ワルいウルトラスーツを作ろう
昭和ウルトラマンをモチーフにしたスーツを着て戦う等身大ヒーロー漫画『ULTRAMAN』。
そのスピンオフ(ホビージャパンを買わないと読めない)ではティガやゼロといった平成以降のウルトラマンのスーツが登場します。なんなんだこのコンテンツは!?
そのついでで平成以降のウルトラマンといえば、ベリアルやトレギアといった明確な悪のウルトラマンが存在しているのが特徴なのですが、今のところはデザイン画稿が存在しているだけの状態です。なんなんだこのコンテンツは!?!?
でもウルトラヒーローのスーツだけじゃつまらないよね、ということでキット化されたのがゼロとの因縁深いいわばにせウルトラマンゼロといえるダークロプスゼロです。
ダークロプスゼロはウルトラマンゼロを模したメカなので正確にはウルトラマンじゃないんですが、パッケージによるとウルトラマンスーツ扱いされているようですね。
ランナーカラーは5色が使用され、いらん世話と不評だった銀色部分のエクストラフィニッシュは廃止され、暗めのシルバーの成型色が採用されています。
ただ、そうなるとシルバー成型色特有のウェルドラインが気になるところ……とりあえずシルバー部分は塗ることにしましょうか。
シルバー部分の塗料に採用したのはガイアノーツの「ダークステンレスシルバー」。
これは実は鉄道模型用の塗料なのであまり馴染が薄いと思いますが、金属感を出しつつちょっとダークな色合いを出したい……なんて時に重宝しています。
誰もが判り切っていたことだとは思うのですが、ダークロプスゼロはゼロスーツのコンパチキット(ランナーがゼロのほぼ流用)です。
希少な新造パーツとしては赤いクリアパーツのバイザーがあります。
このキットに限らずウルトラスーツ系プラモには内部にLEDを仕込むか選択することを迫られるのですが、今回はLEDを仕込まず、バイザー部の裏にシャインシルバーを塗って輝度をなんとなく上げています。
背面の骨っぽいデザインも、ゼロの流用とはいえカッコいいです。
すねの黒い部分はシールでの色分けになっていましたが、気合いで塗り分けました。
さらに基本的に黒を艶消し、それ以外を艶ありで仕上げ分けています。塗装し、パーツ分けしてクリアコートを吹いてから組み立てているので想像以上にめんどくさかったです。
可動は下半身はガンプラのようなジョイント構造、上半身は腕をボールジョイントで繋いでいます。理論上二の腕ロールが出来るような構造になっているのですが、パーツが干渉して無理なのでボールジョイントで腕を動かせるようになっています。
肩の引き出し関節に加え、LEDを仕込まない場合3パーツの胸そらしが出来るようになりますがそこまで派手に動くわけではありません。
手は開き手と武器持ち手の2種類が付属しており、武器持ち手にはランスやアイスラッガーなどを持たせることができますが、個人的には開き手でのポージングの印象が強いですかね。
珍しい敵側ウルトラマンスーツの立体化として、ウルトラヴィランが好きな人は要チェックなアイテムです。
イーヴィルティガと組み合わせたり量産したり改造でベリアルスーツを作ったりして悪のスーツ軍団を作るもよし、ゼロスーツとブンドドさせるもよし。
変にこだわって塗装や質感の使い分けをやりだすとちょっとめんどくさくなりますが、ウルトラスーツのプラモはオール光沢塗装でも十分見栄えのよいキットになるかと思います。
ネトフリアニメ3期が決定したり、「シン・ウルトラマン」公開が迫る中、「こういうウルトラマンもいるのね」と触れてみるのも楽しいですよ!
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