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Blenderを学ぶ際に「つまづきポイント」の存在を知っておくことのすすめ

アニメや漫画などの背景作成にblenderを活用しようとしている人がどんどん増えてきているそうです。(自分もその一人です)

この記事では、アニメ背景の仕事などをされている方たちが、初めて使う3DCGツールとしてblenderの勉強をし始めた際につまづきやすい細かなポイントについて、私の経験からのお話をしたいと思います。

なぜそれが大事と思ったかという話の前に、この記事で最終的におすすめしたい、3D背景屋コミュニティにも参加されている雪見月さんのblenderのTIPSまとめ記事を紹介します。


Blender質問室まとめ2020

Blender質問室での問答まとめ2019

こちらで紹介されているようなTIPSの存在をあらかじめ知っておき、その見つけ方、調べ方、質問の仕方などを知っておくと、ツール習得でつまづかない可能性が高まるのではないかと思っています。

3DCGツールの勉強しはじめの時につまづきやすい細かいポイントについて

私が10年くらい前に最初に使い方を覚えた3DCGツールは3dsmaxでした。勤めている会社の3DCG部門の方にお願いして基本的な使い方を教えていただきました。その後は3dsmaxに加えてCinema4DやUE4なども、ネット上の情報などを頼りに独学で使い方の勉強をしていきました。今では一応アニメ背景美術作成のための補助ツールとしては一通り使えるくらいにはなりました。最近はblenderの勉強もはじめたところです。

blenderに限らずですが、3DCGツールはPhotoshopなどの2Dペイントツールに比べると機能が多く複雑で習得のハードルがに高いと感じます。

私の経験上「blenderなどの3DCGツールを使いたいと思って勉強し始めたけど上手く使えずに挫折してしまった、、」とならないために大事なポイントとして、

「各ツールのつまづきポイントとその回避(解決)方法を知ること」

というのが、意外に大事だと思っています。それは例えば「急に選択ができなくなった!」「急に何も表示されなくなった!」みたいな時の原因と対処法の存在を知っておくということです。

例えば私がblenderを使い始めてつまづきそうになった点として、

「モデリングして作ったものの挙動が何か変?他のものと同じ感じになぜかならない??」

ということがありました。この時の原因としては「モデリングの際にモデルのスケールを変更していたこと」で、解決方法は下記画像のように「オブジェクト/適用/全トランスフォーム(またはスケール)」を行うことでした。この「スケールの値が変更された状態のまま更に複雑な操作をほどこそうとするとだいたい厄介なことになる」というのは初心者が知っておくと良いことかと経験上思います。理屈はよくわからないのですが何かと問題がおきがちです。「3DCGあるある」なのか、3dsmaxでは「Xフォームをリセット」、Cinema4Dでは「トランスフォームを固定」という同種の解決用機能がありました。

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こういったことはツールを使いこなす上で経験上かなり大事なポイントになると思うのですが、入門用の書籍やチュートリアル動画などでは紙面や時間の都合上でかあまり触れられていないことが多い印象でした。

私も勉強はじめの頃は入門用の書籍を読んだり公式のチュートリアル動画を見たりして勉強をしていました。そこでは入門用にコンパクトに正しい操作方法が紹介されていましたが、うっかり間違った操作をしてしまった時の回復の方法などにはあまり細かく触れられていないことが多い印象でした。(入門用の情報としては煩雑になりすぎるためと思われます。逆に中級者以上向けのチュートリアル動画などでは、操作間違いとその直し方も含めて丸ごと作業の様子を公開してくれていたりするのでそこで勉強になったりしました。)

つまづき対処のパターンを知ること

blenderに関しては、コミュニティ活動が盛んで初心者が操作でつまづいたときなどに質問ができる環境が充実しているようです。ネット上でブログなどでもたくさんの情報を得ることができると思います。

その中で例えば冒頭でも紹介した雪見月さんが、blenderを活用する際につまづきそうなところをピンポイントなTIPS情報として沢山まとめられていました。再度そちらを紹介させていただきます。

特に3DCGツールを触るのはblenderが初めてという方は、このような「つまづきポイントとその対処法のTIPS集」にあらかじめ目を通しておくことをお勧めしたいです。

触り始めたばかりだとなんのことかまだピンとこないかもしれませんが、blenderに限らず3DCGツールを扱うとはこのような「つまづきポイントとの戦い」のような側面があると感じています。「なんで上手くいかないんだろう??どうやったら上手くいくのだろう??」という細かいつまづきを一個ずつ地道に乗り越えていく必要があります。なので、わからなくても目を通してなんとなくその存在を知っておくことをお勧めします。何か上手くいかなかった時に「そういえばこんな感じの困りごとについての情報がどこかにあったような、、」とぼんやり思い出せると早く解決できたりした経験が私はありましたので。

そして、ある程度3DCGツールに慣れてきたら「こういう問題が起きる時はだいたいこのあたりに問題がありそう」という「つまづき対処のパターン」があることがわかるようになってきました。そうしてようやく「3DCGツールを使えるようになった」という感触を得られるようになりました。

まとめ

blenderなどの3DCGツールを使えるようになるというにはもちろん「モデリングができる」「マテリアルやライティングの設定ができる」などが重要ですが、それと同じくらい大事なのが意外に「細かいつまづきに対処できること」だったりするという印象があります。

これからはじめて3DCGツールを使おうという方たちには、この記事で触れたような細かいつまづきポイントが無数にあるということと、その対処法の情報も無数にあるということを知っておくと後々役立つと思い、このような記事を書いてみました。

最後にBlenderのアドベントカレンダーを紹介させていただきます。上で紹介した雪見月さんの記事はこちらのアドベントカレンダーの中の記事とのことです。ご存知の方も多いと思いますが、こういったアドベントカレンダーの記事などでもピンポイントな情報を知ることができて、困った時に助けられたりしています。

Blender Advent Calendar 2019

Blender Advent Calendar 2020



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