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解離性障害、それとも・・・?

ちょっと忙しくしていると、どんどん投稿が遅れてしまいましたが皆さんお元気ですか?

Nyao先生です!

本日はちょっと英語とは離れた、精神医療関連(?)での思い出話。そんな話に興味のある方はお付き合いくださいね!

数年前、就労支援の仕事をしていたときのこと。

就業時間を過ぎ、片付けをしていたところ、事業所のドアをノックする音が。ドアを開けると、一人の背の低い女性の格好をした男性が慌てて走り込んで来た。

彼・・・いや彼女の名前はIさん。性同一性障害で、元の性別は男性だが心は女性、という利用者だった。事業所での支援中に体調を崩し、現在は、とあるクリニックの精神科デイケアに通っている人だった。

どうも様子がおかしい。

話しかけ、どうしたのか尋ねたが、どうも私のことは認知していない模様。

なまえを尋ねると、「アオイ ミク」という名前で、年齢は9歳だとのこと。

ここにいるSという職員を探していると。

Sは人事異動で他の場所にいることを伝え、しばらく他愛ない会話をしたあと、事業所を出て行こうとしたため、他の職員が駅まで送っていった。なにしろ9歳の子供だから。駅までは手をつないでいったとか笑

数日後、今度は完全に大人の女性と化し、今度はしっかりとした口調でIさん本人が事業所を訪ねてきた。今度は私を認識しており、人事異動してしまったS職員の居場所を聞いてきた。S職員は異動しているし、場所は個人情報のため教えられないので、SにはIさんが来たことを伝えておく、というと、しばらく世間話をした後、帰宅していった。さびしいのかな、Iさん・・・とみんなで心配した。

そう、彼(or 彼女)は性同一性障害であると同時に解離性障害、いわゆる多重人格者と言われる障害をもっていた。

彼の場合、私が知っている限りでは、男性のIさん本人と成人女性、それとヤンキーの若者の3名だったが、先日みた9歳の女の子は初めてのキャラだった(笑)解離増えているし。何かまたつらいことがあったのかも。

S職員(男性)のことは、Iさんのお気に入り職員だったので、調子が悪くなると会いたくなるのだろう。。。

そんなIさんの多重人格の場合は日ごとに変わるパターンであり、ある日は男性、ある日は女性として事業所にやってきて、自分の意思で人格を呼び出したりはできないとのことだった。しかしこの解離性障害というもの、人によっては「今度○○さんと話したいので呼んで」というと、素直にすぐさま違う人格を呼び出してくれるということもあるそうだ。

解離性障害とは、「つらい体験を自分から切り離そうとするために起こる一種の防衛反応」と言われている。

しかし、そのパターンとはちょっと違う解離性の症状というものもあるという話を先日とある医師から聞いた。

千葉県にある有名な病院のドクターとお話する機会があり、その先生の話は非常に不思議な話だった。

そのドクターは,精神医療に関して、特に解離性障害というのは脳の誤作動のようなものと捉えていたそうだったが、とある経験が彼の考えを覆してしまったというのだ。

現在、先生は千葉県内の病院付属の介護施設の医師として勤務されている。そこで、とある20代の若い介護士と話をしていたときのこと。その介護士が「実は自分は解離性障害を患っているかもしれない」と先生に相談してきたそうだ。ドクター自身は精神科専門ではないし、勤務中だったため、詳しい症状などはそのときは聞かずにいたそうだが、その後ドクターはその介護士が解離を起こした場面にたまたま遭遇してしまうことになる。

ある日、診察室で他の患者の診察を終えたところ、急にその介護士が意識を失い倒れてしまったのだ。

驚いたドクターはその介護士を助け起こしたところ、その介護士が目を開けた瞬間、耳を疑うような話を急にしだしたという。

彼はドクターが今までその介護士に話したことのない、ドクター自身の家族について蕩々と語り出したのだ。その内容は、家族間でしか知り得ないような話であり、しかも、もう何十年も前に亡くなってしまった家族の話。その若い介護士が生まれる前の話だったそうで、到底彼が知り得ない内容をペラペラと話し出したと。

驚いたドクターは何度かその介護士の名前を呼びかけると、しばらくしてその介護士はまた気を失い、次に意識が戻ったときには何も覚えていなかったとのこと。

そのときの経験から、ドクターは「もしかしたら、多重人格といわれている者の中には、我々が普段感じられないような、そのあたりをさまよう魂の影響を受けてしまうケースもあるのではないか」と感じたという。

私が知っている解離性のIさんの場合はどの人格となって現れても自分のお気に入りのS職員のことはわかっていたし、時に「この人、わざと知らないふりしているでしょ」ということも実際あったが(笑)ドクターの経験したケースはそうではないらしく、なんとも不思議で、ちょっと背筋が寒くなるような話であった。

世の中まだまだわからないことだらけで、本当に不思議。

そのドクターの話を伺う限り、肉体と精神、そして魂って一体どんなつながりがあるのだろうかと思ってしまう。肉体とは、ただの入れ物であり、魂は一時的にそこに宿るだけなのだろうか??

いろいろ考えていくと本当にきりがない。本当に人間の体とか、脳とか、精神とか不思議ですね!

こういうことを小説にしていくとドラマチックになるんでしょうけれど、本人たちは、かなりしんどいだろうと思う。

そんな不思議な体験をしたかた、機会があったらぜひ私に教えてくださいね!

Nyao先生でした!






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