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日本の寿命はなぜ長い?

理学療法士の成田です。

今日は寿命について保険制度の話しをおり交ぜ解説します。

最後まで読んでいただき、保険制度のありがたみに感謝しつつ、制度も理解したうえで今後の考え方に役立てて頂ければ幸いです。

この記事の内容

・世界の寿命ランキング
・日本の寿命が長いのは保険制度のおかげ
保険制度は国民の皆さんの積み立てのおかげ
・保険制度のメリットの考えとデメリットの考え!?

■日本の平均寿命

日本の平均寿命は世界的でどのくらいかご存じですか?

実は…

世界1位!!!!!!!!!!なんです!!
知っていましたか?

2023年5月19日現在では84.3歳で2位の国と1歳の差をつけています。
詳しくは下記記事をご覧ください。

男女別では、
男性は81.5歳で世界2位
女性は86.9歳で世界1位となっている。
男性の世界1位はスイスで81.8歳。
女性の世界2位は韓国で86.1歳となっています。

男性は僅差ですが、女性は韓国に0.8歳も差をつけています!

近頃、日本の「〇〇は世界最下位レベル」や「世界的にみて○○分野が最低水準に低下している」等、明るいニュースを聞かないので、純粋に誇らしく思いますね(^^♪

人生100年時代と言われる現在…
世界最高の長寿国として、生き方のお手本となる国になってほしいですね(^^)

■寿命が長い理由

日本の平均寿命が長い理由には以下の要因があります。

①医療レベルが高く、医療体制が整っている
②健康への意識が高い
③伝統的でヘルシーな食文化が定着している
④国民皆保険制度で医療を受けやすい

①医療レベルが高く、医療体制が整っている

日本の医療技術は世界から「最高水準」と位置づけられており、G7でも最上位にランクインするほどです。

専門病院大学病院地方含め全国各地にあることや、
行きたい病院や診てもらいたい先生を自由に選べるという点も最高水準の要因です。 

患者自身もより安心な先生に診てもらいたいと思い、
医療従事者も自分の強みを活かしたい、
そんなお互いの考えが、さらに医療技術を向上させる要因になるのです。

②健康への意識が高い

健康に関する意識調査結果や人間ドックなどの健康診断の実施などから、
日本人の健康意識は非常に高いと言われています。

厚生労働省の行った調査では2014年現在で61%の人が健康に不安があると感じている結果でした。
「主観的に健康と回答した人の割合」が2011年の調査で主要先進国34ヵ国中最下位というほど、健康に自信が無いのが日本人の様です…

不安があるから検診を受ける。
検診を受けるから病気の早期発見が可能になる。

健康への国民の価値観もまた長寿国の要因なのかもしれません。

③伝統的でヘルシーな食文化が定着している

現在は料理のジャンルが多様化し、
和食のみならず、洋食、中華、イタリアン、フレンチ、韓国料理、インド、タイ、ベトナム、………(^_^;)
などなど挙げきれない程のジャンルが存在します。

日本食は中でも栄養価が高いバランスが良いと言われ、
脂肪が少ない等、健康的な食事と言われています。

時代と共に食事文化が多様化している中で、寿命が延びているため
私は日本食文化よりも医療技術や医療体制の方が長寿国要因と考えています!

④国民皆保険制度で医療を受けやすい

今回の記事で最も重要なのはこの国民皆保険です!
※国民皆保険:こくみんかいほけん

聞き慣れない言葉かとも思いますが、
聞き慣れない方も、既に皆さんが利用している制度です。
Σ(゚Д゚;≡;゚д゚)

簡単に説明すると…

病気のときや怪我にあったときの高額な医療費の負担を軽減するため、原則的にすべての国民が公的医療保険に加入しなければならない制度

ということです!

原則として国民は全員、「医療保険」に加入し、
毎月「保険料」を保険組合にお支払いしています。
※詳しいシステムは後述

医療を受ける「患者」はこの制度のおかげで、
医療費用を全額(10割)お支払いせずに、保険組合から数割まかなってくれています!

実は気付かないうちに割引制度を使っていると考えてください(^_^;)
※現時点での説明では少々認識が不完全なので最後まで読んでください(笑)

とにかく!
この自己負担が少なくなる制度のおかげで、気軽に医療機関に行けるのが長寿国の一因になります!

■医療保険制度を使うと?

前述した医療保険を使うとどのくらい安くなるのか?

皆さんは「3割負担」なんて言葉を聞いたことはありませんか?

下記画像にあるように、現在の制度では自己負担が3割の人がほとんどです。

例えば、3割負担に該当する方の場合です。
初めて病院にかかる初診時、初診料や治療費で1万円かかるとしましょう。
この場合、実際にお支払いする料金は3千円でいいのです!!

残りの7千円は保険組合から支払われます。

すごい仕組みですね!!!
自己負担額は年齢や所得などで変化します

詳しくは下記厚生労働省ページをご覧ください

https://www.mhlw.go.jp/bunya/shakaihosho/iryouseido01/dl/info02d-37.pdf

■医療保険制度のしくみ

国民が加入する医療保険にはいくつか種類があります。

少し複雑ですがここでは加入する組合が何個かあるのね!
くらいで平気です(^^)

では保険制度の仕組みがどのようなものかを簡単に画像にしてみました。

例)3割負担の場合

ネットでは多々、細々説明しているページがありますが…
簡単に表すと、このようなシステムです。

図にするとよくわかりますが、
保険組合から支払っていただいている分も、
元を辿れば自分たち国民が支払っているお金だったんですね(^_^;)

■メリット?デメリット?の考え方平等にみえて不公平?

保険組合からまかなっている=保険料を支払っている国民の皆様から出してもらっているという認識でも過言ではありません(^_^;)

日本の医療保険制度は国民一人ひとりに平等にサービスがいきわたるように設計されている、という風に思われています。
しかし、実際には所得の多い方はそれに応じて多くの支払いが命じられます…

確かに長生きが実現できている制度であることはメリットだと考えますが、

・みんな3割負担で平等だ!と捉えるか
・稼ぎの良い人や健康な人にとっては公平じゃない!と捉えるか
皆様はどう考えますか???

医療費を抑えるためにも、自己管理できるようになって、
健康な人生100年時代を生き抜きましょう!!!

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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