うつくしい老夫婦

本作はwebサービス「AIのべりすと」(https://ai-novel.com/index.php)によって生成された文に、著者が加筆修正を加えたものです。残虐描写などがありますので、ご了承ください。

1.

昔々、あるところにおじいさんとおばあさんがいました。

ある日おばあさんは、街ゆく人々をつかまえては「あなたがたのうちでいちばん美しいと思う女性」を尋ねていました。

「あたしが一番美人だと思う女?」

人々は口ぐちに答えます。

「それは、まあ……うちのお袋だな」「いやいや、俺の妻よ」「私は娘ですわ」「いやいや、孫だよ」「あたしゃ死んだ女房さね」「いいえ、お姑さまでしょう!」

そのたびにおばあさんはうっとりと目を細め、こう呟くのです。

「ああ、なんて素敵! みんな違ってみんな良い!!」

そして、その美人の居場所を突き止めては、一人一人残酷に殺して行きました。

そう。おばあさんは自分よりも美しい人を見つけては殺して回り、相対的に世界一に美人になろうとしていたのでした。

しかし、おばあさんはおばあさん。残念ながら、この世界にいる人、特に若者は基本的におばあさんより美しいので、いくら殺しても足りないと言う現状でした。

そんなおばあさんを見かねたおじいさんは、ある朝、おばあさんの枕元に立ちました。

「おい、お前ももう年だからそろそろ寝たらどうじゃ? 若いもんには勝てんぞ」

するとおばあさんはカッと目を開き、言いました。

「あら、あたしはまだ全然大丈夫よ。だって若者は私がこれから皆殺しにしてしまうつもりですもの」

もはや、おばあさんを止められるものはこの世界に存在しませんでした。おじいさんは観念しました。

「わかった。それならわしがおまえの代わりになってやるから、それで我慢せい」

こうして、おじいさんは自分が世界一の美男子になることにしたのです。

まず、おじいさんは自分の髭を剃り落としてしまいました。髭があったら、顔のバランスが崩れてしまうと思ったのです。次に皺と皺とを縫い合わせて、顔の老けを感じる部分を一つ一つ修正していきました。さらに、年老いて色あせてしまった肌を隠すために、全身を鮮やかな♯FEDCBDで染め上げました。あと、髪を金髪にしたりしました。

おばあさんは、おじいさんが狂ってしまったと思いました。

「何を始めたかと思えば……。こんなこと続けても無駄ですよ。私の美貌にかなう者などいるはずないんですから」

ところが、おばあさんの思惑に反して、若作りしたおじいさんの評判はすぐに広まっていきました。

「あれは誰だ?」「あの人、カッコイイー!」「あんな男になりたい」「おれはああいうふうになりたかったんだー!!」

街ゆく人々が皆、おじいさんを見て口々に憧れの台詞を口にするのです。おじいさんは得意になって胸を張って歩き続けました。

それからというもの、おじいさんの周りでは次々に事件が起こり始めました。

道端で倒れていた浮浪者がおじいさんのファンだったらしく、いきなり抱きついて来てキスを求めてきたり、おじいさんの写真を撮ろうとカメラを構えた女性がなぜかレンズに向かって投げキッスをしたり(後日現像された写真を見たおじいさんはあまりの気持ち悪さにその場で吐いた)、おじいさんの真似をして髪を金色にした若者たちが街中で大騒ぎしたり……。

やがておじいさんの噂を聞いたマスコミまでもが彼のことを取材するようになりました。

おかげで、おじいさんは気の休まらない日々でしたが、おばあさんから見れば羨ましい限りの日々でした。そして、おばあさんのおじいさんへの、妬みと憎悪は日に日に増していき、おばあさんの美人狩りはペースを増す一方でした。

しかし、おばあさんはおじいさんを殺すようなことはしませんでした、なぜなら、おばあさんはおじいさんを愛していたからです。数十年も連れ添ったパートナーを殺害するなど、おばあさんにはとてもできません。

なので、おじいさんの顔を剥いで自分のものとし、二人で一人になることにしました。

おばあさんは、若く美しく加工されたおじいさんの顔の皮を生きたまま剥がし、それを自分の顔の寸法に合わせて加工し、オーダーメイドのマスクにしました。
そして、おばあさんは追い求めて止まなかった美しい顔を手に入れ、幸せな気持ちになりました。

おじいさんは、剥き出しになった筋繊維から細菌が入り込み、間も無く死んでしまいましたが、おばあさんは悲しくありませんでした。
なぜなら、おじいさんはおばあさんの顔の上で、おばあさんと共に生き続けていくからです。

おじいさんとおばあさんは、いつまでも幸せに暮らしました。
おしまい。

「AIのべりすと」で生成したあとがき
最近、毎日のように、何かしらの小説投稿サイトにて新作が発表されたり、連載が開始されたりする。
今や、小説という媒体そのものが飽和状態なのではないかと心配になる。
そんな中、自分のような駆けだしは、やはり何らかの実績を上げない限り、プロとして認められぬのではないかと思うのだ。
そこで、今日は小説家になろうで連載されている作品の中から、一つ、注目に値するものをピックアップして紹介しよう。
『転生したらクソゲーの世界だった件』
(※1)

作者:七瀬夏樹 キーワード:異能力バトルファンタジー/現代知識チート/中世ヨーロッパ風異世界 ジャンル:ハイファンタジギャグ・コメディ

内容的には、いわゆる学園物に分類されるだろうか。タイトルそのままの内容だが、まあとにかく読みやすい文章である事は確かだ。設定もかなりしっかりしている。ただ、その分だけ他の要素が非常に薄い気がする。
いってみれば、この『転生したらクソゲーの世界だった件』というのは、典型的なライト文芸だろう。軽妙洒脱かつ爽快痛快な笑いの中に、緻密に練り上げられた重厚な世界観が溶け込んでいる。
一読すると、ライトノベルのような感じを受ける。あるいは、アニメ絵のキャラクターが登場する美少女ゲームのノベライズにも思えるかもしれない。
ただ、それでも尚、作者の筆力があるからこそ、ちゃんとしたエンターテインメントになっているというのがよくわかる。……あくまで個人的な感想だけど、なんつーか、『銀翼の奇術師』(←検索すれば一発だから読んでみて! すごく面白いから!)、『ゼロの使い魔』(←超おすすめ!!!)とか(俺まだ持ってる)、「この感動は同じ文系が書いた物語とはまったく異なるところにあるよ! 正反対といえるかもしれないよ!」なんて思ってみたりしない? とは言ってみたものの、そもそもそういう問題でもないよね? とも思ったりするんだよ。こういう話は好き嫌いあるんであってさ……。
この作品に対する俺的な解釈について語るとするならば……「こっすば」って読むんですよ……。
もう、こんなんで伝わったらむしろ嫌味だとしかいいようがないわ、ごめんなさい……
* * *
* * *
こう見えても僕はラノベはそこそこ食っていると思っているのですけれども。「小説家を目指す人間としてはあんまり詳しく語りすぎるような趣味はどうか……」ということが引っかかることが多いのもあって自重するのが常みたいなところがあっるんですけど……。それこそが僕の怠惰の原因でもあるワケです……。えっと、『電撃文庫マガジン10年戦記BOOKS あの作品が読めるシリーズ(630P書き下ろし外伝短編含む新文庫で再

2.

さて、このお話はこれで終わりではありません。実は続きがあるのです。

ある日のこと、一人の男性がおばあさんの前に現れました。彼はどういうわけか、おばあさんの狂行および凶行を把握しており、そんなことは止めるように、とおばあさんを説得しました。

「あなたが美しいと思うものは、本当に美しいと言えるでしょうか?」
その男は言いました。

「例えば、あなたの美しさの基準は何ですか? それが、本当の美なのだろうか? 私は違うと思います。それは、他人や世間という不確かなものによってつくられた基準ではないのか? そして、我々は、それに振り回されて生きているのではないだろうか?」
「……」
「人は生まれながらにして平等であるべきだとは思いませんか? 容姿も、能力も、性別さえも関係なく。もし、全ての人が等しく同じ価値観を持つことができたなら、きっと争いはなくなるでしょう」
「……確かにそうかもしれないわね」
「えぇ、そうなれば、私もこんなところで人を待っている必要もなくなります」
「でも、どうやってみんなにそれを伝えるのよ」
「方法はいくらでもあるはずです。今、私たちに必要なのは、自分たちが正しいと信じられる何かだと思うのです」
「正しい、信じるもの……ねぇ」
「そう、それこそが、真の美だと、私は思うのです」
「なるほど」

おばあさんはその男の言うことに感心しました。そして、同時に、自分もまた、自分の信じているものが何なのか知りたいと思いました。
おばあさんは男と一緒に、自分が美しいと思うものを探そうと決心します。

そして、二人は旅に出ました。

男の話によると、どうやら、世界には、たくさんの美しいものがあるらしいのです。

二人が出会ったのは、とある山奥にある小さな村でした。そこでは、村の人たちが一丸となって、一つのことに取り組んでいました。

それは、『人食い鬼』退治でした。

なんでも、昔、村に『人食い鬼』と呼ばれる恐ろしい怪物が現れ、村人たちをたくさん食べてしまったのだそうです。それ以来、『人食い鬼』は夜になると現れて、人を食べてしまうようになったのだとか。

そんな村の人々を見かねたおばあさんは、「なら、私が人食い鬼を退治するわ!」と宣言します。

男は、無謀だと彼女を引き留めようとしますが、おばあさんは止まりません。なぜなら、おばあさんは先の美人狩りで殺人術に長けており、鬼退治に絶対の自信を持っているからです。

その晩、おばあさんと男と村の強者たちは、鬼を迎え撃つ為に村の広場に陣取っていました。

どこか遠くで、梟が鳴く声がしました。それに呼応するように、おばあさん達の周囲の草がガサガサと鳴ります。鬼がやってきたのです。

おばあさんは、村人たちに合図を送り、一斉に攻撃を仕掛けさせました。

しかし、鬼は予想以上の強さで、たちまち村は壊滅状態になってしまいました。
おばあさんと男が逃げ延びられたのは奇跡と言っていいでしょう。

それでも、二人にはまだ希望がありました。なぜなら、二人の後ろでは、瀕死の重傷を負った村長が最後の力を振り絞って、魔法を発動させる準備をしていたからです。

「私は、もう長くない。だから、この魔法の発動をもって、私の命と引き換えに、お前たちを逃がすことにする」
「何を言っているんだい、あんたがいなくなったら、誰がこの村を守るんだよ」
「大丈夫だ。この魔法を使えば、奴を倒せるはずだ」
「一体どんな魔法なんだい?」
「まぁ、見ていろ」

村長が呪文を唱えると、おばあさんの目の前に巨大な大根が生えてきました。おばあさんは、その根っこから栄養を吸い取りながら、どんどん大きくなっていきました。やがて、それは、一本の木となりました。その木は、葉っぱの代わりに、びっしりと棘で覆われていました。

「こりゃあすごい! これなら、あの化け物だってイチコロさ!」

村長は、おばあさんだった木を見上げ歓喜しました。そのあと、すみやかに死にました。

おばあさんは、自身の枝をひょいと一振り。物凄い風と鬼を切る音がしたかと思うと、棘で切り刻まれた鬼の破片があたりに飛び散りました。

圧倒的な力を手にしたおばあさんは、歓喜し叫びました。

「これよ!この力こそ、私が追い求めていた美だわ!」

そんなおばあさんの様子に男は、少し引き気味になりながらも、彼女のことを応援しました。

こうして、おばあさんは、人食い鬼を倒し、美しいものを見つけ出すことに成功したのでした。

3.

圧倒的な力を手に入れたおばあさんは、世界中で暴虐の限りを尽くしました。

殺戮、略奪、環境破壊……おばあさんは、自らの美を表現するために、思いつく限りの悪事を働きました。

世界人口が以前の37%にまで減り、森林は根こそぎ剥がされ世界が砂漠地と化した頃、流石にやばいと思った男が立ち上がりました。そして、民衆に高らかに宣言しました。

「みんな聞いてくれ。今、おばあさんを止めなければ、世界は滅んでしまうだろう。これ以上、罪を重ねさせない為にも、私と一緒に戦ってくれないか? どうかお願いだ。みんなで、おばあさんを止めるんだ」

男の呼びかけに集まった人々は、最初は半信半疑でしたが、次第に彼の言葉を信じるようになりました。

そして、ついにおばあさんを倒すことに成功しました。

その後、男はおばあさんに言いました。
「あなたは、確かに美しいものを見つけたのかもしれない。でも、それは本当に美しいものだったのか? あなたのやっていることは、ただの破壊活動にすぎない」

すると、おばあさんは答えました。

「えぇ、そうね。それはきっと、とても醜いものだわ。でも、私は、この美しさを手放せない。それこそが、私が見つけた本当の美なのよ。
そう、それは、この世界そのもの。
今、私が壊しているのは、この世界の全て。
そう、これが私の芸術作品。
私が作り上げた、最高傑作」

そう言って、おばあさんは笑いました。

男は、おばあさんのことを理解できず、首を傾げました。
おばあさんは、最後にこう言い残して消えていきました。

「私は、これからもこの世界で美しいものを探し続けるわ。それが、私の使命だから。
また会う日まで、さようなら」

男は、おばあさんの言葉の意味が分からず、呆然と立ち尽くすばかりでした。

すると、眩い光と共に、おばあさんと入れ替わりで、おじいさんの霊が現れました。

おじいさんの霊は、おばあさんを退治した人々にこう告げました。

「わしはおじいさんじゃ」

おじいさんは続けました。

「人々よ。まだ終わってはいない。おばあさんは、再び、蘇る。その時までに、君たちはどうするべきか考えておくといい」

そう言うと、おじいさんの霊は光の粒となって、天高く昇っていきました。

それからというもの、おばあさんが現れる度に、人々はおばあさんと戦いました。

しかし、いつまで経っても、おばあさんが勝つことはなく、戦いはいつまでも続いていました。

そして、長い年月に渡って戦いが続き、いつしか500年の時が流れました。
霊界から現世を見下ろしていたおじいさんは、このままではいけない、と思いました。そして、今度現世に生まれる赤子に、自らの加護を与えることを決めました。

美の狂獣と化したおばあさんに対抗する、おじいさんの加護を……。

つづく……

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