ニュージーランド首相、やはり貧乏くじを引かされた模様

先日ニュージーランドにクリス・ヒプキンスと言う名の新首相が誕生した。

これが今から3日前のクリス・ヒプキンスだ。彼は非常に童顔であるため、まるで新入生代表スピーチを終えた大学生のような感じに見えてしまうが、それでもニュージーランドを代表する。

昨日の記事で彼は自身に満ち溢れた表情で選挙勝利のストーリーは出来上がっているらしいことを述べた。ただ見ててくれればいいということなのでただ見ておくだけにしておく。

その直後にニュージーランドは観測史上最大の豪雨に見舞われ彼の初仕事は災害対策になった。

今回の豪雨は観測史上最大と言うだけあり凄まじく、オークランドのそこかしこで洪水が起こり、死者も出す結果となった。

雨の勢い凄まじく、249 mm というものだった。このことについてニュージーランドに対してなにか批判することがあるかと言われれば何もない、流石に同しようもないものだったと思うが、よりによって就任直後にこのような災害が起きるとは、クリス・ヒプキンスもなかなかに「持っている」と思ったくらいだ。

いずれにせよ一刻も早い復旧をしてもらいたいと思っているのはもしかしたら日本人だけで、多くのキウィは良い機会だからズル休みしようという人がそれなりにいるかもしれないが、目を疑ったのは洪水の中で泳ぐ人たちだ。

洪水で溢れた水には下水も混入するので大腸菌感染のリスクがあるからやめたほうが良いが、ある意味致し方無しかもしれない。

今日もテレビでクリス・ヒプキンスとオークランド市長のウェイン・ブラウンが記者会見を開いていたが、クリス・ヒプキンスが何らかの原稿なのか、メモなのかは知らないが紙を読み上げておりたまにこちらを向くという話し方で大丈夫なのか、と思い、話していたウェインを見上げた彼はまるでヒーロを見る少年のようにつぶらでキラキラしていた。

クリス・ヒプキンスが一体どういうひとなのかは正直よくわからないが、全体的に無邪気なのだろうことは想像に難くない。あとオークランド市長、結構迫力がある見た目をしているが、今日の記者会見でブチ切れていた。

ブチ切れたオークランド市長を見るクリス・ヒプキンスがまるで怯えたうさぎのようだったことは上記記事の動画を見てもらえればいいと思う。

さて、そんなクリス・ヒプキンスだが、彼が首相になるために通過した党内での選挙で立候補したのは彼一人だったという奇妙な事実がある。なぜ奇妙なのか?

日本では自民党の党首選挙に何人も立候補するくらいにやる気がある人が多いというのもあるのだが、それ以上に序列として副首相であるとか、副党首は一体どのような絡み方をしたのか、なぜ誰も立候補しなかったのかという点が気になった。

レイバーの副党首はグラント・ロバートソンという人であり、副首相も努めていた。

今回の党首選においては彼も当然出馬すると思われていたし、他にも数名の候補者が出ると予想されていた。

だが、出馬したのはクリス・ヒプキンスだけだったというのは一体どういうことなのかという話だ。特にロバートソンはこれまでも首相になろうと頑張っていたのだが、一度もなれなかったという野心が結実しない人でもあったのだがなぜなのか。

答えは2つある。

  1. やりたくなかった

  2. クリス・ヒプキンスが都合よく立候補してくれた(から彼に任せることにした)

これの意味することは何だろうか?彼は「私は今後は全力で首相をサポートすることをやっていきたい」ということを言っていたのだが、普通に見ればジャシンダ・アーダーンの後始末をやりたくないということであるし、クリス・ヒプキンスが立候補してくれたなら押し付けてしまうのが良いと思った、ということなのではないだろうか?完全なる陰謀論だが、彼女の残した爪痕は深刻であり、残り10ヶ月程度とはいえ対応することはしたくないのではないだろうか。

レイバーの中で私が勝手にサンバカラスと命名した人がいる。それがジャシンダ・アーダーン、クリス・ファーフォイ、そしてクリス・ヒプキンスだ。クリス・ヒプキンスを残していなくなってしまいサンバカラスのラスになってしまった。ラスがいなくなってしまうとこれは本当に単なる悪口になってしまうのでぜひご勘弁願いたい。

クリス・ヒプキンスを見ていて思うのは、全体的に顔に締まりがなく、おそらく本人も意識して顔を引き締めているのだろうが、段々と口が開きそうになるようだ。もっと硬いものをよく噛んで食べたほうが良いと思う。

そんな今回の災害だが、ナショナルは何を言っているのかといえは、非常事態宣言がおそすぎだという批判をしていた。

そういうわけでニュージーランドに来ることはおすすめしない。


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