ペンシルパズル流行語大賞2020

今年ペンシルパズル界で流行した言葉を決めよう!ということで、去年に続き、ペンシルパズル流行語大賞の投票を実施しました。パズルボスラッシュなどでなかなか時間が取れなく、発表が遅くなりまして申し訳ありません。

得点は去年と同様、1位が3点、2位が2点、3位が1点です。
「ヤジリン」「ヤバリン」、「ぬりみさき」「むりみさき」など、実質的に同じものを指しているものについては同じ項目扱いにしました。

それではさっそく、結果を発表していきましょう。
去年に比べると得票がばらけており、項目数が多いため、同点の項目はまとめて発表しています。去年の票はほとんど入らなかったようで、「パズスク」「ぬりみさき」は0票でした。時期の関係で間に合わなかった感じのするのは「パズルスタンピード」「竈門ハタン治郎」あたりでしょうか。後者は来年の流行語大賞の有力候補ではと早くも注目です。


26位(1点)
市松理論
セレクトワーズ
やじかず
フリート機能
ペンパガチャRTA
ダイスロール
夏休みパズル大会
ふくらP
cspuz-solver
流行語大賞

・(セレクトワーズ)セレクトワーズに関しては、まどれ〜ぬさん主催の第1回マニアックセレクトワーズ作問選手権の印象が強いです。
・(フリート機能)難しい問題をこれを使って解説するのはおもしろい試みだと思いました。(半袖)
・(ダイスロール)パズルと関係ないのにTLがサイコロ6色なのは異様でした。(謎垢)

「フリート機能」はこんな使い方もあるのか、と目から鱗でした。これからも進化しそうです。
「夏休みパズル大会」は参加者も多かったので、もう少し票が入るかなと思っていたのですが、ボスラッシュに食われた感があります。同じ難問でもじっくり解けるイベントなので、来年もやれたらいいですね。
「ダイスロール」は入れていいか迷いましたが、得票があったということでそのまま掲載しました(さすがにセクスタプルは0票)。

16位(2点)

いのちの輝きループ
理詰め
プッテリア
ニコリ40周年
(puzzlinkの)ネットワーク機能
オンラインJPC
パズスクの分析
4次元美術館
ニコリのクラファン
PGP

・(いのちの輝きループ)いのちの輝きループの見た目が面白かった。
・(ネットワーク機能)離れた人とパズルを一緒に楽しめるのようになったのは、かなり革新的な事ではないでしょうか?最近はあまり使われていないように見えて、寂しいです。(K.N.Y.)
・(理詰め)パズル用語の使い方・捉え方っていうのが人によって全然違うなぁというのを改めて実感させてくれた言葉(ますたぁP@#へやわけますたぁ)
・(ニコリ40周年)「#ニコリ40周年」ハッシュタグでいろんな方が想いを語ってるのがよかった。(半袖)
・(ニコリのクラファン)私は140号くらいからニコリを買い始めたので昔の復刻版を入手できるのは嬉しいです。(USBe)
・(PGP)関連したイベントがちらほら出てきたので

「プッテリア」はほぼ誰も知らないマイナーパズルでしたが、ボスラッシュをきっかけにパズスクで爆発的にヒットしました。人気の出にくい数字埋め系であることも考えると、発掘されたパズルNo.1ではと思います。
「ネットワーク機能」は機能としては画期的なシステムだと思うので、もっと広まるといいなと思います。協力プレイ可の単発ジャイアント大会とかあってもよさそうです。
筆者のニコリ歴は約25年。気づいたら長い付き合いになっていました。

10位(3点)
分割充填
シンプルループ
ヤジリン
別海町
パズラバ
焼肉

・(別海町)作ったパズルに別解があると別海町(北海道)送りになるらしいです。怖いですね。(ふーなんとかさん)
・(焼肉)問題被りが起きそうな時によく使われてるので

「シンプルループ」は最近非ペンパ勢も含めて流行している印象です。難しくなりようがないルールと思いきや、闇路線が開発されつつあるのが、パズル界の怖いところ。
「別海町」は五島市(長崎県)とセットらしいです。どちらもアクセスが非常に悪いのが怖いところです。
「焼肉」別海町に続き、流行語大賞はこういうワードに入ってほしかったやつです。とりあえず、心当たりのある方は焼肉おごってください。

8位(4点)
パズルお嬢様
ニコリの封筒が2個り

・(パズルお嬢様)記憶に残っていたもの
・(ニコリの封筒が2個り)自分がニコリに投稿して実際に封筒を頂いたので(なお定期購読してないので実際は1個リの模様)(索子)
・(同)馴染んでるけど、出来る人は限られてるような気もする

流行語大賞に入ってほしそうな感じのワードが並びました。ニコリの封筒は複数冊掲載でも1つしか来ないのと、掲載が多そうな方ほど定期購読をしなそうなのが課題です。どうでもいい話ですが、筆者は大学と大学院が同じだからか、卒業生用ニュースレターの封筒が毎回2個来ます。資源の無駄なだけなのでやめてほしい…

7位(5点)
魔王/FUSIONBLACK

・今年解いたパズルの中では最も印象に残っています。新築された魔王城の下には私と先代魔王が埋まっていることでしょう。(saki)
・GWあたりのボスラッシュで苦戦した印象が強いです。自粛期間で時間があったのも相まってずっとパズルに挑んでました。(あどみす)

パズルボスラッシュ(初代)の最終問で、単独でランクインしました。57×57というサイズ、サングラスの大ギミック、やたら難しいへやわけ、そして何より裏バージョンの存在と多くの方にインパクトを与えた1問だったようです。先代魔王は二代目魔王のゴルフに付き合わされていたようです。

6位(8点)
7638-PGP

・7638PGPはいろんな種類のパズルが遊べて楽しいです。問題数もすごい。
知らないパズルに出会えます。(きよし)
・パズルが多すぎて、こんなにも多くのパズルが成宮由愛の誕生日を祝っている!と心動かされた(ますたぁP@#へやわけますたぁ)
・成宮由愛を抜きにしても(抜きにするな)、程よい縛りで問題を作って解いてもらえる素晴らしいイベントでした(索子)

ここから得票数が増えます(魔王は3+2点で2票でした)。特に本選は難易度、ジャンル的にも幅広く、色んなパズルに触れるにはいい企画です。問題数が伸びたのは、主催を忙殺させたかった人が多かったからではないでしょうか…

4位(13点)
厚揚げスペシャル
pre-PGP

・pre-PGPは競技パズルの参加ハードルをかなり下げてくれたと思います(難易度的にも言語的にも)。私自身、pre-PGPがきっかけで競技パズルに参加し始めました。(きよし)
・(厚揚げスペシャル)思いついた順です!流行語というか、最近流行してたな〜ってやつです

どちらも2位以上の得票が目立ちました(厚揚げスペシャル1位3票、2位2票 pre-PGP1位2票、2位3票、3位1票)。
前者は実は筆者は内容が良く分かっていないのですが、去年のヤジリンを引き継いだ枠です。後者は今年から始まった、ビギナー向けのオンラインコンテストです。関連するものとしてより易しいBP-conや、より難しいpost-PGPも1度ずつ開かれており、今年は大会形式のコンテストが増えた1年だったのではと思います。現在、Finalを開催中です。問題数が少なく、全体的に若干難しめの大会となっていますが、ぜひご参加ください(宣伝タイム)

3位(15点)
川/へやわけ(へやわけMAX)

・2019年のヤジリン並みにTwitter上で流行ってた印象です。(半袖)
・MAXも川も流行ってすごい1年でして。(謎垢)
・2020年は僕のネットペンパデビューイヤーでした。へやわけの川は面白そうだけど、なんにも把握できてない(ぶすじま)

へやわけに関する票をまとめました。去年のヤジリン同様、かなり前からあるパズルなのですが、新たな方向性が発掘されるのは驚きです。ヤジリンに続きパズスク2位を独走するパズルが、今年はブームになりました。とすると、来年のブームは3位を争っているましゅとシャカシャカに来るのかもしれません。

2位(19点)
Aqre

・ちょっと流行ったパズルです。上限下限が話題に一時期なりました
・簡単なルールと意味がよくわからない名称が適切にマッチしているのがAqreの魅力です。(ビターチョコレート)
・突如現れ、パズルスクエアを中心にブームが起こったパズル。様々な難易度の問題が作れる事も、ブームの要因の1つなのかもと勝手に考察しています。(K.N.Y.)
・今年のポッと出…じゃなくてニューカマー枠はこれじゃないかな(索子)

秋の登場にもかかわらず、2位にランクインしました。間違いなく今年のニューカマー枠です。
3位のへやわけが定番パズル枠で去年のヤジリン枠とすれば、こちらは去年のぬりみさき枠でしょうか。ありそうでなかったルールで、らくらくから闇まで、幅広く作れそうなルールの深さが魅力です。なお、Aqerなど、表記ミスが目立ちました。

1位(37点)
パズルボスラッシュ(ボスラッシュ)

・今年は新しいイベントや新パズル・新手筋の発見など、ペンシルパズルの裾野が大きく広がった1年だったと思います。(どもも)
・GWあたりのボスラッシュで苦戦した印象が強いです。自粛期間で時間があったのも相まってずっとパズルに挑んでました。(あどみす)
・パズルボスラッシュはパズル界隈だけでなく、謎クラもたくさん参加していたのが印象的でした。いまだに倒せていないボスがいくつかあります…(きよし)
・参加者100人以上で激ムズパズルを一斉に解くイベントがツイッターで開催できるとは……間違いなく今年の1位!(ますたぁP@#へやわけますたぁ)
・1番盛り上がった、という点で1位に推薦します。第2弾が告知されたときの注目度もすごいですね。(ふーなんとかさん)
・ネットでパズルの大規模な大会が開かれたという事は、結構な衝撃を与えたのではないでしょうか。期間中はパズラーの皆様で大賑わいで、開催から1ヶ月経っても話題の火が消えませんでした。第1回スタッフとして参加できたことは誇りです。(K.N.Y.)

2位のAqreの約2倍の得点が入りました。実は票数は2票しか変わらず、票数というよりは、とにかく1位の票の多さが目立った内容でした(1位11票、2位2票)。高難度+早解きということで、パズラーで見ると参加不参加がはっきり分かれた印象ですが、謎クラ勢など、普段のパズルクラスタ外の参加者が目立ちました。スタッフ側の票があったことも差し引いても、インパクトの強いイベントだったのだろうと思います。


ということで、2020年のペンシルパズル流行語大賞に輝いたのは

パズルボスラッシュ

でした!


ちなみに、去年に続き、集計を見る前に筆者も投票したのですが、「Aqre」「pre-PGP」「別海町」に投票しました。3位はプッテリアと迷いました。ほら、ボスラッシュが大賞になると自演っぽさが出てしまうじゃないですか…

票にこそほとんど入りませんでしたが、去年の3強だった「ヤジリン」「パズスク」「7638」はいずれも健在で、むしろ去年よりも勢力を拡大している印象すらあります。来年はどんなブームが来るのか、私が忘れていなければ、また来年お会いしましょう。

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