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シナリオ「令和妖怪奇譚」

こんばんは!妖怪の中ではすねこすりが好きな逢魔時レイです。

今回のシナリオは怖井さんとお互いにお題を出し合ってシナリオを書いてみよう!という試みの元作られたものです。
怖井さんは「鵺」
私は「天狗」(920ページある妖怪辞典より奇跡的に選ばれた)
時代物難し~~~って頭が爆発したのでよくある現代物のコメディになってしまいました、本当に申し訳ない。
シナリオには所々演出が入っていますが、ご自身で演出を考えて自由に読んでいただいてかまいません。
所要時間は20分ほど。

もし台本やセリフを使用した動画をYouTubeやTwitterにアップする際はお声がけいただけると助かります🙇‍♀️
スペースや配信等では特に許可なく使用していただいて大丈夫です👌

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【あらすじ】

かつて日本三大妖として名を馳せていた天狗の月彦。
彼はこの現代日本でヌーチューバーになろうとしていた!
ひょんなことからヌーバーイーツで働いているかつての友、緑鬼の鬼平と再会し意気投合するが…?

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【登場人物】

ヌーチューバーの天狗 / 月彦(つきひこ)
ペットの猫又 / おミヨ
ヌーバーイーツ配達員の鬼 / 鬼平(きへい)
???/最初と最後だけ出てくるナレーションの八咫烏

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???:本日皆様にご覧いただきますのは、現代に生きる妖怪達の茶番狂言 (ちゃばんきょうげん)、苦心惨憺(くしんさんたん)。
    彼らは過去の栄光に別れを告げ、無事令和のこの時代に馴染むことはできるのでしょうか?
    それでは、令和妖怪奇譚、はじまりはじまりでございます!

ボロアパートの一室
ヘッドセットをつけ、画面の向こうの視聴者に語りかけている天狗

天狗:はい、ということで今日の配信は終わりたいと思いまーす!
   お前ら、チャンネル登録よろしくな~!

陽気なエンディング音
さっきまでのテンションとはうってかわる天狗

天狗:……同接2人!?何考えとるんじゃこいつら!
   天狗が配信しとるんだぞ!?
   そうだ、昨日投稿した動画はどうなっとるんだ?

動画についたコメントを読み上げる天狗

天狗:「コスプレ?リアルですね!」
   「天狗キャラなのにVtuberじゃないの草」
   「もっと猫ちゃん映して」
   ……だーっ、なんじゃこいつらは!
猫又:ナォ~ン……
天狗:おお……おミヨが言葉をなくしてからはや1年、喋り相手もおらんし寂しいもんだ……
猫又:フギャア!

天狗:あぁ、日本三代妖怪としてブイブイ言わせていたころが懐かしいなぁ……
   今流行りのヌーチューバーというものになったはいいものの、人間どもには俺の魅力が伝わらんのだろうか……

腹の音が鳴る

猫又:ンニャ~?
天狗:んむ、そうは言っても腹は減る。
   なに、先程ヌーバーイーツで注文しておいたから、じきに飯が届くぞ。
猫又:ナーーォ!
天狗:案ずるでないおミヨ、ヌーチューバーとやらで成功すると巨万の富を得られるらしいぞ。
   いずれは俺も億万長者だ!ワッハッハ!
猫又:ニ~~……(苦い顔)

インターホンが鳴る

鬼:すみませ~ん、ヌーバーイーツで~す。
天狗:おお、来たぞ!
   はーい、今行きまーす!
   おっと、出る前に人に化けておかんと……

人間に化けてから玄関にかけていく天狗
ドアを開けると配達員の鬼が立っている

鬼:こちらご注文の品です。
天狗:ありがとうござ……ん?お前は……!
鬼:え?なんですか?
天狗:やはりその声は……我が友、鬼平(きへい)ではないか?
鬼:いかにも、自分は緑鬼(りょくき)の鬼平である……
  って、お前は天狗の月彦(つきひこ)か……?
天狗:なんと懐かしい……何をしておるんだこんなところで!
鬼:いやヌーバーイーツの配達員だが……
天狗:なんでそんなことを……いや、みなまで言うな。
   俺たちも生活がかかっとるからな……
鬼:そう言うお前は何を?
天狗:よくぞ聞いてくれた!
   なんと1週間ほど前からヌーチューバーを始めたんだ!
鬼:ほう、ヌーチューバー!
猫又:ゥルニャーン!!
天狗:おおそうだな、立ち話もなんだから少し寄っていくか?
鬼:久々の再会だ。
  どれ、少し話を聞いてやろう。
  しかしお前、いつの間に猫なんか飼ってたんだ……
猫又:ニャンニャ!
天狗:猫じゃない、猫又だ猫又。
猫又:フギャア!

部屋に入っていく2人

鬼:で?ヌーチューブではどんなことをしてるんだ?
  お前は特技も多いからさぞ盛り上がるだろう。
天狗:お、おう……
   今日は生配信でメントスコーラというものをやってみたんだが反応がイマイチでな……
鬼:メントスコーラ!?なんで?
猫又:フギャー!
天狗:ヌーチューバーの通過儀礼みたいなもんなんだろ?
鬼:いやもっと他にやることあるだろ、羽団扇(はうちわ)で空飛んだりさ。
天狗:うぐぐ……羽団扇なぁ、引越しの時にどこにやったか忘れてしまって……
鬼:人の心を読むとか。
天狗:最近は神通力(じんつうりき)も使えなくなってきてなぁ……
鬼:お前……(可哀想なものを見る目)
天狗:やめろ!俺をそんな目で見るな!
猫又:ニャー!
鬼:お前なぁ、妖怪の中じゃちょっと特技が多いからって天狗になってちゃだめだ。
天狗:元から天狗だが!?
鬼:自分は最近ヌーバーイーツを始めたんだが、なかなかいいもんだぞ?
  人間のやる気を削いで、注文が来るのを待つだけだ。
天狗:ぐぬぬ、うまいこと令和時代に順応しておる……
猫又:ギャァ!
鬼:なんだなんださっきから、猫が騒々しいぞ。
天狗:どうしたんだおミヨ、お前いつももっと死んだような目をしているだろう。
猫又:フシャー!
鬼:ん……?おい待て、お前この首輪どうしたんだ。
天狗:おお、おミヨが野良猫と間違われて連れて行かれると困るからな。
   俺の霊力を込めた首輪をつけたんだ。
猫又:シャーッ!
鬼:お前これ……霊力のせいで猫又の力が封印されてるじゃないか。
  可哀想に、今外してやるからな。
天狗:なんと!

首輪が外される猫又

猫又:ケホッケホッ、あぁー!このすっとこどっこい!猫又パンチ!
天狗:痛っ!なんじゃ!?
猫又:なんじゃじゃないわよ!アンタのおかげで喋れなくなるわ化けれなくなるわ散々だったのよ!
天狗:それならそうと早く言ってくれればいいのに……
猫又:フシャーッ!
   妖怪の中でもコイツについてれば安泰だろうと考えてたアタシが馬鹿だったわ……!
鬼:コイツこんなアホだったか?
猫又:助かったわ鬼平さん、このアホのせいでこのまま一生飼い猫扱いされるのかと思った。
天狗:そうかそうか……俺の霊力のせいでおミヨには迷惑かけたなぁ……
猫又:ムカつくわ。
天狗:でもいいことを思いついたぞ、おミヨが喋れるようになったわけじゃから動物系ヌーチューバーとして……(猫又パンチ)あいたぁッ!
猫又:死んでも嫌よ。
鬼:なんでそんなヌーチューバーにこだわるんだ?
  お前なら力仕事でもなんでもできるだろう。

(間)

天狗:…………じゃ。
鬼:え?
天狗:チヤホヤされたいんじゃ~!
   もう一度天狗として名を馳せ、人間の女の子にキャーキャー言われたいんじゃ~!
鬼:…………
猫又:最低……これが…日本三代妖怪の姿なの……
天狗:お前らは思わんのか!?昔みたいに人間どもを平伏させたいと!
鬼:…月彦、お前は古いな。
  全然今の時代をわかっちゃいない。
天狗:なっ、なんだと!?
   鬼平……お前ならわかってくれると思ったのに……!
鬼:やり方が甘いんだよお前は。
天狗:やり方だと?
鬼:最初から配信しても無名のやつなんて誰も見ないよ。
  ……そうだな、まずはヌイッターでバズるか。
天狗:ヌイッター……
猫又:ちょ、ちょっと!変な入れ知恵したらコイツ調子乗るわよ!
鬼:おミヨさん……といったか、自分は昔の月彦をどうにも忘れられなくてな……
  羽団扇の突風で雑魚妖怪どもを薙ぎ倒す姿なんか、鬼ですら憧れたもんだ。
猫又:そりゃ昔はそうだったかもしれないけど……
天狗:お前…………いきなりなんじゃ~?照れる~!
鬼:その力、もう一度人間どもに見せてやりたいと思わんか。
天狗:お、思う!
鬼:まずは羽団扇を探すんだ。
  そしてお前が空を飛ぶ姿を自分が撮影し、ヌイッターに投稿する。
猫又:あ、そうだ羽団扇……
天狗:そ、そうじゃ羽団扇……引越しの時に失くしたと思ったんだが……
   おミヨ、もしかして何か知っておるのか!?
猫又:呆れた……アンタねぇ、引越し早々床に穴開けてそれを塞ぐために羽団扇使ったでしょ!?
天狗:あ、あァーッ!カーペットの下ァ!

天狗、おもむろにカーペットをめくる
穴の上に置かれている羽団扇をみつける

天狗:あ、あったァ~!俺の羽団扇~!
鬼:お、お前…………ボケ……
天狗:(遮って)ななな何を言う!!俺はまだまだ現・役だッ!
猫又:ちょっと、どうすんのよこの穴!
鬼:(咳払い)まぁ、とにかく羽団扇が見つかったなら、あとは飛ぶだけだな。
天狗:穴はまぁ、わかりやすいようにカーペットにマジックで目印つけとくか。
猫又:ほんっと最低。
   やるならどっか外でやってちょうだいね!
天狗:ま~そう怒らんでくれおミヨ~!
   その、ヌイッターでバズ?とやらで俺が有名になったら高級猫缶を買ってやるから。
鬼:おミヨさん……迷惑かけてすまないが、ここは夢を見させてくれ!
猫又:…………フン。
天狗:ヨシ!鬼平、近くにでかい公園がある。
   そこでやるぞ!
鬼:合点だ。

ドタドタと外へ出て行く2人

猫又:ハァ~~……やれやれ、男ってのはいつまでもガキね。
   そんなにヌーチューブっていいものなのかしら?
   丁度いいわ、あいつがいない間に見てやろう。

パソコンを立ち上げる猫又
ヌーチューブを開くとさまざまな動画が出てくる

猫又:フンフン、これがヌーチューバーってやつ?
   フッ、アタシが人に化けた方が可愛いわね。
   ……へぇ、メイク動画なんかもあるのね。

なんだかんだ興味津々に動画を見ている猫又だったが、ある動画が目に止まる

猫又:いや待って、この人……まさか!

シーンチェンジ
公園で撮影しようとしている2人

天狗:ハァハァ……ここに来るまで3回も職質されるとは……
鬼:ハァ…ついうっかりしていたがお前、さすがに外でその服装は目立つよ。
  (ぶつぶつ)……やはり完全に人の姿のまま天狗の技を見せた方が女の子の食いつきはいいか?
  いやしかし山伏の装いの方が目を引くのは確かだ……
天狗:何をぶつぶつ言っとるんじゃ?そら、久々にやるからちょっと恥ずかしいんじゃが~

天狗、羽団扇を構える

天狗:ゆくぞ!鞍馬山(くらまやま)に代々伝わる妖魔退散(ようまたいさん)奇跡の羽団扇、その飛翔、とくと見よ!
鬼:ああ、カメラは任せとけ…って、おお……風が……!ウワッ……
天狗:飛ぶぞ!ってあ~ッ!

突風が吹き高く舞い上がる天狗

天狗:うおおっ!
鬼:お、おーい!いきなりそんな高く飛んで大丈夫かー!?
天狗:ヤベッ、コントロールが……!あ、あ、落ちるッ!
鬼:な、なんか落ちてないか!?
天狗:ああああ!
鬼:おい!そっちは池だぞ!あーっ!
天狗:ぎゃふん!

池に落下する天狗
ゴボゴボと深く沈んでいく

鬼:おーい!大丈夫か?月彦~!
  ……や、やばい、天狗が池に落ちてしまった!
  こ、この場合はどうすれば、警察に連絡か……!?
天狗:…ブハッ!!し、死ぬかと思った……!
鬼:つ、月彦!大丈夫か?
天狗:あ、ああ……体はなんともないが……
   それよりも!こ、この池河童がおったぞ!
鬼:なに、河童だと?
天狗:ああ……あいつら死んだと思っておったが、こんなところに息を潜めていたのか……
   めちゃくちゃ冷たい目で俺のこと見てきたぞ……怖かった……
鬼:ふ、ふははは!
天狗:なーに笑っとるんじゃ……こっちは死にかけたんだぞ。
鬼:はは、なーに、案外みんなしぶとく生き残ってるんだなと思ってな……
天狗:フン、妖怪が簡単に消えてたまるか。
   俺はまだまだ生きるつもりだ。
鬼:自分もそうさ。
  なぁ、さっきの映像ヌイッターに投稿していいか?
天狗:も、もっと格好良く飛んだところにしてくれ……
鬼:まぁまぁ、格好良く飛びすぎるとCGだと思われかねないから案外こっちの方がいいかもしれないぞ。
  「天狗の友達が飛ぶの失敗した件www」
  こんな感じでいいだろう、はいヌイート。
天狗:そういうもんかぁ?
   だめじゃ……もう腹が減って力が出ん……
鬼:そういえばヌーバーイーツしてたんだったな。
  よし、一旦帰って飯でも食いながら今後の作戦を立てようじゃないか。
天狗:お~……

シーンチェンジ
天狗の自宅に戻ってくる2人
中でハンバーガーを食べながらヌーチューブに齧り付いている猫又(人間体)がいる

猫又:おかえり、案外早かったわね。
天狗:あーっ、誰かと思えばおミヨ!
   人の姿久々に見たからストーカー女かと思ったぞ。
猫又:アンタにストーカーがいるわけないでしょ。
天狗:し、しかもそのハンバーガー……お、俺の~!
猫又:あぁこれ、アンタが置いてったからいらないのかと思って食べちゃったわ。
天狗:もうだめじゃ~死ぬ~
鬼:お前の家なんもないのか……
  仕方ない、コンビニで何か買ってくるか……
猫又:それよりもアンタたち、ヌーチューブでやっていくなら彼を見た方がいいわよ。
天狗:彼?なんじゃ?
猫又:クミホ様よ!
   その美貌、声、メイクの技術、どれをとっても一流なんだから!
天狗:クミホ?誰じゃ?

猫又、クミホの動画を開く

猫又:あぁ素敵……ほんとに美しいわぁ……
鬼:こ、こいつは…
天狗:九尾の狐ーッ!!!
鬼:まさかあいつまでヌーチューバーをしているとは……
  し、しかもメイク講座……!?
天狗:ぐぬぬぬ、やはり顔か!?
   線の細いイケメンが人気なのか!?
猫又:フッ、クミホ様はヌーチューブの登録者数13万人、ヌンスタグラムのフォロワー8万人。
   妖怪ヌーチューバーとして何一つ彼に勝てるとこないわね。
天狗:どうなっとるんじゃ……俺の登録者数の1万倍だぞ……
鬼:まだだ、まだ自分たちにはヌイッターがある……!
天狗:そもそもそのヌイッターとやらのお前のフォロワーは何人なんじゃ?
鬼:え、2万人くらいかな……
天狗:………………
鬼:ヌイッチでゲーム実況とかをたまにやってて……
天狗:なんでじゃ…………
猫又:あ、絶望してるわ。
鬼:ほら!さっきの動画結構伸びてるから!
  お前もヌイッターアカウント作って情報発信しよう、な?
天狗:昔は良かったなァ…………
猫又:現実逃避モードに入ったわ。
鬼:待て待て!なんか急に動画の伸びが良くなったぞ!
天狗:何!?

鬼、ヌイートについたリプライを読み上げて行く

鬼:「なにこれどうやって撮ったの!?」「CGの技術すごいですね!」
  「ヌンスタからきました」「クミホ様のヌンスタで紹介されてたけど、これ本物!?」
  あ、あの狐が紹介だと……?
天狗:どういうことじゃ?
猫又:ほんとだ……クミホ様の投稿を見るためにさっきヌンスタのアカウント作ったんだけど、そこでアンタ紹介されてるわよ!
天狗:なになに……
   「この時代になって天狗の舞を見るなんて驚きました。
    昔はもっと美しく空を飛んでいたように思いますが、彼も歳をとったのでしょうか?(^_^;)」
   あ、あの野郎~!俺はまだまだ現役ぴちぴちじゃ~ッ!
鬼:まぁ落ち着け、バズの道はまずインフルエンサーに拡散してもらうことが大事だ。
  しかしあの狐が拡散に協力するとは……何か裏があるのか?
天狗:あの性悪狐のことじゃ、絶対ろくなこと考えとらんぞ。
猫又:失礼な言い方やめなさいよね!
   クミホ様はアンタと違うんだから、きっと妖怪仲間がくすぶってるのを見てご慈悲をくださったのよ。
天狗:お前なぁ、あの狐の本性を知らんからそんなことが言えるんだ……
鬼:(被せるように)お、おい!
  メールだ、クミホからメールが来た!
猫又:ええっ!?どういうことよ!
鬼:なになに……
  この度わたくしクミホは妖怪ヌーチューバーの事務所を立ち上げることにいたしました……ふむふむ。
  つきましては天狗の月彦様も所属していただきたく……な、何~!?
猫又:嘘でしょ!?
   こんな奴がクミホ様にスカウトされたっていうの?
鬼:事務所を立ち上げられるほど妖怪ヌーチューバーは存在しているのか……!?
猫又:そこじゃなくない?
天狗:フッフッフ……ハーッハッハッ!
猫又:何よ急に笑い出して。
天狗:そうかそうか、この俺をスカウトか……
   九尾の狐、どうやら思ったより見る目があるようじゃな~!
   いや~まいったまいった。
猫又:うわっ、またコイツ天狗になってるわ。
天狗:だから元から天狗じゃって~も~!
猫又:気持ち悪……
鬼:なんだか怪しい気もするが、チャンスには違いないだろう。
  良かったな月彦、お前ならきっとトップヌーチューバーになれると信じてるぞ。
天狗:いや~まいったな~、今日は焼肉かな~!
猫又:なんですって?焼肉なら私も同行するわ。
鬼:おいそんな浮かれて大丈夫か?金はあるのか?
天狗:なーに任せておけ、これでも前職の蓄えはあるんじゃ!
   そら、今日は焼肉パーティーだ、お前ら行くぞ~!
猫又:あ!ちょっと、そこ!

天狗、印が付いたカーペットを踏むと穴にはまる

天狗:あ、穴ァーッ!
猫又:バカ!だから言ったじゃない!もう隠せなくなったわよこの穴!
鬼:…………まずは引越しだな。
天狗:ひ、引っ張ってくれ~~~!

???:そんなこんなで天狗の月彦様は九尾の狐にスカウトされ、正式に妖怪ヌーチューバーとして活動することになったのです。
    はてさて、これからどうなることやら……
    え?私は誰かですって?
    これは失敬、私ナレーションの八咫烏と申します。
    以後お見知り置きを、クエーッ!

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おしまい