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チェルシーの今シーズンについて

お疲れ様です

ほんとうにお疲れ様でした。チェルシーの選手、サポーターにはまずはこう言いたい。

正直言うと全ての試合を見れていません。プライベートで忙しかったという理由にさせてほしい。試合がつまらなかったからでは断じてない。そうしとこう。

今シーズンは終わった。もう来シーズンに向けて新監督も決まった。
しかし、今シーズン思ったことを記録として残しておきたい。そう思う。

チェルシーとの出会い

まずは私がチェルシーを見てきた経緯を軽く書いておく。

本格的に見始めたのは14-15シーズンからだ。モウリーニョ第二次政権。絶望のシーズンだった。

最近あまり言われなくなったがモウリーニョの3シーズンで終わると言うジンクスがある。実際このシーズンは3シーズン目だった。モウリーニョは成績不振で解任された。一時期は降格すらも見えてきたときがあった。

後任はヒディングだった。
ヒディングは何とか負けを引き分けにし、勝ち点を積み重ねていった。結果はそれでも10位である。このときのヒディングには感謝している。暫定監督を引き受けてくれただけでなく、モウリーニョとの衝突で疲弊していた選手たちを癒やし、現実的な戦い方をした。
これぞ老将という姿を見せてくれた。

それからコンテを呼び、プレミアを優勝し、トュヘルを呼び、9年ぶり二度目のCLを制覇した。そして、今に至る。


いまの始まり

現状のチェルシーを振り返った時に起点となるのは何と言ってもオーナー交代だろう。もっと言うとプーチンによるウクライナ侵攻だ。

まずはオーナー交代の是非について触れておく。
ウクライナ侵攻以降、イギリスだけでなく世界中で反ロシア運動が行われた。主に経済制裁だろう。そして、それはチェルシーのオーナーへも向けられた。

正直予想外だった。いや、考えないようにしていたのかもしれない。いま考えれば当然の帰結だろう。アブラモビッチがプーチンに近い人物であるという公然の事実がある以上批判の目が向けられるのは当たり前だ。
アブラモビッチが積極的にプーチンに近づいたのか、そうしなければ生き残れなかったのか、は分からない。

しかし、プーチンに近く、有名人であり、経済制裁の対象となるのは、アブラモビッチしかいなかったのではないか。誰かを吊し上げて制裁することで国民の溜飲を下げる。ある種スケープゴートだったのではないか。日本からの視点としてはそう感じた。

イギリス国内でどのような受け止め方をされてるかはわからない。だが、当時はモヤモヤする思いでオーナー交代を見守っていた。

そして、感情を整理する暇もなく新オーナーが決まった。トッド•ベーリーを筆頭とする投資グループだ。意外とあっさりと決まった印象だ。
アブラモビッチがチェルシーのためにさまざまな条件を飲んだ、と聞いている。
泣けるぜ。

ベーリーは大金を叩いて選手を獲得していった。新しい選手が来るのはうれしい。
だが、その剛腕ぶりに嫌な予感を感じていった。
その予感は的中しトゥヘルが解任された。
成績が悪化し選手からの求心力が落ちていた、という理由もあるが、ベーリーと価値観が合わなかったという理由も大きいだろう。
トゥヘルが来たから急激に強くなれた。トゥヘルが来たからCLが取れた。
トゥヘルが来たからチェルシーを応援することができた。
やっぱり今でもトゥヘルだったら、と思ってしまう。


新監督就任

後任として、ブライトンからポッターを引き抜いた。
この強引さはヒールだった時代のチェルシーを思い出した。

そのポッターも成績不振で解任されてしまう。暫定監督として呼ばれたのは、あのランパードだった。結果から言うと暫定監督としてランパードは酷いものだった。
選手批判も多いし、勝つこともできない。ヒディングとは大違いだ。
ランパードの一番の目的はマウントを契約延長に繋げることだろう。しかし、マウントは怪我をしてしまい、試合に出れない状況だった。ランパードとしては不運だったろう。


来シーズン

正直来シーズンもなんだかんだグラグラのままだろう。
新監督ポチェッティーノの最初の仕事は現状スカッドの整理だ。大変な作業だと思う。PSGを経験していたことは大きい。ポッターの弱点はビッグクラブを率いた経験がないことだった。この点ポチェッティーノは経験がある。
マウントの契約延長も本当に頼んだ。

プレミア優勝までは望んでいない。だが、強いチェルシーに戻ってきて欲しい。

個人的MVP

最後に今シーズンの個人的MVPを挙げようと思う。
私の個人的MVPはケパだ。
ケパだけを切り取ると今シーズンは大活躍だった。移籍してきた当初は、本当に頼りにならないGKだった。足元は上手かったがまったくシュートを止めれなかった。
散々バカにされてきたしネタ扱いされてきた。そのケパが今シーズンは何度もスーパーセーブを連発し、チームに勇気を与えた。
さらに、試合途中からではあるがキャプテンマークを巻く試合もあった。
コバチッチからケパにキャプテンマークが渡された瞬間はほんとに感動した。
ケパがここまで成長してのかと。
正直ハイボール処理やミドルシュートの対応など身長が必要な部分では他GKに劣るだろう。しかし、足元の精度、抜け出しに対する対応、近距離のセーブは超一流だ。彼のスタイルが生かされるチームになってほしい。

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