に書いたと思うけど、人は別に生まれたいと思って生まれてない。と思う。少なくともわたしはそう。
だからつくづく、子どもを、1人の人間を生み出すことは、人のエゴだと思うのです。
だって生まれたくなかったかもしれない。
もしわたし、子どもに
「生まれたくなかったのに!」
って言われたら泣き出すしか能がない。ごめんね。
だから、怖いのかも。わたしは親に何度もそう思ったことがある。言ったことはないけど。
わたしは自分のこと親になる資格がないと思っている。誰よりも愛する自信は、あるけど、
でもこんなわたしに育てられる子ども、可哀想だと思う、あまりにも。だってわたしも少女だもん、永遠に。
それに、恋人との長い生活を、あまり他人に侵食されたくない。その子中心の生活になってたまるか!恋人はわたしのことだけ甘やかしてくれたらいい、と思っている。つくづく親になることに向いていない。恋人の愛をいつまでもいつまでも、独占していたい。
(実はわたし、未だに授かり婚を少しだけバカにしてる、ごめんなさい。こんなにも愛してる人との生活を、他人に邪魔されていいの!?しかも、最初っから!?って思ってる、ごめんなさい。)

なんか、女という性別にたまたま生まれてしまったから、わたしこんなに子どもについて考えてるのかな、だとしたら女に生まれてよかった。
だって、こんなに背筋が伸びることはない。わたしは一生顔を見ることもない君のことを、とても大切に思っていて、それで愛している。君に恥じないよう生きようと、思っているよ。

一生生まれてこない、わたしの子ども、愛おしいよ君のこと。愛おしすぎて、わたし君にこの世界のつらいことを全て、経験させたくない。幸せなことも勿論あって、だけど悲しいことの方が大きく心を占めるの。だから、そちらで楽しく生きててね、君のことを産まないわたしより。

わたしの、わたしなりの反出生主義。
これを読んだあなたが、子どもを産むも産まないも自由で、だけどその子のことを、1人の人間としてしっかり大事にしてあげてください。確かにあなたのお腹にいたその子は、確り、あなたとは違う人間なので。

風が涼しい真っ暗の夜から、愛をこめて。

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