PGP 2019 Round4 振り返り

今回から、オンラインで定期的に開催されているGPの、振り返りを書いてみようと思います。

本当は前回のSGPの時に書こうと思っていたのだが、途中で放棄してしまったので、今回から書くことになりました。今回は結果で言えば比較的良かった回だけど、今後は善し悪しに関わらず書く予定。ただ、代表選抜についてはメンタルの問題もあるので、書くかは未定です(笑)

○インスト
過去最高の配点であり、最後のarithmetic cityを除いても804点。arithmetic cityは別に得意ジャンルではなく、また、偶然短時間で出来るタイプの問題でもなさそうなので、基本的には捨てて、他が詰まった時だけやる方針で。

難しいのはそれ以外。804点はまず終わらないだろうとしても、全体的に配点が高く、サイズも大きくないので、苦戦する問題が必ず出てくる。特にスネークとスラローム。あと、Doppelも引けない問題が来ると苦しい。基本的な方針としては、カジュアル以外を順に取って行くが、詰まったら次の問題に切り替える方針。1、2問出来なくても600点台は出せるし、その時はカジュアルに手を付けてもいい。

○本番
以下、解いた順。カッコ内はラップタイムとその問題の得点効率(分)

6:21 8.ビル1(4:21,4.6)
印刷に時間がかかるので、印刷中に写して解けるものから。大体ラテンになるので苦手ジャンルになることが多いが仕方ない。手書きで写したのは見にくかったのか、時間がかかってしまった(ラップタイムでは,印刷準備と,写す時間を2分とした)。
ビル1に時間がかかったこともあり、ビル2は時間調整用も兼ねて後回しに。

8:47 6.Four winds(2:26,8.2)
15:12 7.Four winds(6:25,8.7)

コツコツ解くパズル。7は仮定は使わずに解けたが、どちらもサイズ相応の時間だった。

19:59 10.スリザーリンク(4:47,8.2)
23:47 11.スリザーリンク(3:48,16.3)

スリザーリンクはニコリでもエキスパートを何とか切れるぐらいの実力しかなく、特に日本人相手だと相対的には苦手意識が強いパズル。配点の割にサイズが小さく不安だったのだが、周りのタイムを見る限り,配点よりもかなり易しかったようで拍子抜け。ただ、10は右上にループが通ると思い込んで2回全消ししたので、大分ロスしてしまった。

33:31 14.Doppelblock(4:46,6.3)
スネーク1に手を付けたが,引けそうもなかったので,5分でDoppelに移行した。今回のカギを握りそうなDoppel3兄弟。ラテンや計算の中では比較的得意なのだが、配点が大きく、理詰めがない問題が出そうなので、時間をかけても解けないリスクが常に付きまとう。1問目はサイズと配点から、さすがに無難な理詰め。ただ、黒マスが決まってからの数字埋めが難しく,時間がかかってしまった。

38:58 15.Doppelblock(5:27,14.7)
数字はフィボナッチ。19の配置は2択だが、いずれにしても黒マスが入るタテ列は変わらないので、ここから他の候補を詰めて行くと、すんなり解けてしまった。配点からして引きゲーを覚悟していたが…

48:23 16.Doppelblock(9:25,6.1)
ルールの多さがおかしいバリアント。パッと見ても何も分からなかったので、とりあえず制約の強そうなところからと15が正しいと仮定したところハタン。これで、15がウソ、他が正しいと分かったのであとはチマチマ。
横列については最後の最後までどの列がウソかが分からなかったので、どの列も+-1があり得る問題として解いてたけど、もう少し引きに行った方が早かったかも。

55:07 17.スラローム(6:46,9.5)
前半は「3でいずれにしても輪っかが出来て分断」の繰り返し。ニコリでもギリギリ載る手筋で、投稿するときに好んで使ってた記憶がある。後半は先読みが必要そうで難しかった。最後3分の1ぐらいは、たぶんこんな感じで引けば抜けられるって雰囲気で解いた。

64:07 18.ヤギとオオカミ(9:00,5.5)
驚くほどのスカスカ盤面。横線が二択になるのに、見落としでどちらもハタンさせてしまって大幅にロスしてしまった。早解き的には痛かったが、スラッシュパックみたいな雰囲気で問題はとても面白かった。

ここで残り25分。30分あれば1番からきつそうなスネーク<Arithも考えたが,Arithに手を付けて解けないリスクを考えると,スネークを解ききった方が良いだろうと考えて,スネークに。どっちか出来なければ,カジュアルに逃げる。

66:47 12.Snake(7:40,7.7)
さっきは19から上に引いて失敗したので,右下から37につなぐ方針を試したらこれが正解。途中からはきっちり理詰め。ここで3分で引けたのは,13を解くタイムに余裕が残る点でも大きかった。

74:34 13.Snake(7:47,10.0)
45から上に伸ばすと破綻するので,下方向に伸びると分かり,その結果,1からは上に伸びていくと決まる。1と23の位置と,一番左の列まで伸ばさないといけないことから,長さについての評価ができ,あとはこれもきっちり理詰めだった。12と合わせて,調子が出てきた。

79:42 3.Clouds(5:08,9.0)
83:07 2.Clouds(3:25,8.8)

ここから残しておいた問題を取りに行く。引きゲーになりがちなジャンルだけど,これは2問とも理詰めだった。しかし,3の方はアンサーキー入力時に間違えていたことに気づき,慌てて修正。最後適当に置きに行ったからなのだが危なかった。

85:25 9.ビル(2:18,10.0)
最初に解いたビルとは変わって,すぐに見えた。もうビルも怖くない(棒)

思ったより時間が残ったので,クロスマッス1を引きに行ったが,掛け算のどちらかは20だろうと読んで外れたので,正解できず。高得点の見直しの時間を削れば取れたかもしれないが,そうするとCloudsはまず誤答していたと思うので,時間配分が難しい。

〇まとめ
こう振り返ると,特に前半はロスも多い。早そうなDoppelで1と3は詰まっているし。ただ,Snake以降,後半で持ち直した感じがあり,後半の方がスピードが速かったことと,大崩れがなかったのは良かった。最近は終盤戦の立ち回りの悪さで苦戦する事が多い(去年のWPC選抜もまさにこれ。途中で解くものが無くなってしまった)のだが,最後の方に何を残しておいて,残り時間で何を解きに行くか,シミュレーションをすることが大事なんだなと改めて感じる回だった。
とはいえ,総合は相変わらず余裕が全くない状況。去年のこの時点よりはマシだが,今回のクロスマッスだったり,もう少しで取れたのに取れなかった取りこぼしが毎回積み重なっている気がするので,命取りにならなければ良いのだが。

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