FaceRig+Live2D VTuber 備忘録

はじめに

このノートはいまさらFaceRigとLive2Dで動画撮影してVTuberになりたい人にむけた情報を雑多にまとめたものです。というか備忘録です。雑多なので抜けやら誤解釈などあるかもしれません。ご了承ください。

執筆中にFaceRigに頼らない技術が出てきていますが、まあいまさらですよね。諦めましょう。

Windows OS

メインソフトであるFaceRigがWindowsにしか対応していない。さらに大抵のソフトや外部ツール、設定講座はWindows前提ばかりなので、2018年7月現在(※執筆時点)の2DVTuberはWindows優位にある。

Macユーザーでも環境構築は不可能ではないが、BootCamp等でWindows動作環境を構築する必要がある。(Wineくんにも限界はある)
あと撮影しだすと動画くんがHDD容量をバクバク食うのでパーティションの割合は多めにしたほうがいいと思う。すでに構築済みに場合は割合を変えるなり、再インストールするなりして稼ごう。私はParagon CampTuneを使った。こういうところで出費がかさむからWindows優位なんだよ!

キャラクターのデザイン・設定

重大な要素。VTuber3000人強時代において、自分が「何をしたいのか」「何を売りにするのか」「他とどう違うのか」を決めるのは重い。軽い気持ちなら好きなように決めよう。
キャラクターの要素は複数入れれば、そのぶん他のグループ(ユニット)に関わりやすいが、入れすぎると訳がわからなくなる。1個メインのものを決め、+1~2個ほどエッセンスとして加えるぐらいがちょうどいいと思います。知らんけど。

キャラクターデザインについては、これを参考にした。
https://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=55765992
モチーフシートを元に、乱数ツールで数字をいくつか生成してデザイン案を決める。別に1個や2個捨ててもいいし、気に入らなければもう一度乱数を生成すればいい。デザインセンスが貧弱な自己のサポートになる。

できるなら自分好みのモチーフを別枠で1個か2個入れる。自分の性癖に響くなら、他の誰かにも響くはず。私の場合は「ぐるぐる目」ですかね……

キャラクターデザインの基礎でも語られるが、「シルエットにしても判別がつく」ことを心がけると特徴がつけやすい。

配色は、自信がなければカラーチャートを使う。
魅力的にする努力はやるだけやる。やれ。自分の分身だぞ。
https://color.adobe.com/ja/create/color-wheel/

キャラクターの設定については、まず「ロールプレイ」「素」のどちらにするか決める。どちら寄りかでいいので、「素が出るロールプレイ」でもいい。素が見えてもいいなら、自身が特定される前提で考えること。

名前は「呼びやすい」「ネタにしやすい(もじりやすい)」「元ネタがわかりやすい」「エゴサーチしやすい」など様々な要因があるが、まあ好きなようにつけよう。姓名判断を参考にするのもいいんじゃないでしょうか。
あと数字で語呂合わせできると、スパチャ芸しやすい。趣味の範囲。

「一人称(私、僕、俺、儂、余、我輩、小生……)」と「敬語かタメ口か」ぐらいは先に決めておいてもいいと思うよ。しゃべりなれてないとボロが出るけど。

YouTubeアカウント

YouTuberを名乗るからには必須。別にOpenRecやFC2、ふわっちなどを活動拠点にするならいらない。

Google+に登録することになるが、可能ならプライバシー関係の項目は整理しておく。

チャンネル名を「○○チャンネル」など(ブランドアカウントという)にしたいなら、公式のヘルプを参照。
https://support.google.com/accounts/answer/7001996?hl=ja
https://support.google.com/youtube/answer/3056283?hl=ja

ヘッダの大きさは「2560×1440」だが、絶対に使われる部分は中央の「1546×423」の部分にロゴなどを設置する。後述するTwitterのヘッダに転用してもよい。テンプレートは公式リンク先の「Channel Art Templates」からダウンロード可能。
https://support.google.com/youtube/answer/2972003?co=GENIE.Platform%3DDesktop&hl=ja

チャンネルアイコンのサイズは「800x800」。

概要には簡単な説明と、リンク先を用意しておけばいいんじゃないですかね?

※ワンポイントメモ
(1)YouTubeのチャンネル反映は時間がかかるし、設定を間違えて一回削除する場合、そのアカウントではしばらくログインできなくなる。期間は余裕を持って作る。
(2)終了画面(チャンネル登録ボタンとか)は、1個でも動画が投稿されていないと使うことができない。初回投稿時は終了画面をいれないか、「No.0」みたいなテスト動画があるとよい。
(3)チャンネルURLの後ろに「?sub_confirmation=1」をつけると、リンク先にアクセスした際に「チャンネル登録しますか?」というダイアログを出せる。好みでどうぞ。

Twitterアカウント

VTuberやファンの交流・連絡・宣伝すべての手段の経路。作って損はない、はず。YouTube一本はかなり辛抱がいりそう。

バーチャル美少女受肉ならアカウントそのままでいいんじゃないですかね?

Yahooメールだと、「セーフティアドレス」という機能を使い1個のアカウントで複数メールアドレスを持てて便利。
https://mail.yahoo.co.jp/promo/tour/safetyaddress/
でもGoogleアカウントでYouTubeチャンネルを作るのでGmailでもいい。好きなように。

Twitterの運用については、公式のスマホアプリならアカウントの切り替えが簡単にできるが、VTuber専用に別のアプリをダウンロードしておくのもいいかもしれない。アカウント誤爆事故もなくなるし。TheWorldとかなら「投稿先」というネタが仕込める。

アカウントIDは好みの問題だが、わかりやすいほうがいい。(ローマ字とか) 大文字とか数字とか使うとわかっちゃいるけど説明が面倒くさい。(誰のことを言ってるんですかね?)

フォロー外からのダイレクトメールを受け付けるかについては、好み。
思わぬところから声がかかるかもしれないが、ミラクルに賭けるぐらいなら安全をとったほうがよい。

アカウント開設は早くてもよいが、ツイート開始時期(※VTuber準備中)は考慮する余地がある。
開設早々ツイートすれば、目につく機会が増える。進捗報告も交流手段の一ついなる。ただし、準備期間が長過ぎると動画を作らなくなるおそれがある。一長一短だと思う。
個人的には動画を1本作ってから「準備中」にしたほうが心に余裕が持てる。

初ツイート、初投稿のハッシュタグは心置きなく使う。
というかこれがないと知ってもらう余地がない。
みんなやってる。存分に使え。

#VTuber
#バーチャルYouTuber

#VTuber準備中
#バーチャルYouTuber準備中

#VTuberはじめました
#バーチャルYouTuberはじめました
#新人VTuber
#新人バーチャルYouTuber

自分用のハッシュタグはあってもなくてもという感じ。ただ、わかりやすい日本語のほうがいいですね……(アルファベットにして後悔している)

質問箱・マシュマロ

視聴者、フォロワーからの質問を受け付けるサイト。あってもなくてもいい。主にツイートや動画のネタづくり要因。設定を吐き出す場にもなる。
質問箱はどストレートな質問がくる場合がある。マシュマロはクッションがあるが「マシュマロシャワー」という不特定多数への質問がくる。(設定で変更可能) お好みで。

バーチャルYouTuberランキング

世間に見てもらうためのサイト。登録してもしなくてもよい。登録しなければ一喜一憂せずに済み、精神的負担はなくなる。登録する場合は「話題になればいいかな」程度の心構えにしておく。
https://virtual-youtuber.userlocal.jp/

Skype・Discord

コラボ用の会話手段。配信でも使う。積極的にいく場合は作っておくと話が早くるんじゃないですかね?
ボイスチェンジャーを使う場合は知り合い相手にテストしておくこと。入力先を後述する仮想サウンドカードに割り当てればよい。

通信環境

投稿前に突然通信環境が悪くなることもある。あった。
事前準備・確認は大事。Macbookユーザーは、有線LANケーブルが接続できるようにしておくと安心する。

ネットワーク共有を使い、スマホの回線で無理やりWebにつなぐこともできなくはないがギガが死ぬよ? 一応、もしものための保険として使い方を覚えておくと良い。ググれば出てくる。君のパソコンは何のためにあるんだ?

マイク

評判いいやつを買っておく。後回しでもいい。ボイスロイドやゆっくりボイスを使うならパス。(今回は地声/ボイチェン前提で話を進める)
パソコンについているやつはノイズを拾いやすいかもしれない。ツールでノイズ除去すれば聞けなくはないが、声は遠くなる。「お前の声はノイズか?」と言われている感じがしてつらい。
今回はヘッドセットを買ったが、切り替えなどが面倒なので分離されてたほうが良いと思う。

Webカメラ

FaceRigはカメラで顔認識する。パソコンについていればそれでいいし、なかったら適当な安いやつでもたぶん動くでしょ。知らんけど。

Dropbox

今後のファイルバックアップとして活用する。過去のファイルの復活させ方はググれば出てくるでしょ。知らんけど。
BootCampを利用している場合、ファイルのやり取りにも便利。(HDD容量が無駄になるけど)

Live2D

Live2D Cubism 3をダウンロードしてインストールする。Free版は動かせるパーツが30個しかないなどの制限があるが、特殊なパーツもなくて顔だけが動けばFree版でいいんじゃないですかね?
http://www.live2d.com/ja/products/cubism3#dl

公式のサンプルモデルを参考にキャラクターを描き、パーツをバラしてpsdファイルを作成する。割愛。ググれば講座ぐらい出てくるでしょ! ここは情報の集約場所なので、解説は勘弁してほしい。自分の力でなんとかしろ!

Live2Dに落とし込む。公式のチュートリアルを見れば形はできる。
http://docs.live2d.com/cubism-editor-tutorials/psd/
というかテンプレート機能を使ったほうが早い。
http://docs.live2d.com/cubism-editor-tutorials/template/

アニメが作れたら「moc3」ファイルを描き出す。
http://docs.live2d.com/cubism-editor-manual/moc3-file/

Live2DをインストールしたらLive2D Cubism Viewerっていうのがついてくるので、それでアニメーションを検証する。
http://docs.live2d.com/cubism-editor-manual/selection-of-viewer/

もしビューワー空間に変な模様が浮いていたら、テクスチャ分割に問題があるので適当に位置調整する。
http://docs.live2d.com/cubism-editor-manual/texture-atlas-edit/

※ワンポイントメモ
(1)チュートリアルの「5.顔のXYの動き付け」はやってもやらなくてもいい。実際企業系Live2DVTuberでも動きがついてないっぽいキャラがいる。魂のレベルが高ければ問題がない。それが一番ハードル高いんですけど。
(2)キャラクターの余白は極力減らしておく。余白多めで作ったらFaceRigでの表示が変になったし再インポートはわけわからんしで手がつけられない。(実体験)
(3)設定したパラメータは反転とかできるので、向き調整に失敗したらやる。http://docs.live2d.com/cubism-editor-manual/palametor-modifyication/

Steam

FaceRigを買うのに必要。
アカウントを登録してクレジットカード情報を入力しておく。
実況向きゲームもいっぱいあるよ。買ってないけど。

FaceRig

顔を動かすツール。今回はLive2Dを使うので「FaceRig」と「FaceRig Live2D Module(プラグイン)」をそれぞれ買う。

FaceRigには「Classic版」と「Pro版」がある。
個人利用で使用範囲がWeb内なら安いほうの「Classic版」でいいようだ。
http://ducqrewsfacerig.techblog.jp/archives/008.html
月に5万円稼げたらPro版を買えとのお達しがある。

猿ちぃ

マイク音声にボイスチェンジャーをかますために使うツール。ノイズ除去にも使えるので、入れといて損はないんじゃないかな。
下記のサイトを見ればだいたい使えるようになる。
https://minimalist.joho.info/windows10/voice-changer/

RoVee

ボイスチェンジャーソフト。RoVeeを選んだのは猿ちぃに対応していたから。こだわりがなければこれでいいと思う。検索してなんかいいのあったらそれ使えばいいんじゃないですかね。恋声とか。前述のサイトを見て対応する。

EffectChainer

猿ちぃにプラグインを複数読み込ませる機能。前述のサイトを見て対応する。32bit版にしておこう。

ReaFIR

ノイズ除去につかうツール。パソコンのファンの音ぐらいなら消える。
イコライザにもなる。前述のサイトを見て対応する。

YAMAHA NETDUETTO

仮想サウンドカード。こいつをかませて他のツールに音を送る。前述のサイトを見て対応する。基本的にこいつから音声を取得する。

VB-Audio VoiceMeeter

仮想サウンドカード。役割はNETDUETTOと同じ。こいつは後述するVRChatに対応できるので切り替えが面倒ならこっちを採用するとよい。
https://www.vb-audio.com/Voicemeeter/

OBS

配信ツール。画面録画にも使える。
FaceRigのデフォルト録画機能はVTuberには不便すぎる。(確認しづらいし、動画がwebmで吐き出される) こっちで撮ったほうが利便性で優勝した。

録画の際は、FaceRig側でマイク音声を聞けるようにしているとエコーがかかってしまうので切っておく。声の確認は、都度録画して確認すればまあなんとかなるでしょ。あとはオーディオ詳細で音声を「モニターオフ」にしておく。

ゲーム画面を録画するならOBS側でFaceRigのクロマキー対応をする。FaceRigの録画だけならあとで抜く。

AviUtl

動画編集に使うフリーソフト。基本的なことはこの講座でなんとかなる。
http://aviutl.info/intro/

プラグインはおすすめされたものを入れるだけ入れておく。どうせ後で欲しいものがあったら追加する。Wineを使えばMacでも動くが、まあWindowsのほうが安心して作業できる。

AviUtlはメモリ制限がきつく落ちやすいので、高級ツールを持っていればそれを使えばいいんじゃないですかね?

※ワンポイントメモ
(1)mp4が読み込めないエラーが頻発する場合は、mp4に対応したプラグインをいっぱいいれておけばなんとかなる。なった。
(2)画面サイズは1280x720が良い。サイズがでかいと重くなる。投稿に影響はない。
(3)間違えて削除・上書きしてしまっても、バックアップ機能で復活する可能性がある。希望を捨てないことが投稿への一歩だ。
(4)動画ファイルと音声ファイルは分割して使うと動作が軽くなるらしい。試してないので覚え書き程度。

動画の構成

ゎかんなぃょ、実践するしかないよ……
ひとまず自分のお気に入りVTuberの動画、大手YouTuberの動画、大手ゲーム実況者の動画は見ておくと勉強になる。

自己紹介を作るのがド安定。1~2分ぐらいが作りやすいし、まとめやすい。
いきなり10分の動画なんか、VTuber3000人強時代の今、よほどの実力持ちかある程度のバックボーンがないと見てもらえないのでは?

ヒカキンは生きる教材。導入、説明、話の膨らませ方、オチを学ぶことができる。例えば「アルミホイル鉄球」の題材だけで、複数の動画を作っている。
・アルミホイル鉄球をつくる
  ↓
・クソデカアルミホイル鉄球をつくる
  ↓
・メルカリに売ってるアルミホイル鉄球をいっぱい買ってレビューする
と、さまざまな膨らませ方を行っている。

「ジェットカット(※無言部分を消して動画時間を短くする手法)」はやっておいても損はないと思う。間がなくなってスッキリする。した。

正直始めたばかりなので試行錯誤中です。

初回の投稿タイミング

時間は夕方~夜、曜日は金・土・日または祝日、大手VTuberが配信をしていない日が狙い目だと思うんですが、まあ結局は運ですよね。「やるべくしてやった」という結果を得るためだけの儀式です。やらずに後悔するならやって後悔する方を選ぶ。

というか今は企業勢の弾数がめちゃくちゃに揃っていてヤバい。というかめっちゃ数撃ってきてる。7、8月は魔境なんじゃなかろうか。夏休みも始まるよ。パイの奪い合いが始まるぞ。

ハロー月曜日

YouTubeのチャンネル登録数・再生数は、月曜日に正式な計算が行われるらしい。初めて見たとき100~200単位で減った。ワーオ。覚悟しておこう。

Booth・ほしいものリストなど

YouTubeの収益化前に支援が欲しかったら作ればいいんじゃないですか。詳しくはググって♥

VRChat

とりあえず紹介。不特定多数の相手とボイスチャットできるツール。沼と呼ばれている。3Dアバターが使えるし、VRセット向けだがデスクトップでも遊べる。Steamで買う。(現在のところ無料) 使い方はWiki読めば使えるようになるよ。http://vrchatjp.playing.wiki/d/%bd%e9%bf%b4%bc%d4%a5%ac%a5%a4%a5%c9%20%28%a4%e4%a4%eb%bb%f6%a4%de%a4%c8%a4%e1%29

大半のVRChatユーザはVTuber自体を知っているわけではないので、VRChatの流儀は守るように。

アカウント名(ID名)は読みやすい名前がいいんじゃないでしょうか。外国人のほうが多いので好き好きに。日本語も使えるらしいよ。

知ってる範囲で日本人または日本語を話せる人がよくいるワールドは以下。
・Fantasy Shukai jou
・1619Hz
・Japan Shrine

ボイスチェックに使ってるワールドは以下。
・Simple Voice Check
※入室する際、インバイトオンリーにして自分用のワールドを立てたほうが安心。

トラストシステムという、信用度が一定以上達しないとオリジナルアバターをアップロードできない仕様がある。条件はさまざまだが、私の場合は以下のことをしていたら開放された。
・ログイン
・ワールド散策
・ボイスチャット
・フレンド登録
※アカウント作成後1週間適当にログインしたあと、Publicワールドに出て4時間ぐらい会話やフレンド登録してたらメールが届いた。

さいごに

結局は運と巡り合わせの世界なので、好きなようにやればいいと思います。自分の責任が持てる範囲で。

この備忘録を書き始めたの5月なんですが書き上げるの遅くないですか? あと動画制作かまけてないですか?

うるせ~~!!!!
知らね~~!!!!

バーチャルYouTu
      ber

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