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『数学教師は女性の狙い目職業である』

いや、まずね、数学科女性教員ってまじで少ないってとこから。

勤続年数8年、齢30の私はこれまで職場でずっと数学科女教諭一人でやってきている。

他教科は「英語科女子会」やら「女子旅」やらなんやらが定期的に開催され、それはもう女性たちが楽しそうに集まってキラキラ発光してるわけだ。

それを横目にこちとら毎年、

「数学科新任入ってくるって?わーい!ふむふむ、また男かーい!」


ってのを、8年やってきている。

もちろん私だけではない。既存の数学科男性陣も毎年同じように「また男かい!」ってなっているのだ。おそらく彼らの方が私より「また男かい!」強めであろう。

まあ、遡れば大学時代から女子が少ない学科で過ごしてきた。だからそんな環境には慣れっこなわけだが。まさか8年も女性一人だなんて。うん、それは思わんかったわ。

男性がどう、女性がどうって区別はもう時代遅れであるし、男女比などどうでもいいことなのだが。

以下、R氏(私)の本音を言わせておくれ。

正直、女性が入ってこなくて毎年ホッとしている。心底ホッとしている。


そう、わたくしR氏、女性一人というこの自虐ポジに味を占めてしまっているのだ。

「また今年も女子会メンバー空集合だね」なんつっていじってくれる数学科男性陣は、基本みんな私にちやほやしてくれるものだから、このポジションをとられることは誠に恐怖である。

そんでもって、

「数学の美人な先生」

なんて言われるポジを8年間もいただいてしまっているゆえ、次世代が現れることへの恐怖。いや、次世代が現れずとも、もう齢30だからそろそろ寿命なのだが。

毎日必死になって高っかい化粧品でべっちゃべちゃに保湿しまくっている(タイトル画像参照)のだから私の見た目もあと5年は頑張ってほしいものである。

そんなこんなで、8年間まあ自分的においしい思いをして数学科女性シングルライフを楽しんでいるのだが。

職場での普段のR氏はそんな素振りは見せず、

「女性一人で寂しいんですよね〜涙 美容の話とかしたいんです」

なんて控えめにささやく、おしとやか猫かぶり女性でやっている。

うん、こんなホンネ絶対言えない。

結論、数学科女性教師はおいしい思いができる(可能性が高い)。




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