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CULTURAL APPROPRIATION(文化の盗用)

ディスペンサリーは14 ST 駅の階段を上がると目の前にあった。ずいぶんいいロケーションだな、こんな店舗を借りるのに毎月いくらかかるんだよ。店内に足を踏み入れるといかにもインテリアデザイナーに頼みました と言わんばかりの内装。ここはスパですか?コスメのようにパッケージされた「医薬品」がオシャレぶってガラスの棚に飾られている。フロントにいた化粧濃いめの女性は質問にていねいに答えてくれたが、エステティシャンにスキンケアの手ほどきでも受けているような気分になった。

マンハッタンにあるディスペンサリー4軒を回ったが、雰囲気の違いはあるもののどこも似たり寄ったり(実際 売っている商品は同じだったりする)。過去のイメージを拭うべく原形を覆い隠し、成分だけ抽出して作った「医薬品」の効能を謳い、高値で人に売りつけようとしている。なんだか都合が良すぎないか?今までさんざん蔑視しておいて、プロパガンダが通じなくなったら一転してカネ儲けの道具に使いやがって。少しはカナビスの身にもなって見ろよ。

まずは非を認めることから始めるべきじゃないか。これまでの規制は不当だった、偏見に惑わされて多くの人々の人生を台無しにしてしまった と。「グリーンラッシュ」などと騒ぐ前に、無実の罪を着せられた人々を釈放してカナビス関連の犯罪歴をすべて抹消し、この産業で身を立てられるように率先して雇用する手はずを整えるのが筋ってもんだろ(なぜ人種差別がいつまでもはびこっているかわかるか?ウソにウソを重ねてごまかそうとするからだ!)。

そもそもカナビスは人類が地球に現れる前から生息しているんだぜ。なんでも人間様的な態度で征服しようとするんじゃねーよ。植民地時代はもう終わったんだ。無理やりヤるより相手を喜ばしたほうがお互い気持ちいいだろ(なんの話だっけ?)。

カナビスと触れ合う人が増えるのは素晴しいことだ。ただ、自分本位に利用するのではなく、本来の姿を知ろうとする謙虚な気持ちをもって接してほしい。地球上のすべての生物はつながっているのだから。

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