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保護猫活動って何だろう?

昨今、クマの駆除で動物愛護精神から問題が色々起こってますが、保護猫活動について少しお話したいと思います。
個人的に保護猫活動というのは、捨てられたり、外で繁殖して増えてしまった猫さんを保護して里親さんを探したり、それが無理な場合は日本の法令や都道府県・市の条例に則り地域猫として手術後のお世話をする事だと思っています。

では、そういった活動をする人は過剰に猫を愛し、猫信仰の元に日々活動をしているかというと、私はそうではありません。
19歳で看取ったぶーにゃんが保護猫活動を始める動機の始まりではありますが、自分の住む地域を通して、外で過酷な暮らしをしている猫さんが少しでも増えない様、出来れば保護して人と一緒に暮らせる様里親さんを探すことが目標です。

もちろん猫が好きという気持ちや、小さな命を助けたいという想いは人一倍強いのかも知れません。しかし、自分の感情や考え方を他者に強要したり、無理やり参加させるという事は一切行っていません。
クマの駆除で問題になってるのは、人間の都合で殺されるクマが可哀想と思う人達が自分の感情や考え方を他者や公共機関に押し付けているのが問題なのです。

日本国内に住んでいる限り、日本の法律に則って生活をしなければいけません。
その上で人間の命や生活を守るという事は最上位に定められているのです。
人間の都合で殺されるクマは確かに可哀想ですが、実際にそういった地域で暮らしている住民の方はクマに殺されたり、田畑を荒らされたり、非常に怖い思いの元生活をしているのが現状です。
そういった地域の方達の命や生活を守るため、クマが殺処分されるというのは日本の法律で定められている事ですので、そういった法律や考え方に従えないというのでしたら日本以外の土地で暮せば良いのです。
今回クマの被害が多い地域以外の日本全域でクマ狩りが行われている訳ではありません。あくまで人間の生活に大きな影響が出ている地域で法令に則りクマ狩りが行われている訳です。

どうしてもそういった地域のクマを助けたいというのでしたら、そういった考えの方達がクマセンターなどを出資し合い、クマ牧場の様なものをそういった地域に作り保護するしか道は無いと思います。
公の機関に電話をかけまくったり、ネットで大きな声を出して世論を誘導したり、実際クマと接したり対峙した事が無い方達が自分の考え方を叫んでるだけで、被害にあってる地域の方や対応している行政に対しての心遣いはありません。

保護猫活動にお話を戻すと、クマとは大分違うのが分かります。
まず人の命や田畑などに被害は出ません。苦情という点で、庭などにウンチをされたり爪を研がれたり、喧嘩してる声がうるさいというレベルです。
また、昔からの猫の飼い方で外を自由にさせているというご家庭も未だに存在しています。ですので、耳をさくらカットしていない猫を捕獲して手術する段階で、すでに避妊手術済みの子で近所で外を自由にしている飼い猫だった事例も何度か経験しています。
そういった飼い猫を勝手に手術した場合、民事訴訟などになる場合もあるので、そういったトラブルを抱える猫の捕獲を都道府県や市は行っていないのです。

では保護猫活動を通じて動物愛護活動をしている方と、猫は好きだけどそういった活動はしたくないし援助もしないという方の違いは何でしょうか?
保護猫活動家は猫の命は自分の飼っている子もそれ以外の子も一緒だと思ってる方が多いと思います。同じ大切な命として扱っています。
猫は好きだけど、キャラクター(ちいかわのハチワレやキティちゃんや自分の推してる猫型キャラなど)として好きなだけだったり、自分の飼っている猫以外はボロボロの姿の子を外で見かけても可哀想だなーと思うだけで手は差し伸べない方が大半です。
ですので、保護猫活動をしていなくても、外で見かけた子を保護して飼ったり、怪我している子を動物病院に連れて行ったり、いつも見かける猫さんの安否を通りがかった時に見守ったりされる方は、そういったキャラクターや自分の猫だけを好きな方と違いかなり保護猫活動家に近いと思っています。
外で見かける猫さんに優しく接し身を案じて下さるだけで、十分立派に保護猫活動をされてると思います。

動物愛護活動と言うと、過激な団体の様に食肉を制限したり、反対活動を実力行使したり、革製品の不買運動や広告主に圧力をかけたりする方達も居ます。
どれも自分の考え方や思想を他者に強要している時点で大きな支持は得られません。それらに興味の無い方達からすると異常な行動に見えるため問題になっているのです。
保護猫活動も国の法令や都道府県・市の条例に則って正しく行えば何も負い目を感じず堂々と活動が出来ます。
猫に餌を与える行為は法律や条例により制限されては居ない、しかし結果的に野良猫が繁殖して増えすぎると近隣住民の迷惑になるので、餌を与える場合は去勢・避妊手術を施し、ご飯を与える時はお皿を使って置き餌はせず周りの美化に務める。糞尿被害については、保健所で無料で貸し出される超音波機器により自衛をして貰う様に政策として決まっている。
これらを地域住民が理解した上で、自治体だけでは対応が難しい捕獲や手術や里親さん譲渡の業務を無償のボランティア活動で行っているのが保護猫活動です。