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毎朝8時に身近なプチ歴史を教えてくれるLINE Botを開発しました。日々に彩りが増えますように!

記事タイトルの通り、身近なプチ歴史を教えてくれるLINE Bot 「rekky(レッキー)」を開発しました!

rekkyです


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rekkyの紹介

毎朝8時に、身近なもののプチ歴史について共有してくれます。

例えば、シャワーの歴史を知っていますか?僕は知らなかったのですが、rekkyが教えてくれました。

今回のお話は「シャワー」についてだよ!きれい好きな人には欠かせないアイテムだけど、もともとどういう経緯で生まれたのか知ってる?実はシャワーの歴史は古くて、古代ギリシャ時代に遡るんだって。みんな大好きなアリストテレスですら、シャワーの恩恵に感謝していたかもしれないね。

古代ギリシャでは、公共の浴場があって、みんなで水を使った入浴を楽しんでいたんだ。彼らは天井に穴を開け、水を流し落とす仕組みを作ったり、その後、古代ローマの時代には水道システムを利用して、ユーザーがシャワーを浴びられるように工夫されていたんだ。

でもたった一度だけじゃないよ、シャワーが進化を続けたっていうのは。例えば、18世紀のイングランドへ行ってみよう。ここで「リーゼント」という名前のシャワーが開発されたんだ。これは、連続的に水を循環させるシャワーで、水を節約できることで有名だったんだよ。

そんでさ、19世紀半ばには、フランスの冒険家であるフロリス・デュックが、シャワーヘッドを回転させて水が一定の範囲に拡散するようにするというアイデアを思いついたんだ。そのアイデアは、現代のシャワーヘッドにも引き継がれているね。

シャワーは、世界中でさまざまな形で使われているよね。一部の国では、バケツに水を入れて手でかける方法がポピュラーだったり、もっと最近ではデジタル技術を駆使したスマートシャワーが出ているんだ。

シャワーって何気ない毎日の習慣だけど、実は古代から現代に至るまで、様々な過程と進化を経てきたんだよ。だから今度シャワーを浴びるときには、その歴史に感謝してみるのもいいかもね。そのおかげで節水や温度調節、楽しいシャワー体験を得られているんだからさ。

rekky - ある朝のプチ歴史共有


毎朝8時の、学校に行く時間、あるいは通勤途中、仕事を始める前の準備時間かもしれないそんな時、ちょっとした歴史を覗いてみることで、世界が少しだけ違って見えるかもしれません。

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rekkyの裏側

ここからはrekkyリリースまでの裏側のおはなし。このrekkyの開発時間は大体6時間くらいでした。今話題のAIを色々と駆使したら、結構サクッとできたので、ありがたい時代です。

例えば、rekkyの恐竜アイコンはmidjourneyの画像生成AIを利用しています。

恐竜というコンセプトは元々持っていたので、実際にどのようなキャラクターにしようかという所を、こんな感じで色々と生成してもらいました!

プロンプト: deformed, dinosaur, 10 icons, cute, colorful, big eyes, friendly, appealing, brachiosaurus, adorable, character, simple, fun, expressive, cheerful, bright, vivid, playful, mascot, design

何回か生成してもらったら…あ、可愛い感じのrekkyがいますね。このrekkyをスクショして利用してます。ただこれだと小さくて画質が結構悪い・・・。

そこでvectorizer.aiというAIサービスを利用して、画質の精度を高めてます。これをするとrekkyが見違えるレベルで変身します👏

左がスクショした画像、右が変身後

そんな感じでアイコンは出来上がりです。


開発部分については、開発のプロセスをChatGPT(GPT-4)による全面サポートを受けながら実行しました。LINE Botは作るのが初めてでしたが、集中したら2時間くらいで動くものが出来上がりました🙌

LINE Botの裏側で動いているプチ歴史を作り出す部分については、大きく二つの用途でChatGPT APIを利用しています。

  • 10個くらい身近な単語を生成してもらう(gpt-3.5-turbo)

  • その単語をもとに面白いと思えるような歴史を生成してもらう(gpt-4)

処理の流れはこんな感じ

上から順に流れてます。分かりやすいように少し簡略化しました

ランダムな単語を生成する上で、出力形式が句点区切りで安定的に出力してもらえるように、少し試行錯誤しました。他にもカタカナ用語ばっかりで全く身近に感じられないものばかり出力されるなど。

歴史についても、より内容がまた面白くて、かつスッと頭に入ってくる体裁は何なのかについて試行錯誤しました。そしてこれまた内容の安定性についても少しだけ試行錯誤しています。


試行錯誤したこと

ChatGPTをはじめとした大規模言語モデルを機能として扱う上で、一番大変になってくるのはやはり安定性をどう高めるかではないでしょうか?🤔

ここについて、今回見つけた方法を紹介しますね!

ランダムに単語を生成してもらいたい

これを実現するにあたって、最終的にはリスト形式で単語を扱いたかったです。なので、区切り文字を指定して単語を並べてもらうように工夫しました。

さらに「単語を10個生成して」とすることで、`len(words)==10`という形で適切にバリデーションをすることもできます。出力結果がうまくいかなかったら、リトライするという手法をとっています。以下がプロンプトです。

You are an AI that generates random words.

First, you brainstorm and randomly bring up various words and concepts (Thinking).

Next, you narrow down the words to the top 10 by multiplying two factors: the degree of being known and the degree of historical depth, ranking the words in the order of the high scores.

The results of this narrowing down are then written in Japanese as the output.

The output results should only be in a list format of words like examples. Please do not include any preface as this will cause an error.


Here is an example:
## Example Aコーヒーカップ、電子書籍、リモートワーク、スニーカー、ドローン、サステナビリティ、ブロックチェーン、AI、バイオハッキング、フェミニズム
## Example Bオリーブオイル、ロボット、アイスクリーム、熱帯雨林、スケートボード、サーモン、プロテイン、サンドイッチ、ハイキング、デジタル化

gpt-3.5-turboなので、基本英語ベースで指示してます


面白い歴史の解説をしてもらいたい

ここがこのLINE Botの1番の肝の部分。体験としてとても重要になってきます。考慮した観点は大きく二つです。

  1. その歴史が面白い内容か

  2. 歴史の解説がスッと頭に入ってくるか

1に関しては、gpt-3.5-turboでは限界がありました。そこでgpt-4に面白いと思えるように歴史を解説してと指示を出すと、引き込まれる文章を生成してくれました。

ただ文章量としても長いので、少し小難しい感じだと中々頭に入ってこないんですね。そこで口調をカジュアルな感じにしたり、ストーリー調に少し仕立てて説明してもらうことで、とても分かりやすい解説になってきました。

あとは例示を与えてあげれば、安定性のある面白い歴史解説を作ってくれます

与えられた単語の歴史について、面白い!もっと学びたい!と思えるように、できるだけ分かりやすい言葉で魅力的に説明をしてください。

カジュアルな口調でお願いします。以下、歴史の例を示します。


## 出力例
今回のテーマは「ピアノ」だね。でもピアノの話をする前に、ちょっとだけその祖先、「クラヴィコード」や「ハープシコード」について話してみよう。これらの古代の楽器は、鍵盤を押すと弦が鳴るっていう、なかなかスマートな仕組みだったんだ。ただ、音量を自由に変えることができなかったのが玉にキズだったんだよね。

そこで、1700年頃にイタリアの楽器製作者、バルトロメオ・クリストフォリが新しい楽器を考え出したんだ。それが「ピアノ」の始まりさ。彼が作ったピアノは、鍵盤を押すとハンマーが弦を打つ仕組みで、弾き方次第で音量や音色を変えられるっていう、すごく進歩的な楽器だったんだ。
でもね、最初のピアノは今のものとはちょっと違って、鍵盤の数も少なく、形も四角っぽかったんだよ。それから何人もの人たちが改良を加えて、少しずつ今の形に近づいていったんだ。

19世紀に入ると、ピアノは大きく進化したんだよ。鉄製のフレームが導入されて、より大きな音が出せるようになったし、鍵盤の数も88に増えたんだ。それで、より豊かな音楽表現が可能になったんだよね。

ピアノはクラシック音楽だけじゃなく、ジャズやポップ音楽など、色んな音楽ジャンルの中心的な楽器となってきたんだ。そして、今でも新しい音楽を生み出し続けているんだよ。

ピアノの歴史は、人間の創造力と音楽への愛が詰まっているよね。300年以上の時間を経て、ピアノはいろんな形を経て、今の姿になったんだ。これからもその音楽と共に、私たちの生活を豊かにしてくれるはずさ。

gpt-4による歴史の解説


おわりに

というわけで、AIを活用したら思いついたアイデアがすぐ実装できてとても楽しいですね!

12月くらいからChatGPTは利用していますが、個人的に「歴史について面白く解説してもらう」利用の仕方は、かなり満足度高いなということに気づきました。

1日1回、それも毎朝8時にプチ歴史が届くので、生活に溶け込むちょうど良い距離感だと思います。ぜひrettyと友達になってください!

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