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あの国の「誰か」と出会うことで、あの国の「あの人」になった。(2)

「アフリカのどっかの“誰かが”餓死してたとして、お腹を空かせて死んでたとして。明日、それを聞いても多分、何もしない。」

「インドのどっかの“誰かが”レイプされて殺されて泣いてたとしても、可哀想だなぁと思う。」

「そして次の日には忘れちゃってる。」

「中東の国で“誰かが”撃たれて痛い痛いって泣き叫んでたとしても、明日には忘れちゃう。」

なんでかって言うと、しんでる「誰か」だから。

僕は、出会ったことによって
しんでる「誰か」からしんでる「あの人」になった。

僕はいつも、世界平和みたいな事はできないけど
出会った「あの人」の為に何かしたい。
誰かじゃなくて「あの人」の為に
何かしたいなと思ってやっている。

-葉田甲太さん-
-僕ヒロ大阪公演会より-

なんだろう、終わり方が分からなくて
モヤモヤする記事になった前記事。

自分がここで1番伝えたいこと。

あの国の「誰か」と出会うことで、あの国の「あの人」になった。

ということ。

2015年8月、初めてカンボジアに行って
モヤモヤしてた気持ちは上手く言葉にできず。
今もずっと。

前記事を読んでくれた人は

何言ってんだこいつ。とか

中身ねぇな。とかって思った人も居るはず。

自分でも読み返してモヤモヤする。

いつになったら、ちゃんと整理できるんだろうって思うよ。

2回目のカンボジアは2017年、21歳の時。
知り合いがやってるスタディツアーのアテンド。
まあ、それは割愛。またいつか気が向けば書く。


3回目のカンボジアは2018年3月。

TANEMAKI PROJECTに初めて参加した時、
あの国の「誰か」と出会うことで、あの国の「あの人」になった。

2015年11月に8月にカンボジアに
実際に行くきっかけになった代表の方が開催した熱海での「激動チャレンジ合宿」に行った時に出会った友達が「カンボジアに小学校を建てるよ!」って声をかけてくれた。
その言葉に「行く」って一言で返事。

2018年3月、カンボジアのシェムリアップ(アンコールワットがある街)から車で約2時間ほど走ったところにある村へ。

行けば「誰だろう、この人」っていうような子供達の顔。

子供達が駆け寄って来ては、
「Good morning!」
「What's your name?」

知らない顔の日本人がいきなり村にやって来たのに
人懐っこい。

勿論、初めてカンボジアに来た時、孤児院に行った時も入口まで迎えに来てくれて
手を引いて孤児院の中に連れていってくれた子供たちも
とても人懐っこかった。可愛かった。
ここに来た子供たちの事を聞いて涙が出そうになったのも覚えてる。
「両親が殺された」
「親に捨てられた」
「朝起きたら親も兄弟も居なかった」
あの子らとは真反対に両親も居て、学校にも通えてる子供たち(通えない子も居る)
ここでもまた、悪い癖。
比べてしまう
孤児院で暮らしてても
普通に暮らしてても
きっと、どっちも、
辛いことも沢山あって
幸せな事も沢山あって
ちゃんと幸せになる権利は絶対にあるから。

あーほらまた、何を言いたいのか分からなくなってくる。

これも割愛。

村に行けば、学校はだいたい建っていて
あとは焼却炉造りと色塗りと屋根と扉だけ。
一言で「学校建てました」って言ってたけど
今、書いてて思ったのは「携わった」の方が正解かも。
写真は余ったレンガをみんなで運んでるところ。
この子達、本当に頭良くて。
使わない木材をセメントが入っていた袋に通して担架作って運んでた。笑
日本人が一生懸命手で運んでる横をコレが通り過ぎていくんだから知恵は彼らの方が上かも。なんて笑

ある程度建ってる校舎にペンキ塗りをしてると
ちょっかい出しに来る子供たち。
遊ぼうって手を引っ張りに来る子供たち。

かと思えば、大人たちと一緒にペンキ塗りを始める子供たち。笑
この時、たった3週間一緒に過ごした子供たち。
沢山の笑顔が咲いていて、囲まれて。
とても幸せで。
自分自信がずっと、カンボジアの子供たちの為に何かしたい。
と思っていたことが、分からなくなった。
それはこの村に、カンボジアに行くたびにどんどん分からなくなっていく。

だけど一つだけブレない気持ちはある。

あの国のあの人の笑顔の理由になりたい。

目的や手段なんて、何でも良くて
人が村に行く事で笑顔になるなら、
何かイベントをすることで笑顔になるなら、
一生かけて、この村に通い続けたい。
なんなら住みたい。

たぶん、他の人には理解できない。この気持ち。
伝えたいけれど、伝えベタな自分。
「なんでカンボジア?」
その答えはたぶん、
「自分が行った国で関わった人達に何かしたいと思った国が、大切なあの人が沢山いる国が、たまたまカンボジアだっただけ」なの。
日本にだって困ってる人はいる。
知ってる。
偽善者。
知ってる。
現に今は何もできなくて無力で。
沢山叩かれる。
でも何もせず、現状を知らず、
日本という国に閉じこもって
ネットでしか誹謗中傷できないような
ネットでしかでかい口叩けないような
ネットでしか存在意義を見いだせないような
ネットにしか居場所がないような
人達は外で頑張ってる人に対して
本当に何も言えない。
もう何言われても動じない。

3月の渡航で6回目。

今の自分にできることは、
むらで開催されるイベントのスタッフとして関わることだけ。
それだけ。

目の前の人を笑顔にすること。
大切なあの人を大切に。

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