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大河の側に文明ができるように(回答編でもある)

クロス職人の私の仲間内での隠語で「長て」と言う言葉があります。これはクロスを壁に貼る時に天井から床までの長さに切って糊付けした材料の事です。私が若い時から使われていた言葉なのでハッキリとした名前の由来はわからないのですが、多分「長い材料取って」から「長いの取って」そして「長て」になったと思われます。同じように天井から窓上までの長さの短いのクロスを「短て」と言うので、多分合っているでしょう。

そんな「長て」「短て」の隠語を30年以上使ってますが、クロス職人全体の隠語ではなくて非常にローカルな言葉になります。それは、知り合いの違うグループのクロス職人は、これらの材料を「大判」「小判」と言っているからです。初めていっしょに仕事した時に「長てはこれね」と言ったら、相手からは「この大判持っていくし」と言われてお互いにピンときました。相手はこの材料の事をそう言う隠語で話してるんだと

そのうちに勢力の強いグループの隠語の方が広まり、やがて業界用語として定着するんでしょうかね。

今回は接点の無かった同業者も同じ意味の隠語を作り使っている事から、大河の側に文明ができるように、少人数のグループで専門的な仕事をしてれば自然に同じような隠語が生まれるって事です。もちろん他の業種でもこんな隠語はあるだろうから、この世界は深くて広くて面白いな〜

私の文章でサポートが受けられる想像ができません。今は、その未知の時を楽しみにnote書きたいと思ってます。