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デンドロステレラ

ネットで気になる花を見つけたけど、詳細がなかなかわからなかったので調べたことについてメモ。

発端

そもそものきっかけは、某個人サイトでクリーム色の可愛らしい花の写真を発見したこと。

軽い気持ちで写真の説明にあった花の名前「デンドロステレア」を検索するもヒットせず。
日本語では話題になっていないのだろうと、"Dendrosterea"で検索し直しても結果は同じだった。
そこまで情報出てこないことある!? と、余計に気になってしまったので頑張って調べてみることに。

調べたこと

本当の名前

最初に見つけた時点でイランの花ということだけはわかっていたので、まずはGoogle翻訳でペルシャ語にして検索。
結果は0件。

次に、名前が長いので半分に区切ってそれぞれ検索してみた。
近縁の植物が見つかって手がかりになるかも、と思ったけど成果なし。

名前前半の"Dendro"はギリシャ語で「樹木」という意味なので、全然違う植物でも木であれば普通にこの単語が入ってる。
名前の後半部分にいたっては、全然植物がヒットしない。

もしかして区切る場所が違うのか? と"Dendroste"で検索したら、衝撃の事実が判明。

本当の綴りは"Dendrosterea"ではなく"Dendrostellera"だった。

ペルシャ語に翻訳して検索しても何も出てこないはずだわ……。

なのでカナ表記も多分デンドロステレラ(記事タイトル)。
「デンドロステレラ」で検索しても、やっぱり何も出てこないけど。

でも"Dendrostellera"で探すとちゃんと見つかる。
英語版Wikipediaにも、記事名にはなってないけど"Dendrostellera"が出てくる記事はあり。

名前の意味

“Dendro”の意味は前述のとおりなのでデンドロビウムとか他の植物にも付いてるけど、“Stellera”ってどういう意味だろう?と思って調べたら、同じジンチョウゲ科に“Stellera”って植物があるので、“Dendrostellera”は「木に咲くStellera」ということかなと推測。

じゃあ“Stellera”の名前の由来は何?星(stella)と関係ある?とわくわくして調べたけど、植物学者のステラー(Steller)さんを記念して付けられたとのことで、あまり面白みがなくてがっかり。

結果

ジンチョウゲ科(Thymelaeaceae) Diarthron属
学名:Dendrostellera lessertii
ペルシャ語での名前:黒い怨み(سیاه گینه)、赤い怨み(کینه سرخ)、怨まないで(?) (نسیاه کینه)

ということが判明。
それ以上の詳しいことはあまり分からず。

それにしても、ペルシャ語での別名が強烈でびっくりした。
あんなに可愛い花なのに、なんでそんな怖い名前で呼ばれてるの…?
花はクリーム色で、黒くも赤くもないし。
有毒らしいからそのせい??
ちなみにペルシャ語別名で調べるとホラー画像が出てきてしまってこわいのでそれ以上調べられず。

写真付きで一番詳しく載ってるのはここ(植物愛好家による個人ブログ)だった↓
(上記のペルシャ語別名もこちらより)

他の方法(没)

①図書館

図書館に行って図鑑でも調べようかと思ったけど、ネットでも日本語や英語の情報がほとんどない(英名すらないらしい)から、載ってる本があるとしても多分近所の図書館くらいだと持ってないだろうな、と思ってやめておいた。

② ChatGPT

ChatGPTにも聞いてみたけど全然ダメだった。
植物なのはわかってくれてるみたいだけど、全く別の植物の説明されたり、そんな植物はないと言われたりする。
英語で質問するとマシって噂を聞いて試してみても、結果は同じだった。

まとめ

日本語でも英語でも検索引っかからない時は、綴りが違う可能性があるのでちょっと変えたり途中までで切って検索してみるといいってことを学んだ。
あと、当たり前だけど日本語で見つけられる情報って本当に世の中の一部のことなんだなあと改めて思った。

詳しいことが書いてあるサイトはペルシャ語だったけど、ネットはページごと翻訳しくれる機能があるから便利で助かる。
情報源的に正確性の保証はないけど、ただの趣味の調べものだし何もわからないよりはいいよね。

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