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なぜ今、ノンアルコールなのか?

はじめまして、東京・日本橋のノンアルコール&低アルコール専門店のマネージャーをしているGANARIと言います。

この記事では緊急事態宣言で注目されているノンアルコール飲料&今後どのような市場になっていくのか、などの現状を書いていきたいと思います。

・緊急事態宣言下、飲食店でのアルコール提供禁止
・世界のBARでトレンドになっているモクテル
・見直されるノンアルコール市場

緊急事態宣言下、飲食店でのアルコール提供禁止

世界一の悪法といわれた「禁酒法」。形は違えど、まさかの日本でも現実となりました。
飲食店をやられている方などはノンアル〇〇と言った商品を大量発注し、これまでは考えられなかった事態にてんやわんやしています。

「まあ、これが終われば以前のように戻る」と考えている方も多いと思いますが、個人的にはコロナ禍で【リモートワーク】や【zoom会議】が今までの働き方を変えたように、ノンアルコールの認識も少し変わってくるのではないかと思っています。

世界のBARでトレンドになっているモクテル

今回の緊急事態宣言で、脚光を浴びているノンアルコール飲料ですが、実は世界のBARでは2〜3年前からモクテル(ノンアルコールカクテルの事を英語ではこう言います)がトレンドになっています。
これは日本よりも欧米(特にキリスト教圏)がお酒に対して厳しいという文化的側面と、アルコール依存などの社会的問題という背景があります。

海外ではソバーキュリオスやドライジャニュアリーなどの活動が盛んになってきており、ノンアルコール市場のシェアはまだまだ小さいものの、確実に拡大しています。
事実、日本にはまだ輸入されていないスピリッツフリーなどと呼ばれる、バーテンダーがモクテルに使うような従来のお酒を模したようなノンアルコール飲料もたくさん発売されています。

※ソバーキュリオス( Sober Curious)
社会レベルでのお酒の見方や個人レベルでのお酒との付き合い方を含めた、お酒にまつわる全てのことを問い直す姿勢と同義。
お酒のない生活を送ることが、(自身への利益や困難も含め)どのような意味を持つことになるかに興味を抱くこと。
※ ドライジャニュアリー(Dry January)
1月に一ヶ月禁酒する事で飲酒習慣を見つめ直すというキャンペーン。

見直されるノンアルコール市場

日本では長らく外食のシーンで、お酒を飲めないor飲まない方達に対する選択肢が少なく、食事中であれば烏龍茶をひたすら頼むというというのが普通でした。
ひどい場合、無理矢理飲まなくてはいけないという状況もありました。

私もお酒は弱いですが、バーテンダーですので当然お酒も場の雰囲気も好きです。
当店にいらっしゃるお客様の多くも、

飲めないor飲まないがBARの雰囲気は好き。
食事に合うノンアルドリンクを探している。

というような方達です。
そんな方達が実は日本では成人の半分いらっしゃったのです。
その市場規模は日本だけで約3000億円にもなり、年々減少する飲酒量をカバーできる為、各メーカーさんの動きもコロナ禍でありながら活発です。

今まで、見過ごされていたニーズにスポットライトが当たってきたのです。

まとめ

・変わるライフスタイル。空気を読んで我慢しなくてもよくなってきた。
・世界で確実に広がるモクテル&ノンアル市場。
・無視できない市場規模とニーズ。

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