映画ゴーストランドの惨劇あらすじ紹介漫画
2020年2月5日に映画「ゴーストランドの惨劇」のBlu-ray&DVDが発売しました。ホラー映画です。
私は去年の夏に劇場で見てきたんですけど、本当に怖かったし面白かったです。
勝手にこの映画の内容を説明するマンガを描いたので、ちょっとでも興味を持った方はぜひ読んでください。
※漫画はネタバレなしですが、マンガのあとの文章でネタバレがあるのでご注意ください。
・・・というお話です。
こちらが公式の予告動画⇩
人形屋敷に引っ越したシングルマザーとその娘たちが、異常なふたりの男に襲われる話なんですけど、観ている間ずっと息苦しかったです。
監督のパスカル・ロジェは、過去に「マーターズ」「トールマン」という映画を撮っているんですけど、どちらも女性が痛い目に遭う描写がきつい映画なので、この「ゴーストランドの惨劇」も、もれなくそういうシーンがあります。
ゴーストランドでは直接的な痛い描写は少ないんですけど、痛さをイメージさせるのが上手いので、とにかく「この男たちに捕まったら最後」感がすごい。
男たちのビジュアルも、なんかちょっと非現実的というかモンスターっぽいところがあって、話して分かり合える感じが一切しない。
ゲームの「クロックタワー」や「デメント」みたいな雰囲気があります。
※ここから先はネタバレあります
この映画の一番面白いところは、「ストーリーのどんでん返し」です。
このどんでん返しで、観客と主人公をどん底に突き落とします。
人形屋敷での惨劇から16年、すっかり大人の女性になった主人公ベスは人形屋敷に里帰りするのですが、そこで衝撃の事実がわかります。
なんと、実はこの16年間のベスの幸せな生活は、すべて精神を病んだベスの妄想だったんです。
現実では母親は男たちに殺されていて、娘ふたりは男たちに「お人形」として何年も(もしかしたら16年?)人形屋敷に監禁され、拷問され続けている状況でした。
人形屋敷に里帰りしてから、ベスが見た謎の現象は、現実世界のヴェラの呼びかけで少しずつ正気を取り戻してきたからだったんです。
妄想世界で不思議な現象を体験するベスのシーンはこちら⇩
妄想世界では姉のヴェラがボロボロで無残な姿で、ベスはきれいな姿ですが、ヴェラの姿こそ現実でした。
人形屋敷の地下で正気に戻ったベスは、自分がボロボロの顔や格好をしていることに大きなショックを受けます。
大好きな母親が実は殺されていたこと、自分たちがあれから一歩も人形屋敷から出られていない事実に絶望します。
これだけでもかなりえぐい映画なんですけど、この映画の酷いところが、ここでストーリーが全然終わりじゃないところです。
私はこのどんでん返しは気づいてたんですけど、まさかこんな最悪の状況のまま映画が続くとは思わなかったので、劇場の客席で固まりました。
なんとこのすぐあと、正気に戻ったベスは男たちに「お人形ごっこ部屋」(拷問部屋)に連れていかれてしまいます。
勘弁して…なんで正気に戻ったタイミングで…ひどすぎる…
ちょうどそのシーンの一部が公式で動画配信されているので、どうぞ。
「お人形」として何をされても喋らずじっとしていないと、バーナーで手を焼かれるという拷問が待っています。
お人形としてされる行為も、えげつない。
この辺りのシーンの緊張感は本当にすごかった…
ただ、ここから流れは変わります。
スリルのすごさは変わらないんですけど、主人公ベスが覚醒します。
陰鬱な絶望展開ばっかりだったこの映画が、この辺りから少し方向性が変わってきます。
今まで妄想の世界で現実から目をそらし続けてきた、文系でおとなしい主人公ベスが、姉のために男たちに立ち向かっていきます。
このあたり少年漫画の主人公みたいな熱さがあって、私はそこが本当に好きです。
母を殺され、10代だった自分たちは長年監禁拷問され、美貌を失い、小説家の夢も幸せな家庭の幻想もすべて奪われた絶望の状況の中、それでも男たちから逃げることを諦めないベスの反抗心が本当に熱い。
ラストの主人公の台詞がもう本当好きです。その手前の窓ガラスパリーンのシーンも好き。
そんな感じで、息がつまるようなスリルと、スカッとまではいかないけど、終盤現実と向き合って男たちに立ち向かう主人公の活躍が楽しめる、とても面白いホラー映画でした。
余談ですが、近日中にミッドサマーを見るんですが、こちらは心がボロボロになるようなすごい感じの悪いラストになるんだろうなって予感がすごくしています。覚悟して観に行ってきます…
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