ニュージーランド首相がいかにすごいかを説明する15のポイント
始めに言っておくが私はジャシンダ・アーダーン首相はニュージーランド史上における最悪の首相だと思っているが、私自身が目にした首相もそれほど多いわけではないので、私の中では最悪なだけで、ニュージーランドの歴史においてはせいぜいトップ3くらいの酷さかもしれない。
彼女が歴史上どのレベルでひどい首相かは客観的には知らないが、レイバーは彼女がいかに優れたリーダーか、という記事をレイバー政党のホームページに掲載している。
彼女が真の指導者であることを15回も示したという記事だ。
こういう記事をでかでかと載せている時点でいかにこの政権が末期的か表していると私は思ってしまうし、私の周りに彼女を支持している人にはあったことがないので、一体どういう層が彼女を支持しているのか、という疑問は結構感じている。
では何をしたのか、15回も何をしたのかと言うとこんな感じらしい。
ハーバード大学でスピーチ
世界最高峰のコロナ対策
クライストチャーチでのモスク襲撃事件に対するスピーチ
ホワイト等での噴火に対するスピーチ
国連の会議に子供を連れて行った
子供とその家族への貧困対策
マタリキを国の祝日に制定
生活保護の拡充
気候変動対策
アメリカのニュース番組でニュージーランドのビジネスをアピール
育児と政治家の両立
幸福予算の制定
プライド・パレードのマーチに参加
性別による賃金格差の廃絶と学校での生理用品無料配布
地震が起きても慌てなかった
率直に言いたい「お前は何を言っているんだ」と。特に15個目の地震でも慌てなかった、というものだが、それとリーダーシップと何の関係があるのか、基本的には「自分で勝手にやれること」「バラマキ」「上手なスピーチ」が半数を締めている。残りも効果があったのかもよくわからないか、むしろひどい状況になってしまったものもある。
結果を伴わなくていいならこれらもリーダーシップと言っていいかもしれないが、私にはこれがリーダーシップと呼べるものにはとてもではないが見えない。
リーダーシップをとったように見えるものもいくつかあるが、コロナ対策については世界でも類を見ないレベルでの大惨事になっており、結局放置状態、子供の貧困など解決する様子もないし、凄まじいインフレによって格差がさらに広がっている。幸福予算なるものが一体何なのかもわからないし、地震が怖くないんでちゅかーえらいでちゅねーつよいでちゅねーというものでしかない。
最後の地震でも慌てなかったのがたちの悪いギャグにしか見えておらず、一体この記事も何が言いたいのか、13番めのプライド・パレードというのは要はLGBTQのパレードだが、こういうわかりやすく支持を集められることには積極的になるのが彼女の特徴でもある。
そもそもわざわざ15個も並べ立てたがゆえにこのリスト全体も説得力を失っているし、ニュージーランドという国は彼女が首相になり、レイバーが与党になってから悲惨の一言だ。自民党がこんな記事を書いたら途端に炎上するだろう。
このリストも15個上げることが予め決められていたのかもしれないが、15個もないし、無理やり上げて見でもこのくらいしかないし、最後の一つはもう苦し紛れに上げていい感じの面白いオチに仕立てたようにしか見えない。
これがニュージーランドの牧歌的な国民性ですよと感じる人もいるかもしれないが、私には全く意味がわからず、国民が今も貧困であえいでおり、移民がどんどんと追い出され、ラムレイドがはびこるまでに治安が悪化したこの国で彼女のリーダーシップが一体どれほどのものなのかがよくわかるだろう。
ネイピアにあるフォースクエアという小さなスーパーマーケットなどはすでに3回もラムレイドのターゲットにされており、ありえない状況となっている。
ラムレイドというのは、自動車で店舗に突っ込んで強盗行為を働き盗んだものを車に放り込んでそのまま逃げ去るというものだ。なぜこのような事件が多発するようになったのか、その根本的な原因はここではわからないことにしておくが、ジャシンダ・アーダーン首相には早々にリーダーシップを発揮して解決してもらいたものだ。
そういうわけでニュージーランドに来ることはおすすめしない。
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