日本パズル選手権2021(JPC)の申込みが始まりました。
こんにちは、パズル作家のにょろっぴぃです。
この度、私が所属している日本パズル連盟で、日本パズル選手権2021の申込みが始まりました。今年も去年と同様にオンラインでの開催で、11月6日(土)の午後に開催されます。申込締切は今月29日です。参加予定の方は、お早めに、忘れずにお申込み下さい。
この日本パズル選手権(JPC)は、2019年まではオフラインで開催されていました。有料イベントのため、出題された問題そのものは非公開なのですが、大会の雰囲気や、どんな感じの問題が出たかは、2019年の大会概要と2019年の公式レポートが分かりやすいと思いますので、本記事を見て下さっている方は、是非見てみて下さい。
〇そもそもJPCってどんな大会?
JPCはいくつかのラウンドがあり、時間内に出来る限り多くの得点を取ることを目指す、いわゆる競技形式の大会です。
他のオンライン・オフライン(このご時世のため、2020年以降はオフライン大会の開催自体がないですが…)大会と比較した、JPCの特徴は以下の通りかなと思います。
・インストラクションがない
多くのパズル大会では、事前にインストラクションと呼ばれるファイルが公開され、出題されるパズルや配点が公開されます。一方、JPCではラウンド開始の直前に問題が配布されるまで(2020年の場合はパスワードが公開されるまで)、出題されるパズルや配点は分かりません。
その分、ルールが複雑で、その場では分かりにくい問題はほとんど出題されません。レポートにも少し写っている、「シームレスループメーカー~ワープ付き~」はこのギリギリのラインを狙った問題だと思います。また、ルールが分かりにくいパズル、初見でない人がある程度いるような定番パズル(バトルシップなど)など、一部のパズルについてはサンプル問題が公開されます。
・言葉系やメカニカルなども出題される
一般の大会に比べると、言葉系の問題もかなり出題されます。年にもよりますが、間違い探し・シークワーズなどのビジュアル系、立体パズルなどのいわゆるメカニカルパズルが出題されたこともあります。2019年には、謎解き要素も強かったスプリントラウンドも出題されました。
・いわゆる「ひっかけ問題」も出題される
真剣勝負で出題したら怒られそうな、ひっかけ要素のある問題も、大体の年で出題されています。こう書いてしまうと若干ネタバレになってしまうのですが、伝説の問題とされている下の問題あたりが、代表例です。
https://twitter.com/buyaketa/status/277053476398329858
・超難問は出ない
他の大会にも共通する要素ですが、誰も解けないような超難問は通常出題されません。1つのラウンド(30分~60分程度)で10~20問ぐらいの問題が出題されるので、1問で平均30分もかかることが想定されるような問題は出題されません。
一言でいうと、何でもありのパズル大会でしょうか。ルールがややこしい問題(ハイブリッドなど)や難問こそほぼ出題されませんが、パズルってこんなものがあるよ、こんなことも出来るよという問いに対する、1つの回答を示している大会だと思っています。
〇2020年は何をやったの?
コロナ禍の影響により、2020年はオンラインで大会が行われました。
基本的な出題傾向はオフライン時と同じですが、オンラインならではの問題として、動画を使った問題や、事前にピースを配布して印刷してもらうことを前提とした問題が出題されたりもしました。オフライン大会時よりはややラウンド数が少なく、3ラウンド制でした。
2019年のレポートにある通り、オフラインの時には、ラウンド間に感想戦をしたり、スタッフなどの紹介があったり、懇親会があったりしたのですが、オンラインだとこれは難しい、ということでスタッフルームから配信をし、コメントなどで参加者とスタッフをつなぐ形を取りました。
大会プロデューサーの今井さんは新潟在住のため、オフライン時は会場(代々木オリンピックセンター)に来てもらっていたのですが、去年は関東某所のメイン会場と、今井さん自宅の2か所をつなぐ形で、二元配信の形を取りました。ちなみに、去年はスタッフルームにいたので一部配信を担当したのですが、オンラインでの配信で話すのは、慣れていないと思ったより難しいです(笑)オフラインと違って、リスナーの空気感が掴みにくいんですよね。
問題については、日本パズル連盟のboothで500円で販売しています。
サンプルページとかはないのですが、2019年レポートの写真のような問題が入っています。大会は約3時間でしたが、時間内に全答は出来ないぐらいの分量でラウンドが作られているので、解くのが早い人でも4~5時間ぐらいは遊べます。
〇2021年は何をやるの?
内容についてはネタバレ禁止のため、具体的なことについては何も書けないのですが、上記の通り、大体は2020年と同じような感じになると思います。(私は一作家・スタッフなだけでプロデューサーやメインの運営陣ではないので、詳細はそもそもあまり知らなかったりします)
これは個人的な話なのですが、オンライン大会だとどうしても、会場での熱気みたいな部分を十分に再現できないな…と思う節があります。代わりにオンラインでしか出来ないことをもっとパワーアップ出来るといいなと思っています。
〇どんな人におススメ?
・パズルが好きな方
・大会常連
ここら辺は、特に書くことはないですね(笑)
・言葉系パズルとかも好きな方
上記の通り、言葉系パズルもかなり出ます。また、早解き形式で得点を競う大会ではあるのですが、代表選抜を兼ねたジャパンパズルオープンなどに比べると、かなりカジュアルな大会です。ということで、bp-conなどのコンテスト形式の大会はあまり参加しないが、筆者が開催しているカジュアル早解き大会には参加するような方にはオススメです。
逆に、数学クラスタなど出身で、理論とかが好きな方や、もっぱら数理系パズルが好きという方には、他の大会の方が合っているかもしれません。
・謎解き等でパズルもたまに解いていて、パズルの世界をもっと知りたい方
個人的にはこちらに特にオススメです。扱うパズルの範囲が広いので、パズルの世界を体感しやすいのと、ルールがその場で初見だったり、言葉系が多かったりと、謎解きにおけるパズルに通じるところが多い大会です。
・パズルクラスタとつながりたい方
特に、首都圏以外在住で、オフラインの大会に参加しにくい方におススメです。当日はハッシュタグで参加者の感想が流れたりしますし、オフラインと違って、会場で話す人がいないという状態になりにくいです。
本記事は公式の情報に応じて、随時、内容を追加するかもしれません。
それでは、多くの方のご参加をお待ちしております!