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レーベン盛岡紺屋町 「盛岡の川沿いに高層マンションは必要か」(番外編) 

今回レーベン盛岡紺屋町の記事を連続して書いている。しかし後述の通り、キレ散らかしたからには、責任を持ってキレ散らかしておこうではないか。
この数ヶ月「盛岡人のここが嫌い」っていう部分がじわじわと明らかになった。
引越し前に爆弾を落として去るように見えるかもしれない。そうではない。

しかし盛岡の人たちよ。
【あなたたちの「怒り」を、もっとわかる形で表明するべきだ】と私は思う。
だから敢えて書く。


1)「伊達の女」から見た盛岡。

突然過去に遡るが、私は宮城から嫁いできた。
結婚の報告の際に盛岡在住の親戚や知り合いの人から

「ああ、伊達(藩)の方なんですね」と言われたものだ。

 私は当時「藩」の目線で世界を見たことがなかった。しかも仙台の住民ではなかったので「伊達藩」と言われてもピンと来なかった。

 廃藩置県っていつの頃でしたっけ?なんて思うけれど、盛岡で暮らしていると案外「南部藩」「南部人」というキーワードが出てくる。あまり一般化はできないかもしれないけれど、「盛岡(南部)の人の気質」というのははっきりとあると思う。控えめで真面目、実直。親切だが頑固。また、怒りや憤慨を他人の前で表現することを嫌うというのが私の実感だ。

 結婚当初、「伊達(藩)の人なんですね」と言われたときもほんのりとした「含み」があったのだ。そこには言外に「だから気が強いんですね?」という表現があったのだと思う。(気が強いのは事実だから別にそのこと自体は問題ではない)しかし、折に触れてこの、「含みを持たせた表現」には後々苦しんでもきた。
「いいと思っているか、そうでないのかかなりわかりにくい」のである。

「南部藩(盛岡藩)」の歴史を紐解きたいのだけれど、コンパクトにまとまった記事が見つけられなかったが、こちらの記事なども参考になるかもしれない。



2)
そして時が経つこと20年余り、マンション景観問題が起こって改めて
「盛岡の人は、表立って抗議をせず、呆れた態度で怒りを表現する」のだということを実感した。
2月時点で中津川沿いのマンション建設の話を伝え聞いて、おそらく一番最初にキレ散らかしたテキストを書いたのは、どうやら私のようだ。

 私は盛岡に住んでいるが紺屋町住民ではない。だから詳細の話に関しては関知できない。あくまでも主観としてキレ散らかしているだけだ。「縁もゆかりもない、関係ないお前が何言ってんだ」と思われているだろう。

 今回の話が明らかになって、SNSを眺めたりするのだが、
「あらまあ、また、こんなことやって(呆れたわア)」的な話法が多いのである。なんて品が良いのだろう。

実名を出して、「クソが!」なんて書いているのは私ぐらいだ。その罵詈雑言ツイートが、盛岡のユーザーにシレッと「いいね」や「リツイート」される。
「へ〜。罵詈雑言は他人に言わせる。でも自分では表明はしないんだ〜」
という感想を持った。
まあ、はっきりいうと、このモリオカ仕草にモヤっとした反感を持った。

地元の新聞社、岩手日報もそうだ。粘りつよい記事が全然なくてサラッと表面を撫でたような記事ばかりだ。
キレ散らかした私は2月の時点で、河北新報に「頼むからこのことを扱ってほしい」メールを出した。)

私は所詮、「品のない、気の強い、伊達の女」である。
しかし、今後、キレ散らかしたくても私は来週から関西に住むのだ…残念なことこの上ない



3)とはいえ私は盛岡を愛している。
盛岡の人も愛している。愛しすぎてうっかり盛岡の男と結婚したくらいだ。

盛岡の美しい街を作ってきたのはこの奥ゆかしく、実直で、シャイな人たちだ。

でも、今だけは言わせてほしい。
本気で景観を守るなら今しかないのだ。
今はマンション建設ラッシュだ。この少子化この物価高で。

「は? なんでチラシの山の画像でこんなに怒ってるの?」なんて他県の人は思うかもしれない。でも一目で富士山だ、ってわかるように、盛岡の人は一目で岩手山だってわかるのよ…

(これだって、似てるけど違うってわかるでしょ?)

これまでぐっと耐えていた、温厚で品のいい盛岡人がここにきて「山のこと」でキレ散らかしたら、盛岡っぽくてすごく良いと思う。(勝手だけど)

2024/6/19【追記】
Twitter等で拡散されて怒りツイートが回ってきた。
みんなで怒ってくれて安心した。盛岡の人たちもちゃんと怒っていた。でもこんなひどいことに対してはもっとガツンと怒ってよし。



4)
 さ〜て、話がとっちらかってきたよ。まあいい。

 来週の引越しにあたって、今日、転出届を出してきた。
転入の理由に「盛岡が好き」っていう項目があるのは知らなかった。これはとても良いと思うし盛岡の人は心底「盛岡が好きなんだな」って思った
誇り高い南部人たちの、この奥ゆかしさにジワジワくる。(褒めてる)

そうなのよ、私も盛岡のこういうところが好き

2024/6/19【追記】

2月の時の煮え切らない態度に怒っていたけど、今朝いくつかの紙面に記事が掲載されていた。
Togetterにもまとめが出てきた。

でもある意味、これって「神風」みたいなもんなんじゃないか。
これまでヌル〜い感じだったけど、少し風向きが変わってきたような感じがする。今後どうなるかはわからないから楽観視はできないけど状況をきちんと調査をして市民に愛される「街づくり」に沿った開発をしてほしいものだ。


市長のコメントも出ていた…


それとレーベンのサイトに謝罪文も出ていたので貼っておく。

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