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料理の本を楽しもう

料理を楽しんでするために、料理の本を読むのはどうでしょう?

昨今は、プロ向けから、初心者向け、マニア向けと色々な料理の本があります。カラー写真があったり、イラストがあったり、どれも工夫たっぷりです。

料理の本を見て、料理をするなら、出版社を確認してください。

料理の本を何冊も出している出版社なら、料理に詳しい編集者がいます。

プロの料理人は、無意識に料理する部分があります。塩を振るとか、下茹でするとか、自分がレシピをおこすと、その部分を省いてしまいがちです。

私が以前仕事をしていた会社で、現場の調理長さん達におすすめレシピを出してもらい、原価や難易度の問題があるので、少し修正し、FC店舗に配布したりしていました。読むと、味付けのくだりがなかったり、生で食べられないものを生で使ったり、色々抜けがでてきました。

料理に詳しい編集者なら、そこに気がついて、料理人に確認し、正確なレシピに直せます。あるいは、料理する場面を見ながら、レシピを起こすこともできます。

以前、小さい会社から出版された、有名な料理人の書いた料理の本を買いました。そこに書いてあったある料理、4回やってもその通りにできません。多分、どこか工程を省いてしまって書いていないのです。

料理の本と言ったら、まず柴田書店と、私は思っています。プロ向けの専門書を多数出しているだけあって、編集者の目が行き届いています。

昔、柴田書店の取締役編集長の講演会に行きました。料理のトレンドや、今後流行するであろう店舗形態まで、しっかり分析しての話でした。こういう編集者のいる出版社が扱う料理本、目配りが行き届いています。

楽しみで読むというなら、「フランス式おいしい肉の教科書」とか、面白いです。フランスのファッションブランドの方が書いた本。牛、豚、鶏の種類とか味の違いとか、美味しい食べ方とか紹介しています。フランス人がフランス人向けに書いたので、牛も豚も鶏もフランスで扱われている品種です。和牛の評価が高くて、日本人としてはかなり嬉しい。(あんまり食べられませんが(;_:)。食品メーカーの量産品のハムなど、こてんぱんに書かれています。食にうるさいフランスでベストセラーになった本ですが、日本ではうれるのかしら?面白いんですが。

随分前に、文化出版からでていた「ビアードさんのパンの本」これは、作り方くり方ばかりでなく、書いてある内容が、とても興味深いです。友人として紹介された、クレイグ・クレイボーンさんは、あのタイムライフの世界の料理シリーズの編集をなさった方ですし、ジュリア・チャイルドさんは、あの「ジュリー&ジュリア」のモデルとなった、アメリカのフランス料理の母です。ちくま文庫から再販されましたから、もしかしたら、手に入るかもしれません。

アメリカ人の友人が言うには、「ビアードさんの本がある家は、グルメ」だそうです。何冊も料理の本を出していました。絵も楽しいです。


色々な料理人や、料理研究家の本で作ってみて、「この人の味が好き」とか「この人の説明が分かりやすい」というのもでてきます。私は、脇雅世さんとか、小嶋ルミさんとか、掘田誠さんの本とか、好きです。

ちょっと前に亡くなった城戸崎愛さんの本も好きでした。ただ、お菓子は、私には少し甘すぎたので、砂糖の量を減らして作ります。

料理研究家の方の料理の本は、レシピ以外の部分にその方の個性や暮らしがうかがえて、読んでいて楽しいです。

料理の本、楽しいですよ。






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