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心温まるエンディングの逆を行く絵本:『ねないこだれだ』


ねないこだれだ


『ねないこだれだ』
作:せなけいこ
福音館書店 1969年


 絵本のストーリーにはいろんな終わり方がありますよね。悪いヤツをやっつけたりとか、仲直りしたりとか、家族愛や友人愛を再確認したりとか。ロングセラー絵本を読むとだいたい共通してるのが、話のエンディングが非常にわかりやすいということです。

今回取り上げた『ねないこだれだ』も、大変クリアーな終わり方をしてます。クリアーすぎて怖いぐらいです。「寝ない子はお化けになって飛んでいけ」。これがエンディングなんですね。実際に絵も、寝ない子がお化けになり、本物お化けに手を引かれながら月に向かって飛んでいきます。ちなみに、飛んでいったきりで戻ってきません。

 本書は、結構怖い終わり方であるにもかかわらず、これまで累計で200万部以上売れてるベストセラー絵本です。つまり子供たちにとっては、こういうエンディングでもじぇんじぇんOKということですよね。

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