シンエヴァ個人的な感想と考察 ~2度とエヴァを見ません~


※ネタバレを多分に含む記事です!!見てない人はブラバしてください!!!!!!見てからもう一度来てください!!!!!!!!!







前置き

シン・エヴァンゲリオン劇場版:||が公開されましたね。早速見てきましたが話しあう相手がいないのでnoteにつづろうと思います。
コメントとかくれると嬉しいです。

おじさんの個人的な感想なのでガバガバなのは許してください。
アニメ版と旧劇は視聴済みです。ちょっとそこも触れます。
では行きましょう。

1.シンエヴァのテーマ、本題

「大人になる」「成長」
これに尽きると思います。
似たような感じで言えば「子供からの脱却・卒業」
といったところでしょうか。

シンジ君が成長した第3村では、子供を卒業し大人になった様をケンスケ、トウジからまざまざと見せつけられます。アスカがよく言っていた「このガキ」「甘ったれたやつ」などもアスカの方が大人であることを指してるのかなと思います。(まぁ14年分の時間も過ごせばそうなるでしょう)

極めつけはほぼ精神が幼児であった黒アヤナミの成長を見せつけられる形になります。

この黒アヤナミの成長は「他者と交流して」成長しました。
序盤のシンジ君は「他者と交流を阻んで」子供のままでいようとしました。

しかし「なんでこんな僕にやさしくしてくれんだ」というシンジの問いに
アヤナミから言われたこのセリフ(こんな感じだったと思います)

みんなあなたのことが好きだからだとと思う

このセリフ、エヴァに乗る事でしか存在価値を感じていなかったシンジにとっては転機といえる言葉になります。
エヴァに乗れない。ニアサーも自分が起こした。(と思っている)
それでも自分は誰かから好き=認められているという存在の確立・承認につながります。
これはよく考えるとテレビ版最終話の「ありがとう」ラッシュの時の

「僕はここにいてもいいんだ」

という自分の価値を自分で認めるシーンとかなり似ているのではないかと思います。そしてTV版最後の「すべての子供たちへ」「おめでとう」

子供へおめでとうを言う場面と言えば成長・卒業が1番に考えられます。
そう考えるとエヴァンゲリオン、庵野監督はTV版から伝えたいことは変わっていないのかもしれません。


2.エヴァンゲリオンとは

主語がでかくなってまいりました。
ところで皆さんはエヴァは何のジャンルだと思いますでしょうか?
SF、ロボットアニメなどが上がると思いますが、私はそれらを隠れ蓑にした14歳シンジ君の成長ドキュメンタリーだと思っています。

この14歳という年齢何か覚えはありませんか?
14歳=中学2年生 そう中2なのです。
放送当時はまだ中二病という言葉はなかったと思いますが、当時の中学2年生も大して変わらなかったと思います。
何かに選ばれた存在だったり、スーパーロボットに憧れたりと色々多感な「子供」であったと思います。妄想もよくした事でしょう。
そんな子供に対してよく言われるのが「現実を見ろ」というものだったりします。
1年後には高校という人生の分かれ道を自分で決めて高校生という「大人」
に近しい存在になる。人によっては社会に出る人もいるかもしれません。そんな年齢です。

TV版、新劇エヴァ内時間軸でもシンジ君が14歳スタートとしてもサードインパクト(TV版)、第3村終了までに2年くらい経過しているものと思われます。
地軸がずれていて季節が変わらなくなったため詳細は分かりませんがね。

つまり エヴァンゲリオンという作品は中2のシンジ君、引いては「子供」が抱いている妄想、そしてそれを棄てて大人になる成長劇なのではないか というのが私の持論です。

そう考えるとシンエヴァのキャッチコピー「さらば、全てのエヴァンゲリオン。」というのもシンジ君が成長のため妄想をやめ現実と向き合ったという風にも見れると思います。事実シンエヴァのラストも現実世界(?)で成長したシンジ君が描写されています。

まとめ

ここまでいろいろと書いてきてまだ言語化できていないこともたくさんありますが、結局のところ今回の映画で伝えたいことは、
「エヴァンゲリオン(妄想)はここで終わり。それぞれの現実を歩んでいこう」
ってことだと自分は思いました。

そう思った私の中のエヴァは終わり卒業の時が来たので、今回の記事をもって2度とエヴァ関係は見ないと思います。そういった意味での記事のタイトル付けでした。
記念にパンフも買いましたが開けずにゆっくりと本棚の中で眠らせようと思います。
最後に庵野監督、スタジオカラーをはじめスタッフの方々色々ありましたがしっかりと公開して下さりありがとうございました。

あとやっぱり宇多田ヒカルは天才だと思いました。
Beautiful Worldの歌詞がここまで伏線だとは思ってませんでした。
もしかしたら一番エヴァを理解してるかもしれない。

というわけでシンエヴァのキャッチコピーで終わろうと思います。

さらば、全てのエヴァンゲリオン。

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