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保護猫活動をしてて大変な事

個人的に保護猫活動って自分の住んでる地域の猫さんを気にかけてる方は全員活動者だと思っていますが、団体ならではの活動というのもあります。
そういうのも含めて保護猫活動を行う中で大変な事を順に書いてみようと思います。

1位 里親さん探し

子猫なり成猫なり、人慣れ修行を行いなるべく里親さんが苦労せずお世話出来る状態に持って行きます。その人馴れ修行は日々の保護猫活動活動費を稼ぐための労働プラスされます。ですので、里親さんを探すのが決まった子を保護した場合、人馴れ修行の分睡眠時間休憩時間は無くなります。
若くて元気でメンバーも多い団体なら対応もしやすいでしょうが、生まれつき難病をいくつか抱えてるオッサン高齢の母が活動メンバーの主軸ですし、実際一番人馴れ修行や知識が深い私が対応する事になるので、今までも人馴れ修行はマンツーマンで私が行って来ました。
人馴れ修行の見通しが付いてきた時点で各所に里親さん募集の告知をお願いし、譲渡会などにも参加します。1日がかりのイベントなので1日が潰れますし、もちろん夜には地域猫さん達のお世話があるので、日常より体力を使います。
信用するに足る里親さん候補が見つかった場合、トライアルに向けて連絡を取り合いスケジュールを立てトライアルを行い毎日報告を受けます。
全てが順調に行った場合、正式譲渡となりその後1年間は連絡を密に取り合って現況報告を頂きます。そういった応対も日々の活動に上乗せとなりますので、そういった面を一時預かりボランティアさんにお願い出来ると一番助かるのですが、一時預かりをして下さるボランティアさんが極端に少ないため、保護猫団体活動家自ら里親さん探しを行うのが常となっています。

2位 地域住民との話し合い

保護猫活動を行うにあたり、野良猫を捕獲して手術して地域猫として面倒を看る里親さんを探すかを行います。まず捕獲するために餌付けを行わないといけないので数週間〜1ヶ月をかけて定時にその場所に食べに来てくれる様環境を作り上げます。その上で動物病院手術の予約を入れて前日に捕獲チャレンジを行い、無事捕獲出来た場合病院に送迎します。
そういった餌付けを行うにあたり、周辺住民に説明をしないと面倒な事になりますので、なるべく周辺住民と穏便に話し合い、市や都道府県・日本政府を勧める野良猫を減らすための政策であるという意識付けが必要となります。
大体そういった話をご理解頂けないのは80,90代の高齢者の方ですので、コロナ禍も相まって非常にお話合いが難しい時間を私達は経験しました。
しかししっかりと話し合いをしてほとんどの住民の方からご理解を得られた上で活動を行っています。
一部虐待を趣味とする異常者がネットで「住民全員の同意が必要」というトンデモ理論を大声で叫んで居ますが、野良猫を捕獲するための餌付け地域猫として管理する政府の政策も全てが法に触れて居ません。反対を謳ってる方は何の強制力も無いお願いをしているのです。
人間の思考一元化されるのなら世の中から戦争なんてとっくの昔に無くなっています。簡単に他者の考え方を変える事など出来ず、特に高齢者の方昭和で法律の知識が止まっているので、現代社会に置ける動物愛護法タバコの喫煙も良く分かっていません。ですから薬を巻いたり毒団子を作ったり禁煙エリアでもタバコを吸いポイ捨てをするのです。
保健所からも住民全員の理解は得られ無いので、出来る範囲でのご理解を貰える努力をお願いしかされていません。ですので、チラシのポスティングや自治会掲示板でのポスター掲示や口頭での説明を今でも行っています。
最初から敵意しか無い方たちとお話し合いをするのでとてもストレスが溜まりますし、相手は自分が正しい事をしている正義の拳を振り上げてるつもりですので、こちらの現代の法の元に行っている活動の正義では会話のキャッチボールがとてもむずかしいです。
最近は住民の中で応援してくださる賛同者を増やす活動に力を入れて居ますので、心の安寧は以前より取り戻して居ますが、クレーム処理は毎回疲れます。

3位 面倒事を頼んでこられる方の対応

なるべく個人情報を隠しつつ地元で活動をしていますが、次第と有名になっていき猫の事ならあそこの人に頼れば良いとなってきます。
イチニコサンタとママの保護の時も、高齢者が亡くなり飼ってた猫の処遇も、その地域の住民からお願いされた事案です。
自分の活動地域で見つかった野良猫さん捕獲手術メインの活動ですが、それ以外の地域からも救援要請が来るとなかなか大変です。
実際私の地域では私達が活動する以前は2つとなりの駅の保護猫カフェを経営してる保護猫活動家の方私達地域の方が救援要請をする事が横行していました。
かなり沢山のTNRをして下さりましたし、今のこの地域の野良猫のほぼ居ない地盤づくりをして下さって居たのですが、寄付金を払ったり、保護猫カフェを盛り上げたりお礼をした住民の方は居ないと思います。
そこの活動家の方に丸投げでこの地域の問題をお願いしていた事実は大変申し訳無く思っています。
皆さん何故か全部無料でやって貰えると思っているんですよね。もちろん有料なら最初から救援要請もせず放置してる問題なのでしょうが。
幸い私の地域には環境省が後援しているどうぶつ基金指定の専門のどうぶつ病院があるので、そこの捕獲班の方を有料で雇う事が出来ます。
ですので、捕獲案件や野良猫の案件は有料のサービスのそちらにお話をお願いする事が最近増えて来ました。
私達がNPO法人ふるさと納税などの寄付金を頂けるのでしたら無料でお手伝い出来る案件も増えるのですが、実際は活動を開始して5年間公的資金の援助は1円もありませんし、不定期にご支援全国のネコ好きの方から頂く事はありますが、全くもって十分な量では無いのが現実です。毎月数十万円を自分で稼いで使用しているのが現状ですので、無料でお手伝いが出来る数は限られてしまいます。

4位 保護している猫さんや人馴れ修行が出来てる地域猫さんの健康管理

現在7匹保護していますが、膀胱炎になったり猫風邪を引いたり喧嘩で涙目になったり何かしら動物病院に通う事もあります。ぶーにゃん1人だった時でも毎月2回は病院に行っていたので、頭数が増えればそれだけ問題も増えます。
食事サプリもそうですが、歯磨きや日々遊んであげる事も大切な事です。
地域猫さんも調子の悪い子は病院に連れて行きますし、触れる子には毎月ノミダニ駆除をして、触れない子には投薬を行ったり色々手がかかります。
どれも猫さんが少しでも暮らしやすくなる事に繋がるので気が抜けません。

5位 保健所や都道府県との話し合い

保健所とは良くお話し合いの席も設けて貰い、また地域で無責任な繁殖譲渡を行っている所に指導を入れて頂いています。また、大阪府動物愛護管理センターの所長さんともお話し合いをして自分達の活動における問題点が無いかご指導も頂いています。
そういった話し合いや手術の助成金寄付で集まったお金が資金源)の申請などで保健所や関係各所に向かう事があります。
個人的にそういった話し合いはとても有意義ですので大歓迎です。個人で勝手に活動してるという事ではなく、日本の法律の元動いてるという姿勢を明確にする手段の1つだと思っています。

さて、これまで5年間活動を行って来ていますが、1000万円以上は使って来ています。全部寄付みたいなもので自分で稼ぐしかありません。自分達の生活費保護してる猫さんのお世話代地域の猫さん40匹前後のお世話代が毎月必要です。それには中の人の健康状態も大事になりますが、正直丈夫なボディを持ち合わせて居ません。もっと若くて健康で同じ志を持つ仲間に恵まれて居たのなら、もっと活動母体も大きく出来るのですが、現状維持で手一杯という所です。それでも無理をして活動を続けて居たのは、全国からご支援ご寄付が少しばかりでも頂いて居たという所が大きかったです。丁度今月からそういったご支援が全て無い状態になりましたので、良い機会ですので活動の規模縮小を行っていき、費用的体力的な負担を減らして、本来やりたかったネットでの活動(漫画・動画・Webサイト・SNS)などで保護猫活動を行う方を増やす動きに時間体力を注ぎたいと思っています。少し落ち着くという感じでしょうか。もちろん地域猫さんをお世話してる場所に野良猫さんが来た場合、捕獲手術を第一に行います。現に来週2匹捕獲して手術する予約を入れています。そういった面での活動も温かく見守って頂けたら幸いです。