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初めて“読む”絵本: 『さる・るるる』


さるるるる

『さる・るるる』
作:五味太郎
絵本館 1980年

 うちの子がひらがなの拾い読みを始めた頃、気が早い私は「次はいきなり絵本のひとり読みか」とか思ってました。まあ、世の中そんなに甘いわけがなく、文が読めるようになるにはそれなりの時間がかかったんですが、そのときに一応「最初にひとり読みさせるべき絵本は?」とか考えたんですね。

 「むかしむかし、あるところに・・・」系の絵本だと、出だしからしてアウトなわけです。文字が多すぎるんですね。できるだけ少ない文字数で、なおかつストーリーがあり、子供にも理解できる絵本。そういう本を探しました。

 で、見つけたのが今回取り上げた絵本、『さる・るるる』です。各見開きページにあるのは「さる・とる」「さる・うる」などの一文のみ。これなら拾い読みを始めた子でもなんとか読めます。ついでに、限られた文字数なのにストーリーもしっかりあるんです。さすが五味太郎さんですね。


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