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月の夜の共犯者

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物語をひとつにまとめています。 のちに有料化するかも…しれません
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#スキしてみて

月の夜の共犯者 15.

世の中をうまく渡っていく為にはそれしか方法はなかった。 「馨は花の香りがするね。その香り…

月の夜の共犯者 14.

シトシトと雨が降っている。 6畳1間の窓を開け、アパートの欄干から外を眺める。暫くすると小…

月の夜の共犯者 6.

車を走らせながら、僕は馨とのあの日を思い出していた。 その日、馨は夜遅くまでフロアに残っ…

月の夜の共犯者5.

「今日は会食で遅くなるから、飯はいらない」煙草を吸いながら馨にメールを送った。 ついてね…

月の夜の共犯者 4.

月が満ちる夜が明け、朝となった。 白く曇った窓ガラスの冷気に寒さを覚え、体を起こした。 む…

月の夜の共犯者3.

「お前は俺の言うことを黙って聞いとけばいいんだよ!!」 仕事帰りいつもどんな顔で彼が待っ…

月の夜の共犯者 2.

空高く登る月を2人でいつまでも見ていた。 座席のシートを少しだけ倒した車のなかで、蒼白く光る空を眺めた。 「ソウ…月が綺麗だね。」 「うん、とても綺麗だ」と僕は呟いた。 夜も更けて寒くなってきたのか、馨はクシュンとくしゃみをした。 「大丈夫?寒い?」 僕が来ていた茶色のジャケットを馨に渡そうとすると、馨は 「ありがとう…大丈夫だよ。」と言った。 「今日はどっかに泊まれなくてごめんな」 「全然大丈夫だよ。これからの事もあるから、ちゃんとお金残しとかなきゃ」 僕と馨は手

月の夜の共犯者 1.

「月の果てまで逃げ切ってやる。君の細い手を導いてー…」 スネオヘアーの共犯者がカーステレ…