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食歴が、嗜好を作る

仕事で外食の機会が増えると、自宅での夕食はほぼ和食。なんだか、ほっとするんですよね。 当たり前の煮物と、焼き物と、汁ものでも、ちゃんとだしを取って作っているから、手抜きをしたという良心の呵責もないし、氣分もいい。「ちゃんと身体にいいもの食べてるよ」と自分に言い聞かせて、エンジンをかけるわけです。

日本人でも歳を取ったら、自然に和食志向になるものではないのだそうです。今まで食べてきたもので(食歴・しょくれき)、嗜好ができあがっているから、子供時代から今まで和食になじんでいないと、カロリー控えめ、野菜、海藻、魚の多い和食には、食指が動かないのだそうです。

歳をとって基礎代謝が落ちたのに、若い頃と同じような食事を摂っていたら、カロリーオーバーですよね。将来の自分の健康のためにも、家族の健康のためにも、和食を食べる習慣をつけておくのはいいようです。

海外に移住した日本人の一世は、日本的な食事をしていても、二世、三世となると、その国の食生活がメインになりますね。食材の入手の難しさや、風土の違いで植生も違ってくるのは、仕方がありません。

海外に住んでいる友人は、若い頃はそんな感じでもなかったのに、最近は和食嗜好が強いです。コロナの影響で、食材の入手にも不便を生じているのか、納豆を手造りしたり、家庭菜園で野菜を育てたり、頑張っています。子供がヴィーガンで、肉を食べないこともあって、和食嗜好に拍車がかかったのかもしれません。

和食だったら、豆腐や豆類で蛋白質を摂って、肉や魚を食べないという選択肢もあります。精進料理の伝統もありますから、肉無しでも満足感はあると思います。ヴィーガンでない友人夫婦は、肉や魚を添えているようですが。

友人の子供は、小さいうちから和食に親しんでいたのでしょうか。もしそうなら、動物性蛋白質を摂らない食事でも、あまり不満を感じないのかもしれませんね。


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