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VPoEとしての1年をふりかえる

@nyasbaです。
VPoEと名乗るようになってから1年弱経ちましたので、これまでの活動をふりかえってみようと思います(実際は半年後のGWぐらいに書き始めてできあがるまでに半年かかったせいで1年になりました・・)

VPoEになるまでの経緯や取り組みは前の記事をご覧ください。

従来の社内文化

まず、従来の社内文化についてマネジメント面を中心に簡単に紹介します。特徴としては
・リーダーのトップダウンマネジメントが多い
・リソース効率性を重視
・工程や機能など、個々の分担を明確に線引きをして強みを活かす
というものでした。

少し前に発売された「THE TEAM 5つの法則」から引用すると「野球型」のチームが多かったのではないかと感じています。

SI事業で既存のお客様がある状況でしたので、チームはある程度固まっていましたが、リソースが余ることをもったいないと考え、リソース効率を重視し、別の案件の作業を割り当てていました。お客様の都合で案件作業の増減がある業界ですので、状況的には納得できる判断です。

その結果、リーダーの指示により各自の得意分野を効率にこなすプロセスができあがっていました。開発方針はリードエンジニアの裁量に任せる文化ですので、チームとして集まってもプロセスが統一されておらず、都度チームビルディングが必要になるという状況でした。

このような環境の中、若手社員に対して成長のキャリアパスが示せない点が課題として徐々に目立つようになってきていました。これは個人の成長よりリソース効率性を重視していましたので、当時の戦略に対応する妥当な結果だと感じています。

新卒入社の社員の割合が多くなってきて、その戦略の転換が迫られる中、自分がVPoEになりました。

チームで働くということ

このような状況を踏まえて、長期的なまずは「チーム」と「成長」を重視したいというメッセージを出しました。

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「チーム」という枠を重視して、案件アサインを個人ではなくチームに行うようにすることを目指しました。そうすることで、チームにノウハウをためて、同じチームの中で成長を意識してチャレンジができるためです。

現場のリーダー層は案件単位で人を集めるという考え方で育ってきたため、「チーム」を案件にアサインするという考え方は伝わりにくかったように思えますが、現場に応じて試行錯誤した結果、チームより大きな「部」という単位で大きなチームが出来上がりました。

現時点では「部」という単位がうまく調整しやすい単位だったということなのでしょう。この単位は今後変わっていく可能性もありますが、当初のメッセージを踏まえて組織が変わっていくきっかけになったと感じています。

実際のチームを見ると、ふりかえりも以前より頻繁に実施され、チーム全体でプランニングを行うチームも増えました。リーダーのみが考えるのではなく、チーム全体で前に進もうという体制に変わりつつあることは非常に嬉しく思っています。

組織文化の醸成

チームという単位の活動を進めることと並行してチーム間の横のつながりを通じて組織文化を作ることにも取り組みました。

従来よりチーム間のつながりは課題にあがっていましたので、事業部会の進め方を2019年1月から変えました。従来の発表形式の内容を2時間から1時間に短縮し、後半の1時間でディスカッションを行う場にしました。

全員参加ではなく任意参加とし、積極的に参加する方のみで運営を開始しました。参加者には自分が学んだプロセスを学び直す(unlearn)ことを目的だと伝えており、違った視点を理解できるようにしています。

初回のテーマはふりかえりです。その場で自分のチームでどのようにふりかえりをしているか、を共有してもらい、チームを超えて組織の文化にすることを意識した取り組みです。

2月は誰でも参加しやすいテーマにして、敷居を下げてみました。

3月にはOST(オープンスペーステクノロジー)形式で実施しました。最初のテーマ出しに少し時間がかかりましたが、思った以上に盛況でした。

現在も常時20-30名程度に参加していただき、4グループできるくらいの規模で継続しています。最近はテーマを変えても、同じメンバーで同じ内容の議論になってしまう傾向があり、多少マンネリ感を感じるようになってしまいました。そろそろ何か変えていこうと考えています。

その他、ディスカッションの中の話から出た活動もあります。以下の記事でまとめられていますので、興味があれば読んでみてください。

採用活動、オンボーディング

社内向けの活動と並行して採用にも力を入れています。
新設分割した「株式会社GxP」としては親会社のグロースエクスパートナーズ株式会社以上に知名度がないことや、会社の強みがわかりづらい(顧客の状況に応じて何にでも挑戦する文化であるため)ことなどから苦戦はしています。

そんな中でもご縁があり、内定を出させていただくことになった場合は、期待値をすり合わせるためにJobDescriptionを提示するようにしました(EM meetupでの話がきっかけで導入しました)

主に以下の項目をまとめ、給与条件とともに提示しています。
・面接で受けた印象
・入ってからの業務内容
・その後の想定キャリアパス
まだ数件しか実例はないですが、いずれも反応がよく、迷ったときの決め手になっているようですので今後も継続していきたいです。

そして、入社後のオンボーディングとしても、グループ会社が経営する紺やなどで歓迎ランチ企画を実施しています。会社負担で中途の方と数名が一緒にランチにいくという企画です。早めに社内で色々なつながりを持てるように考えています。

今後

1年いろいろやってきましたが、まだまだやることがたくさんです。エンジニアとしても成長していきたいと考えている中で時間がいくらあっても足りません。特に、会社のミッション・ビジョン・強みを考えることには本当になやまされました(現在も)。

「もし、あなたが早く行きたいなら一人で行け。もし遠くへ行きたいなら皆と一緒に行け」という言葉があります。

継続的な案件に取り組む文化を持つ会社ですので、遠くに行くための土台として、チーム開発が浸透してきたと感じています。この土台を固めつつ、次は個人として成長していくことに力をいれる段階に進めるつもりです。

現在取り組んでいる内容についてはまた今後の記事にしますので、ご期待ください。

最後になりましたが、GxPに興味を持っていただいた方は、まずはカジュアル面談という形で会社紹介などの話をさせていただきます。ホームページのお問い合わせなどからお気軽にご連絡ください。


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