旅のおわりに、ぽつりぽつり

ひとり旅をしてきた。帰ってきた、現実に。
待ち受けているやらなきゃいけないあれこれに少々打ちのめされつつ、旅の余韻に浸っている。

今回の旅のテーマは「人に会いに行くひとり旅」。
ひとり旅と言いつつひとりでいる時間がほとんどなかったのも、わたしらしくていいなあと思う。

数年ぶりに会う友人とは、近況報告から最近思うことまであれこれと。久しぶりすぎて最初は距離感バグらせてたけど、話していく中で「ああそうそう、この感じね」と馴染んでいく様がなんだか心地よかった。
自分たちとは違う夫婦のかたちを垣間見れたのもおもしろかったし、わたしの何もまとまらない感情をしっかりと受け止めて言葉にして、更に新たな情報をインプットしてくれる、懐かしのやりとりができたのもすごく楽しかった。

「にょんはわがままだよ。それでいいし、それがいい」
という言葉はある種、発見だったなあ。
“わがままでいる”がここ最近の自分のテーマなんだけど、そうか、それが既にできている関係もあるんだよな、と気付かされた。
そう言っていた友達はいつもくれる情報量が尋常じゃなくて、今回もいっぱい貰ってきた。情報と、その時抱いた感情がたくさんありすぎて、その渦に今溺れてる真っ最中。
でもそれはとても心地の良いもので、得体の知れぬ高揚感と焦りにどこか心が躍っている。

立て続けに人と会っていたものだから直後に整理する時間がなくて、移動の車内であわあわしていたのですら楽しくて仕方がなかった。
アウトプットする場所に困ってひたすらスマホのメモに浮かぶ言葉を書き連ねていた。落ち着いた頃に見返したら、どう思うんだろうなあ。

友達と話す中で何気なく放った「今のわたしは編集期間なんだ」という言葉が思いの外しっくり来ている。
これから時間をかけて整理していくのが楽しみ。

いい旅だったな。ほんとうに、楽しかった。