ニュージーランドが脱移民をして二年がたった

ニュージーランドは、オーストラリアなどと同じように移民国家であり、その人口は移民の流入に強く依存している。

移民の流入が止まるとニュージーランドはすさまじい少子高齢化が始まるからだ。

自分たちで子供を産んで育てるよりも、ある程度育った若者を入荷してこき使うことで自国経済に役立たせるというのが移民国家の一側面でもある。

貧困層にはもはや子育てはできないという現実もあるのだがニュージーランド政府はなかなかこのポイントに目を向けようとはしない。

移民に依存しなくてが呼吸すらできないような国家であるニュージーランドがコロナショックに乗じて反移民政策、外国人を一切シャットアウトし、国内の移民を徹底的に弾圧することで追い出し続けた結果この国には一体何が起きているのかという話をしようと思う。

まず、目立っているのは低賃金労働の給料が暴騰していることだ。

フルーツピッキングと言えば、ワーキングホリデーの若者たちに国内法の無知をついて違法な低賃金労働をさせる業界の代名詞のようなものだったはずだが、今やとてつもない高給が提示されるようになった。

時給60ドルというのは年収で12万ドル近くになるということでもあるから、永住権を最優先で取得できる仕事になってしまった。

フルーツピッキングがJob Shortage Listに入っているかは知らないが、もし入っているなら永住権取得の千載一遇のチャンスかもしれない。

次に印象が強いのが医療関係者がどんどんと追い出されているという状況だ。

コロナショックで毎日2万人近い人が感染し続けた最中もこの国は医療従事者を追い出し続けるというわけのわからないことをやり続けており、処理能力を下げつつ患者を増やすというダブルパンチによってこの国の医療をわざわざ崩壊させようとしている。

クリス・ファーフォイと言い、ジャシンダ・アーダーンと言いなぜここまで躍起になってニュージーランドを崩壊させているのかがさっぱりわからない。

最近はジャシンダ・アーダーンをよいしょする書籍が日本で出版され、彼女の応援団らしい人びとがこの本をべた褒めするが、もはや国内では誰も口にしなくなったモスク襲撃事件やそれに続く銃規制などを彼女の功績にしているが何一つうまくいっていないというところは果たしてこの書籍に書かれているのだろうか。

このNewsroomというサイトは割と政府に対して批判的な記事を書くサイトでもあるので、ヘラルドのような提灯記事をみつつこちらも読んで比べてみるといいが、結局ニュージーランドという国家の正体は移民によってひたすらブーストをしている国家という点は気を付けたほうがいいポイントだ。

移民はブースターなのであって、国民ではない、二級市民といわれる単に貴族たちがおいしい思いをするための搾取対象でしかない。

そしてこの二級市民を政府はひたすら拒絶したおかげで町からは活気は失われ、店は閉まり、オークランドのCBDのような特ににぎわっていた場所は今は閑古鳥が鳴いているありさまだ。

コロナショックから二年が経過し、そろそろ薬の開発も軌道に乗り、コロナというものが未知の恐るべき伝染病でありペストの再来であると国民を脅し続けるマーケティングも通用しなくなることに世界で起きることは移民の争奪戦だ。

これはニュージーランドに限らず移民国家は経済を移民に依存しているからだが、コロナで移民の流入が減ってしまった現在、どの国も移民が足りなくて困っている。

幾ら国内を金持ちで満たそうともその下で労働に従事する一般市民が充実しなければ経済は機能しなくなる。金持ちには農作物を作って自給自足をするスキルはないが、スキルを持った人をやとってやらせることができる。このごく単純な構図をニュージーランドは壊してきたのだが、コロナによってどの国もこの構図にダメージを受けてしまった。

そんな最中でもニュージーランドは金持ちを今後は優遇する、であるとか、新たなレジデントビザでどう考えても無理な申請数を無茶な人的リソースで行おうとしたりとコロナ後の世界を見ているとはとても考えられないことをひたすらに行っている。

そんな大変な状況のさなかジャシンダ・アーダーンが使節団を引き連れて日本に来るようだ。もしこのブログを読んでいる人が彼女に会う機会があれば、ぜひとも移民問題について聞いてみてほしいところだ。なぜここまで外国人をひどくいじめるのかと。

いや、それ以上に聞くべきことは、今回はきちんと日本と言えましたか?かもしれない。

岸田総理もぜひとも彼女がきちんと日本と言ったかを聞き取ってもらいたいところだ。幸いにして彼女の英語はきれいで聞きやすいからだ。

日本でどのような報道がされるのかは私にはしりようもないが、現地で彼女の行う政治をリアルタイムで見続けた身としてはぜひとも確認したいところだ。

彼女は日本には何の経緯も払っていなければ緊張感すら持っていないことは明かだが、日本が彼女をやたらとほめて彼女のよいしょ本をやたら押すようなら、まぁそういう事なんだろうなと思ったほうがいい。

そういうわけでニュージーランドに来ることはお勧めしない。

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