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ぱんつの日はおぱんちゅうさぎの誕生日の話。

半年前、コロナ明け初の出張に出向いた彼からのおみやげは、なんとおぱんちゅうさぎのクッキー缶だった。出張先の駅で買ったらしいが、今から思えば各駅停車おぱんちゅうさぎ行きのポップアップだ。羨ましい。本当なら出張兼旅行を企んでいたのに、直前で断念したのだ。

めちゃめちゃに可愛い缶の中には、たくさんのおぱんちゅのプリントクッキー。
その中から一枚だけ割れたクッキーが出てきた。普通なら不良品っぽくなるところが、その割れた一枚がどのクッキーよりもおぱんちゅらしくて死ぬほど笑った。

前後は忘れたが、ある日何かのきっかけで私の機嫌を損ねた彼が、機嫌をとろうと不穏なイラスト付きのURLを送って来た。こんな時に何のURLだと思ったのも束の間、それ以上怒りの気持ちを継続するのは無理だった。何を隠そうそれがおぱんちゅうさぎソングのURLだったからだ。

中毒性のある、という言葉はこの歌のためにあるのではと思うほど中毒になった私は実家の母にまでそのURLを送りつけ、その中毒っぷりは見事母にも伝染した。


そして今週、2023年7月末。不要不急の外出を避けるように、という文言をコロナ禍以来久しぶりに聞くほど危険な暑さのこの1週間。うっかり室内で熱中症になりかけた。暑さと冷えは寝不足を引き起こし、寝不足は熱中症の引き金になる。最悪だ。真夏も真冬も、人間が健康に生きるにはあまりにも過酷すぎる。

暑さともエアコンとも相性の良くない私はストレスも相まって体調を崩し、そのまま実家へ避難した。慢性的な寝不足と猛烈なだるさに加えて、何をするにも無気力状態になって、何だか久しぶりのちょっとマズい感を感じていた。

全てがだるいまま寝っ転がってスマホを見ていたら、セブンイレブンがおぱんちゅうさぎフェアという聞きづてならないキャンペーンを打っていた。そして翌日は、おぱんちゅの誕生日なんだとか。

母まで誘い出し、近所のセブンイレブンに行った。アイスをいくつか買って、おぱんちゅのファイルを手に入れた。無気力はどこへ行ったのか、笑えて仕方なかった。

レジに持っていったら、レジのおばちゃんもおぱんちゅのファンだった。レジを打ちながら私が差し出したファイルを見て笑って、この何とも言えない・・・と言ってまた笑った。平和すぎる時間。

彼は、自分が私をおぱんちゅ中毒にさせた張本人のくせに、私の手元におぱんちゅグッズが増えるたび、私の運気が下がらないか半ば本気で心配していた。二人とも占いや験担ぎに明るいわけでも、気にするタイプでもない。ただ、おぱんちゅが不憫すぎるがゆえ、私にもそれが起こらないといいけどと思っていたらしい。
自分だって、ステーキがお皿からはみ出したのに申し出てなさそうなおぱんちゅを何よりも気に入ってるくせに。そして何より、いつもふたりで2コマを見ながら爆笑しているくせに。その時間は幸せ以外の何ものでもないんだよ。

その後、「おぱんちゅは、わたしに悪いことが起こらないように、代わりに全部持っていってくれるんだよ」というわたしの言葉に彼も心底納得したらしく、晴れてラッキーアイテムにまで昇格してしまった。おぱんちゅ、これからも末長く健康に過ごしてね。


熱い思いを綴っていたら、ぱんつの日(2023/08/02)が終わってしまった。

何はともあれおめでとう、おぱんちゅ。だいすきよ。

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