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浅い呼吸でタバコを吸いながら #私が健と仲良くなるまで

※初めて読んでくださる方は「はじめに」をお読みください。

健と出会ってからは、当時付き合っていた彼が体育会の部活に所属していて多忙なこともあり、健とすずちゃん(どちらも彼氏の友達)とよく3人で飲みに行っていました。

賢くて優しい2人といるといつも新しい発見があり、いつも楽しかったです。時には彼氏まじえてドライブに行ったり、今でもかけがえのない思い出です。


そんなある日、突然すずちゃんが健を避けるようになりました。

理由は学生らしいのですがすずちゃんと健が私の知らない間に関係を持ってしまったからです。


ある日六本木のクラブにすずちゃんと健と私で行った時、私は終電で帰ったのですがそのあと健とすずちゃんは終電を逃し、一夜を共にしたとのこと。

健から後日色々聞いたのですが、

健からの話しか聞けていないのでここでは割愛します。

ただそこからは健と私、私とすずちゃんと2人で遊ぶことが増えたこと、すずちゃんが前より元気がなくなってこととやたら健を避けることに私も納得がいかないというかシンプルに楽しくなくなり、そこからは健とばかり遊ぶようになりました。

健と私は今振り返るとまるで双子のように波長があっていて、

自分にも他人にも厳しく、幼少期は勉強に厳しい母親がゲームを買ってくれなかったり、バラエティ番組を見せてもらえなかった反動からEDMやお酒にハマった、いわば遅れてきた不良のような共通点のおかげで2人でいる時は互いに忙しい日々の癒しとなっていました。

ここまできて何故よくいう男女の関係やお付き合いに至らなかったのか、と私自身もたまに思うのですが私たちは恋人以上のような兄弟のような感覚だったと思うのです。

恋人という枠ではない私たちの自由で伸びやかな友情、そしていつも私たちは仕事や何かしらで苦労し、疲れていました。2人で会う時だけ謎に吸っていた紙タバコは私にとっては何にも変え難い癒しだったのです。

癒しだったのか、それとも深い呼吸が下手になるくらい疲れている自分を誤魔化す別の呼吸方法だったのかもしれません。


それは健が結婚しても変わりませんでした。

本当に理解のある素敵な奥様に健は恵まれました。

彼の結婚式の高砂に座れたことは私の誇りです。

#眠れない夜に

#タバコ

#男女の友情

#親友が死んだ淵で




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