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「アメリカの若者も疲れている」2021年3月9日火曜日

・天気は曇り。いつものように出勤して、いつものように働いた。飛び込みの客が多く忙しかった。寝坊して弁当を作り損ねてしまったため、近所のファミマでおにぎり弁当を買い、買い置きのカップ麺と一緒に食べた。日清のシーフードヌードルにした。

・今月で仕事を辞める緊張感は一切ない。溜まった有給を使わないのかといろんな人に聞かれるが、そもそも職場の人繰りにそんな余裕はないし、自分自身もさほど休みが欲しいとは思っていない為、結果として暇つぶしのように出勤している。自分が然程この仕事を嫌っていないのだと、今更ながらに思い知る。

・大学の頃は違った。就職活動の時期は、いかに平均給与や休暇が充実しているかで志望先を選んだ。それから10年近くが経ち、考えが大きく変わった。給与や休暇の条件が二の次になり、いかに満足度の高い仕事が出来るかが、最も大事な要素になった。

・かといって、これまでの仕事が無駄だったとは一切思っていない。自分がどういう生き物なのか、それが朧げにでも分かっただけで、この十年はとても貴重な時間だったと自信を持って言える。

・学生時代にできる自己分析には限界がある。十代の頃の自分は視野が狭く、実際に社会に出てみないと分からない事も多かったように思う。

・次の会社では人事をやる事になっている。思い悩むことの多い、若い社員達の前では、出来る限り気前の良い先輩であろうと、そう思っている。

・先日引越してきた新居の風呂には「自動お湯張り機能」なるものが備わっている。この機能によって風呂につかる習慣ができた。風呂につかるのはとても良い事らしいので、ぜひ継続しようと思うが、その所為あってかガス代が引越し前の二倍近くに膨れ上がってしまっていて、風呂というものはこんなにも金のかかる文化だったかと今更ながらに戦慄している。

❤︎今日のお言葉:FIRE。

・取引先の金持ちの奥様に仕事を辞めると伝えたら、ファイアなの? と返された。

・クビ(Fire)を疑われたように聞こえるがそうではない。

・FIRE(ファイア:Financial Independence, Retire Early)とは、現在米国の若者を中心に流行っている単語で、「経済的に自立し、早期リタイアを実現する」という意味をもつ。

・従来の「金持ち」との大きな違いは、その生活態度の違いにある。
 FIREを目指す若者はリッチな生活がしたいわけではない。「経済的な自立」を指す具体的な資産額は数千万円程度。仮に7,000万円の資産があり、現在の株式市場で無理のない運用をすれば年率4%、年間300万円程度の運用成果が見込める。それで仕事を早期リタイアし、農業やゲームにのめり込もうという訳である(解釈違いがあったら失礼)。

・日本だけでなく、アメリカの若者も疲れているのかもしれない。

・正直、早期リタイアにはあんまり興味がない。FIREになったら、辺鄙な山林にウルスラ邸のような家を建て、魔女のような暮らしがしたいが、それでもきっと何かしらの仕事はすると思う。それも、絵描きや物書きという事ではなく、誰かと喋る仕事をすると思う。

・お金と豊かさが日に日に乖離していくのが世界の話なら、今の日本はお金からも豊かさからも遠ざかっているように思う。資産を形成する知識と、資産を精神的満足度に引き換えられる知識が、圧倒的に不足している。

・皆んなに「いつも楽しそう」と言われるが、皆んななんで「いつも楽しそう」でないのか。十年後に分かるだろうか。

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