見出し画像

大阪府 所有者のいない猫対策支援事業

以前市の保健所の職員さんとお話し合いをして居た時、大阪府が主体となって行ってるこういった支援事業があるので、良かったら市から推薦しますのでご参加どうですか?という申し出を頂きました。

内容的には、
・年間20頭までの避妊/去勢手術が無料になる。
・譲渡予定で保護している猫さん最大4頭までの餌代・砂代が3ヶ月分現物支給される。
という点にメリットを感じました。

で、参加に伴い必要な書類で、
・自治会の承認サイン
・活動地域でこの事業に参加する住民のサイン(2家庭以上)
が必要になります。
と言う訳で、2家庭どころかA4用紙の空欄全部署名で埋めた地域住民のサインと、自治会長のサインを携えて8/1に市の保健所の職員さん2人と大阪府動物愛護管理センターの職員さん2名と5人で2時間ほど話し合いを進めて来ました。

で、最初の方でお互い「アレ・・・?」という流れに。
というのも、この支援事業は最近出来たものなのですが、紐解くと
・今まで野良猫に対して何も対策していなかった地域向け
・最初のスタートアップを支援する物で3ヶ月間の支援を1回だけ
・保護してる猫さんは未手術である事
・手術が無料になるのは3ヶ月間の支援期間内だけ
・手術は大阪府が指定した市内の病院のみ
・アドバイザーは専門の人間が居る訳ではなく獣医師からアドバイス
こんな感じでした。

既に95%以上の地域の猫さんを手術し終わり、年間を通して野良猫が出現した時に無料手術をしたいための参加、保護してる猫さんは全頭手術済み、アドバイザーは「ねこから目線。」さんにお願いしたい、病院は「のらねこさんの手術室」でお願いしたい。という私達の活動内容とは大きく違うものでした。

という訳で、この支援事業に参加するというより、新しい枠組みや今後についてのお話し合いを2時間ほどみっちりさせて頂いた感じになりました。

改めて思うんですが、この活動をしていてそれに従事してる病院やこういった職員さんとお話をしていると本当優しい人が多いんですよね。
SNSとかだと野良猫一日一殺!とか標語にしてるサイコパス犯罪者(予備軍)が毎日地域猫で検索かけて引っかかったつぶやきに攻撃しとる訳ですよ。
VPNやProxy通してTwitterやってる訳でも無いだろうに、よくもまぁ犯罪目的でSNS使えるなぁと思うんですが、そういうのは大阪府生活安全課の刑事さんや担当弁護士に全てお任せして、私達は粛々と外に居る猫さんの保護と譲渡を進めるのみです。暇じゃないんですよ、ゲーム大好きだったのにこの5年間全く遊べて無いし、旅行も行けないんですよ。忙しくて。毎日SNSで地域猫検索してる暇人の相手する時間無いんですよ。
猫の次は人間の子どもが標的になるんですから、こういった問題を放置してる自治体や教育機関はしっかりと向き合って対応していかないといけないのです。

大阪府 所有者のいない猫対策支援事業はここら辺に資料があるのですが、
https://www.pref.osaka.lg.jp/doubutu/doukantop/kikin_torikumi.html

https://www.pref.osaka.lg.jp/attach/6686/00439332/02_bessisiyou_04_565%20.pdf

募集要項や応募用紙が用意されて居る訳でなく、各市町村の保健所から推薦をして頂き応募用紙を頂く形となっています。
大っぴらにやってる事業では無いという事だと思うので、何も野良猫対策がされてない大阪の地域で、これから3ヶ月間自治会と協力住民を事前準備し、獣医師から捕獲の仕方や運搬の仕方を教わり、野良猫を餌付けして必ずその時間にその場所に来る様に整え、決まった手術日に連れていける様に捕獲し、病院に連れて行くまで安置出来るエアコンの効いた場所を用意し、病院まで車で搬送し、手術後1日間容態が安定してるか安置し、その後地域に戻してTNRが完了です。子猫を保護した場合は人馴れ修行をしてネットや譲渡会で最期まで家族として面倒を看る信頼の置ける里親さんを見つけて譲渡契約書を交わす所までするのです。

・・・これをスタートアップ事業として初めて行う地域に向けてサポートするのがこの事業な訳ですが、もちろんこれボランティアなんすよ(笑)
これをやる!という強い意思と行動力と時間とお金と地域との交渉術を持ち合わせた方がその地域に居ないとスタートしないんすよね。
これはねぇ・・・難しいですよ?