ニュージーランドの首相が成功したことにされているので軽く反応しておくことにする

本来であればこのブログはそんな頻繁に更新するものではないのだが、今日はこの記事を見てしまったのでもう一度更新することにする。

この記事はマデリン・チャップマンという人の書いたニュージーランド アーダーン首相 世界を動かす共感力という書籍の紹介記事のようだが、この書籍を読むまでもなく彼女にはジャシンダ・アーダーンがたいそう立派なリーダーに見えているらしい。

彼女なりのユーモアなのかもしれない。2019年にユーモア・オピニオン・ライター・オブ・ザ・イヤーというのを受賞しているからだ。

海外のユーモアというのは基本的には皮肉であり、ユーモアたっぷりに成功者というならばそれはたいそうな失敗者ということでもあるのだが、私はあえてユーモアを理解せずにこの記事に反応しようと思う。

まず、この記事で特に称賛すべきポイントはジャシンダ・アーダーンがIUSY(国際社会主義青年同盟)のリーダーだったと明言したことだ。こんなことはWikipediaにも書いてあるが、彼女が極左であることをここに明言したポイントにおいてのみ評価できる。

ジャシンダ・アーダーン首相が成功したのは首相になることに成功してクライストチャーチの襲撃事件で感動的なスピーチをしたことまでだった。

貧富の差は開き続け、コロナ対策も結局膨大な国債を残して終わることになりそうだ。この記事を書いている時点での一日の感染者は2000人弱でありここしばらくは連日最高記録を更新し続けている。

成功しているリーダーが治めている国が今のような国民が自由を失い、アンチワクチンの人々が軍隊で排除されるかもしれないなどという噂が立つのだろうか、私には疑問で仕方がない。

この記事には彼女をリーダーにしたい人は多かったが、彼女自身がリーダーになりたいかといわれればそうでもなかったということを書いているが、じゃぁなんで二期目まで勤めているのか、なぜ断らないのか、というところが問題だ。

そして周囲もなんで何回も頼みに行くのかもよくわからない。

なぜ周りは彼女に要請するのか、ということだ。

この記事を見れば彼女は社会主義者であるとみなされていることはよくわかるだろう。

個人的で主観的な感覚でものを言うが、政府がメディアを牛耳り、分断された国民を互いにいがみ合わせることでガス抜きしつつ巧みに政府が統制する国家、という観点で成功や失敗を見るならば、今のニュージーランドは大成功している。

国民はコロナの名のもとに徹底的に統制され、ワクチンを打ったかどうかで差別が発生するように分断された。

そしてジャシンダ・アーダーンは自分に火の粉が飛ばないようにしっかりとマスコミ対策もとっている。

確かにある意味大成功といっていいだろう。

だが、彼女にあるのは結局口先だけだ。ある意味一番恐ろしいかもしれない。人々に何かを吹き込んで意のままに操るのだから。

ところでジャシンダ・アーダーンは自分はリーダーになりたいなどとは少しも思っていないのに周りに頼られるから受け入れている、ということを書くが、このキャラクターを保持しなければ彼女の戦略は成立しない。

どこまでも控えめで謙虚だがやるとなったら一心不乱にやる、というこのキャラクターでこれまでやってきたのだ。首相になるときだって頼まれたからやっているという前提が必要だ。

本来やりたくないなら一期でやめてとっとと次の首相に道を譲ることが必要だし任期を伸ばすなんてもってのほかだ。言ってることとやっていることが矛盾しすぎている。

社会主義者の彼女が本当にやりたいのは首相ではなく、書記長とか委員長とかそういったことなのかもしれないがこのニュージーランドには残念ながらそういう立場は存在しない。

そういうわけでニュージーランドに来ることはお勧めしない。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?