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世の中をうまく渡っていく為にはそれしか方法はなかった。 「馨は花の香りがするね。その香り…
シトシトと雨が降っている。 6畳1間の窓を開け、アパートの欄干から外を眺める。暫くすると小…
その日は、京都駅前にあるビジネスホテルに泊まった。 ふぅ…と部屋越しに窓の外に映る京都タ…
今日はそろそろ中原さんが来る頃だな。 じぶんでも馬鹿みたいに心臓が高鳴っているのが分かる…
くそっこんなつもりじゃなかった。 家に帰るとボストンバック片手に出掛けようとする馨と遭遇…
京都祇園夜の街… 繁華街を通り抜け、花見小路を抜けたところに その高級クラブはあった。 …
ねぇ、わたしは何のために生きているの? 夜になるといつも思う。 こころの奥底に仕舞い込んだ、 けして開けてはいけないパンドラの箱。 その箱を開けてしまうと、 わたしの中の狂気が蠢きだし周りの人たちを殺してしまうとさえ思った。 「お前はただ俺のいうことを聞いていればいいんだよ!!」 そんなとき晃が呟いた言葉を思い出していた。 夢中で抱き合ったあと疲れたようにソウが眠ってしまってから、わたしはガウンを羽織り窓の外に光る月を眺めた。 ごめんね…貴方をこんなことに巻き込んで