不確実なトキメキ
先日、NYでヘアメイクアーティストをしているアラフォーシングルの知人に会った時、彼女の『最近ちょっと良い感じの相手』の話になった。
「みんなで会う時はたいてい隣に座るし、二人で食事に行ったこともあるけど、そこから進展しない!」
とヤキモキしている彼女に
「そんな時が一番楽しいんじゃない。そこから進んだら、まだ関係が不確実な時の楽しさは戻ってこないんだからさー」
と分かった風なことを言ったのものの
確かに、この『不確実さ』が人生の醍醐味であり、面白さであるのだと思うけど、これが自分の人生となるとやはりヤキモキせずにいられない。
これが私の場合、色恋沙汰でなく、仕事の話に限るところが、フォトグラファーとの今後の恋の展開に悩む知人との大きな違いであるけれど
仕事で、今後の動きを決める大事な打ち合わせが延期になったりすると
「いったいぜんたい、これからどうなるのか、さっさとはっきりさせてくれーーー!!!」
と叫びたくなったり
「これが運命の相手でないなら、さっさと次行くんですけど!?」
と結論を急ぎたくなったりする。
物事には、スムーズに進む時期と、停滞気味な時期というのがあって、思うように進まない時は、じっくり計画を立てたり、リラックスしたり、体制を整えるタイミングだったりするから、必要な期間なのだとは思う。
それでも、少しでも早く答えを知りたくなってしまうけど、どちらにしても時間は過ぎていく。だったら、答えが分かるまでの不確実さを楽しめるようにして、ヤキモキがトキメキに変わったら、なんか良い人生になりそうな気がする。
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